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Last-modified: 2024-05-13 (月)


[一語一絵/ツーリング/2002]

佐渡島にて / 2002-06-15 (土)

今朝は7時に起床。空は断固たる決意を秘めたような曇り空。これから向かう新潟方面は微妙に雨の可能性も高いようなので、改めてサイドバッグに撥水スプレーを塗布したあと8時にスタート。

まずは龍興寺清水で水を補充して、県道38号からR117に入り飯山市に別れを告げ、小千谷市へと向かう。しかし飯山(いいやま)市という文字を見ると香川県の飯山(はんざん)町を思い出して、さぬきうどんが食べたくなるのはどうしたことか…!!。

ゆったり流れる千曲川を左手に眺めながら、雪国特有の幅広2車線ワインディングを気持ち良く快走。9時過ぎ十日町市を通過し、10時半小千谷市に到着。ホームセンターのコメリでサイドバッグ用にポリ袋をGetする。撥水処理をしたとは言え、タイヤからの怒濤の水ハネに対応する為に、全体をポリ袋で覆った上からレインカバーを装着するのだ。

ついでに休憩をした後、11時過ぎにリスタート。いつしか川の名前が信濃川に変り、4車線のR17にスイッチして移動を加速する。が、11時半長岡市の中央部、R17R8にスイッチするところで空から大粒の涙が!!。早くも強化した雨対策が試される時が来た、等と喜んでいる場合では無い。急いで高架下に逃げ込み雨の装いに変身しリスタート。

次のスタンドで給油を済ませて更に先を急ぐが、見附市に入るとR8バイパスも終わり混雑が始まる。何しろ今日の新潟はW杯の開催日で、この先も交通量が減る事は無さそうだ。雨脚も弱まって路面も乾き始めてきたので、12時半三条燕ICから北陸自動車道に乗る。が、本線に入って程なくまたしても雨。黒埼PAまでの僅か20kmほどの間、数ヶ所で局所的な豪雨に見舞われて恐かった。雨の高速走行は体温と集中力を奪い、疲労を残す。何度走ってもイヤなシチュエーションだ。

佐渡おけさ像とCB
新潟県両津市にて

雨も上がった黒埼PAで休憩。サイドバッグの状況をチェックすると、レインカバーの内側には水が溜まっているもののポリ袋が効いてバッグ本体には至ってないみたいだ。30分周期程度にレインカバー内の排水が不可欠だが、取り敢えず雨対策大成功!!と言えよう。

と、喜んでいると一人の警察官が近づいて来た。「君はさっき117…」わちゃ!追越しの時の速度超過かな?とビビったが、「117号線を走って来なかった?」と言われた。まぁここでは福岡ナンバーのバイクなんて珍しいから無理からぬ事だが、どうやらW杯警備に駆り出されて県内各地から新潟に向かっている途中、小千谷市内で目撃されていたらしい。言われてみればやたらと警察官が多い事に気づく。今日は我ながら大人しい運転で良かったぁ。でもパトカーでも覆面でもなく普通の乗用車で移動なんてズルい!! もう脅かさないでよ〜!!

そんな事があって再び本線へ。走行車線のパトカーを見付けて慌ててブレーキを踏んでいるクルマを見て、一般車にも大勢の警察官が混ざっている事を知ったら驚くだろうなぁ…と笑いながら制限速度ピッタリで走る。新潟西IC北陸自動車道700円を降り、R8新潟バイパスを経て13時15分新潟港に到着。

速やかに佐渡汽船のカウンターで乗船手続きを済ませた後、ターミナルの展望レストランで今日新潟で開催されるW杯を観るために福岡からやって来た友人F氏と2ヶ月半ぶりの接触。まぁ元々は仕事仲間で「同じ日に新潟に居るのならば会いましょう」と言う話になったのだが、何かにつけて声を掛けてくれる友人が居るというのはありがたい事だ。

佐渡汽船「おけさ丸」は定刻の15時40分に出港。12,000tの大型フェリーだけあって殆ど揺れない。2時間20分の航海のほとんどをW杯ドイツ対パラグアイ戦のTV観戦で快適に過ごし、18時に青空も垣間見える両津港に入港。日本最大の離島佐渡島に上陸だ。でもバイク+2等で5,970円というのは阪九フェリーの1万円弱に比べてちと高いぞ。小笠原航路同様に往復割引が無いし、ここにも競争原理の導入を求めたいものだ。

入港後は港をちょっとチェックしたあと、宿となる新穂村グリーンヴィレッヂYHへ直行。設備も清潔で申し分ないユースだ。新潟で行われるイングランド対デンマーク戦は67km離れた佐渡島からTV観戦と洒落る。明日は天気は良そうだし、佐渡島一周だ。

本日の走行距離、182kmなり。

参照
佐渡汽船
グリーンビレッジYH


[一語一絵/ツーリング/2002]

木島平にて / 2002-06-14 (金)

今朝は5時に目覚める。夜空一面に輝いていた星は雲に隠れてしまったものの薄明かりが差している。のんびりパンとコーヒーで朝食を楽しんでいたら、何と雨音が…!?。雨に打たれながらバイクに荷物を装備するのは大変なのだが、今回はしっかりした屋根の下を選んで大正解…でもウレシイやら悲しいやら。幸い荷作りを終える頃には雨も上がって、5時半にスタート。

富山県から再び岐阜県白川村荻町まで戻ってR360天生峠へ。早朝に標高1200mを越える山越はベンチレーションを全閉しても寒い寒い。かなり厳しい道だと聞いていたのだが、舗装状態は良好でちっとも酷道じゃない。河合村側はちょっとコーナーがタイトだけど、バイクなら充分楽しい範囲だ。R41に抜けて、7時15分神岡町で給油&ヨーグルト休憩。

次の目標は来年から上高地同様に一般車乗り入れ禁止になる乗鞍スカイライン。冷えた体を温める…という前に昨日の汗を流さねばっ!と、R471上宝村へ向かう。ダケカンバに囲まれるこの道もなかなかにいい雰囲気だ。

さむさむっと言いながら快速を飛ばし、8時20分栃尾温泉荒神の湯に到着。しかし、利用時間は10時からとの事で、お湯も溜められ始めたばかりなので、入湯を断念せざるを得ない。気を落とす暇もなく、平湯温泉へダッシュ。9時前だったが平湯民族館500円が開いていた。森の中の露天風呂で、朝から待望の温泉タイムを堪能する。少し白濁したお湯は硫黄臭もあって雰囲気満点。冷えた体が溶けていくようにほぐれる感触は、まさしく生きかえるん♪だ。

二輪車通行止のお知らせ
岐阜県上宝村、平湯温泉口にて

すっきりしたところで9時45分にリスタート。最高標高2700mの乗鞍スカイラインに向けてアイドリング回転数を上げ、ヒルクライム開始…と走り始めて3分で案内板に浮かぶ「二輪車通行止」の6文字に我が目を疑う。

ま、濃霧の中を走るのならば乗鞍スカイラインだろうがR3だろうが同じだし、というわけでR158へ。10時安房峠を越えて長野県安曇村へ。確かに安房峠から見る乗鞍岳の頂上部はぶ厚い雲の中だったので、行っても寒いだけで料金損しただけだっただろう....。来年までにリベンジなるか?

タイトな九十九折りをいいペースで下り、中の湯からは一般車とのコンボイに編入。上高地と松本を結ぶこの道を走るのも3度目かな? またしても睡魔との壮絶な戦いの結果、幾度もの戦列離脱を余儀なくされる。しっかし、大型車を頭に数珠繋ぎとなるのはどうにかならんもんか?

11時波田町で軽く休憩を挿み、今度は安曇広域農道を北上。安曇野の田園風景を眺めながら淡々と走る。が、どうも自分のイメージしている安曇野の風景では無い。何が違うんだろうか…と考えながら走るが、結局わからなかった。12時前に道の駅「アルプスあずみの」で十割ソバ600円を食す。手打ちの蕎麦自体はなかなか良かったが、やはりツユがイマイチな気がする。普通の蕎麦屋に行った方が良かったかな?

13時前大王わさび園でデザート休憩。チョイスしたのはとうぜんわさびソフト250円だが、色がついているだけのような感じでわさびの辛さどころか風味もあまり感じられなかった。伊豆のわさびソフトは強烈だったけど…

ここからは長野県北部を目指し、ひたすらR403を移動。15時50分小布施あけびの湯で温泉休憩500円。強い硫黄臭が温泉の雰囲気を盛り上げるが、内湯は白濁してるのに露天風呂は緑色。しかも成分表では無色と書いてあるので、インチキ臭い事この上ない。もしやバスクリンか?(笑) しかし、何と言っても残念なのがここの休憩室にTVが置いてなかった事。日本代表のW杯決勝リーグ進出を決める第三戦をTV観戦しようと思ったのにぃ!!

なわけで、さっさと外に出て自前のラジオを聞く。ちょうどノースコアで前半を終えたところだった。風呂上がりにアイスクリームでも食べようと近くのトゥエルに移動したところで、森島の先制ゴールの報を聞く!!やったぜぃ!!

午後から雨という予報だったが、意外に空模様はまだ明るい。本格的に崩れる前に、と中野市に急いでツーリングマップル関東甲信越東北の2冊をGetしたところで、日本勝利&決勝進出の報が入った。思わずにんまりするにわかサッカーファン万歳。安心して飯山市へ移動し、地場のショッピングセンターで食料と防水スプレー&ビニール袋をGet。雨本番を前にサイドバッグの防水能力を上げておかなくては。

18時過ぎ木島平高社山麓みゆきの杜YHに到着。なんとか天気も持ってくれてひと安心。シーズンオフなので今回は素泊りで3,200円。晩メシは定番の「大盛りイカ焼きそば」と野菜MIXジュースだ。また今夜のホステラーはYANO独りきり。Pさんの話によるとW杯の影響で宿泊者が少ないという事だが、せっかくユースに泊ったのにキャンプと一緒のような気がする。f(^^;;

本日の走行距離、303kmなり。

参照
高社山麓みゆきの杜YH


[一語一絵/ツーリング/2002]

五箇山にて / 2002-06-13 (木)

今日も梅雨入りしたのがウソのような空模様。福井ユースは素泊りなので8時にスタート。R158をカツーンと東へ疾走し、大野町サークルKで朝食休憩。

9時過ぎにリスタート。道の駅「九頭竜」、そして九頭竜ダムの展示館で細かく休憩を挿んでゆったり。じっとしていれば汗ばむほどの暑さだが、走っていればめちゃめちゃ涼しい。九頭竜湖の湖畔をゴキゲンRiding。ふんふん♪

岐阜県白鳥町からはR156へ。盆地なのでやっぱり暑くなった。11時過ぎに道の駅「白鳥」に到着。併設の白山博物館へ足を運んでみたが、500円の価値がありそうに思えなかったので撤退し、再びR156を北上。少しずつ標高が上がるとともに、涼しさ&ゴキゲン度も向上。るんるん♪

正午前にひるがの高原の分水嶺公園に到着。今日はここでランチだ。ここは南の長良川、北の庄川を分ける中央分水嶺である事から、分水嶺をイメージさせるせせらぎが作られているのだが、どうもここから流れ出しているとは思えずインチキ臭い。なので、昨日汲んだ美山の名水でカップラーメンとコーヒーを用意する。しかし、一日経とうが中央分水嶺の水よりはるかにウマいです。食後に食べたミルキーチーズアイス250円もなかなかイケてた事を付け加えておく。

春の荘川桜、夏のキャンプ客での賑わいがウソのような静けさで包まれている御母衣湖を素通りし、大白川温泉へ。と思ったのに、なんと工事の為に時間帯通行止めとの事。しかも肝心の露天風呂は7月からという話なのであっさり撤退。またまた再びR156を北上する。

合掌家屋集落
富山県上平村、五箇山合掌集落にて

14時半白川村荻町白川郷合掌集落に到着。今夜は合掌民宿に泊ろうかな?と思い、展望台から見下ろしたり、集落の中を歩いて写真を撮りながら良さげな民宿を探していたのだが、どうも観光客が多いせいかイマイチ魅かれる雰囲気の宿が無い。茅葺きの合掌造りの住宅がこれだけ現存しているとは確かに驚きだが、良くも悪くも観光化されてしまった感があってどうも素直に納得できない雰囲気が感じられるのだ。というわけで、五箇山で探す事にする。が、最終的に民宿はピンとこなくて結局キャンプにした。今思うとやっぱり雪景色でないからのような気がする....

16時上平村菅沼五箇山合掌集落に到着。菅沼の集落をずっと奥にある富山県指定の文化財「羽馬家住宅」に行ったところ、人の良さそうなおじいがいろいろ話し掛けて来た。誰だ?このおじい…と思ったのだが、実は彼こそが昨年6月に閉鎖した五箇山ユースホステルのオーナーだった。僅かな時間だったがその経緯とかも少しだけ伺う事ができたが、不心得者は大多数のホンの一部とは言え文化財を守っていく当事者に取っての負担は計り知れないものがあるのだろう。となると、今の合掌民宿だっていつまでも外来観光客を受け入れてくれるとは限らないのだなぁ。

さて、キャンプ地に入る前に温泉で汗を流すべ、とくるば温泉に足を延ばすが、なんと改装の為に今日まで臨時休業だと。ふざけてる〜。汗臭いと虫が寄って来やすいのに…と、意気消沈して来た道をとぼとぼ戻る。

17時半に道の駅「上平」に到着。案内所の職員が帰ったのを確認して、今夜のビバーク地点をここに決める。奥まった休憩スペースに屋根が付いているのは見逃し難い。何より雨が一番嫌なのだ。トイレのすぐそばというのが▲だが、逆にコンセントが使えるというのが○。また公衆電話がグレ電だというから至れり尽せり。(^o^)

今夜の晩メシは少し荷物を減らしておこうという魂胆で四国から買い置きの「金ちゃんラーメン」(袋めん)と、農協で買って来たソーセージ、ホテイの焼き鳥缶。ちゃちゃっと済ませて(お湯を沸かすだけだから当然)、あとは20時過ぎまでコーヒーを飲みながらWebを更新。UPした後はテントを設営して寝るだけだ。

本日の走行距離、192kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

福井にて / 2002-06-12 (水)

今日はルンルン気分ないいお天気。雨具の収納などもあってちょっと遅めの9時過ぎのスタートとなる。まずは美山きっての名水神田の水へ水汲み。ミネラルが豊富だと書いてあったが、一口飲めばわかる実に甘露で美味しい水だった。

茅葺き家屋集落
京都府美山町北、かやぶきの里にて

続いてかやぶきの里へ。美山町は全域に今でも茅葺き家屋が散在していて道すがらでも見掛けるのだが、北という集落には特に茅葺き家屋が多く残っている事からかやぶきの里として売り出し中なのだそうだ。

が、道で出逢う住民に「おはようございます」と挨拶をしても、何人かがおじぎをするくらいで全般的にダンマリを決めているような雰囲気。平日とはいえ何人ものアマチュアカメラマンを見掛けたり、貸切のマイクロバスで来てた団体も居たのだが、農作業に向かう軽トラが狭い道を蹴散らすように走っていくし、どうも当の集落では外部からの観光客を歓迎していないように感じる。

地域の伝統として余所の人間に対して閉鎖的な社会なのか、それとも都会人のノスタルジーを不便という形で押し付けられて迷惑しているのだろうか....? いずれにしろ美山町の観光協会が積極的に広報しない理由がわかった気がした。

その後は佐々里峠を経てR367へ抜け、琵琶湖の西側山間部を北上。2車線のR367を快調に走り、道の駅「くつき新本陣」へ。レストランもあったがメニューに魅力が無かったので、向いのローソンでおにぎりを買ってチープなランチ。もちろん野菜ジュースとヨーグルトも忘れずに。

ここから先は奥琵琶湖パークウェイをチェックしたあと福井に抜ける事にして13時前にリスタート。湖岸の安曇川町に下って今度はR161を北上。やはり平地に降りると暑いが、それでも一昨日よりはマシか。

マキノ町から湖岸沿いの県道へ。交通量も少なくゴキゲンに快走…するが、肝心の奥琵琶湖パークウェイが土砂崩落で通行止め。泣く泣く途中まで戻ってR303へ抜け、R161へ復帰。福井県敦賀市からR8に合流し、更に北上を続ける。

15時赤崎のローソンで穏やかな敦賀湾を眺めながらコーヒーブレイク。ここからフェリーに乗れば明日には北海道なんだよなぁ〜と思いつつ、杉津から県道207号線で再び山間部へ。この県道は旧北陸線の廃道を転用したもので、幾つかあるトンネルに鉄道の面影を見る事ができる。レンガ造りの鉄道トンネルをバイクで走るのは余所ではなかなかできない体験なので、マニア心を絶妙にくすぐる。個人的にはなぎさドライブウェイに匹敵する体験だと思う。しかし漏水が多くてゆっくり走ったにも関わらずリアホイールは泥汚れで真っ白になってしまったのはトホホだ。(;_;)

R365を快走し、南条町花はす温泉そまやまで温泉休憩550円。500円+50円という経緯は定かでないのだが、貴重品用のモノも含めて、カギ付きロッカーが自由に使えるのは○だ。泉質はちょっとヌルッとするので弱アルカリ単純泉だと思うが、分析表が見当たらず詳しい事は不明。でも循環だろうな〜。取り敢えず、排気ガスとススの汚れを落してすっきり爽やか。

あとはツーリングマップルオススメの広域農道+県道28号で福井へ疾走。17時半福井県青年館YHに到着。素泊り3,200円

本日の走行距離、241kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

京都府美山町にて / 2002-06-11 (火)

今日は取り敢えず鳥取砂丘へ。まだ記憶も定かでない頃に家族旅行で連れて来られて以来だから、かれこれ30年ぶりか!? 今日はいつ降り出してもおかしくないので、覚悟を決めて荷物には雨具を装備。その為ちょっと時間を浪費してスタートは9時前となった。

どんよりどんよりした空の下、低調なテンションを維持して路上の案内板だけを頼りに市内を彷徨い、20分ほどで砂丘展望台に到着。が、写真を数枚撮っただけで早々に立ち去る。もう少し気象状況が違えばともかく、どうにも撮影意欲をそそられない。また遠目で観ると砂丘を登る観光客が蟻のように思えてしょうがなく、自分がそうした一団に含まれてしまう事も面白くないのだ…

なわけで取り敢えずR9を東進。程なくコンテナを積んだ佐世保ナンバーの125ccスクーターと遭遇。信号待ちで言葉を交わしたあと別れたが、彼もまた北の大地を目指しているのだと言う。またどこかで逢えそうな気がする。

途中で脇道に外れ、横尾棚田へ。確かに立派な棚田だがちょっとフォトジェニックじゃないんでバイクから降りる事なくリスタート。蒲生峠を抜けるとあっけなくR9に合流。肩すかしを喰らった恰好だが、これもお導きと大人しく受け入れて兵庫県温泉町へ。湯村温泉を素通りし、村岡町の道の駅「村岡ファームガーデン」でトイレ休憩。

しかし、トイレから出るとポツポツと雨音が…。一息入れる暇もなくリスタートを余儀なくされる。断続的に降ったり止んだりを繰り返していたが空模様から本降りは近いと判断。ジャケットはオールウェザーなのでオーバーパンツだけ装着しリスタートした。気温30℃近い状況ではサウナスーツを着ているようなものだが、まぁこれも修行の一環と我慢するしかない。人間辛抱だ、と遊び人のYANOが言ったところで説得力は微塵も感じられないだろう....(笑)

11時半養父(やぶ)町でやっとツーリングマップルをGetし、程なく和田山ジャスコでランチタイム。こういう天気ではヘルメットを脱ぐのも億劫になるので、駐輪場に屋根がある大型ショッピングセンターがありがたい。幾つかあるレストランの中からポムの樹を選び、和風オムライス780円を食す。和風ピラフを卵で綴じて、ポン酢+大根おろしで頂くのもなかなかイケるゾ。

伝統的な茅葺き屋根
美山ハイマートYHにて

降り続くようになった小雨の中をリスタート。程なく京都府福知山市に入り府道8号線へ。綾部市に入るといよいよ雨が本降りとなり、シールドを滴り落ちる雨が確固たる覚悟を要求する。

ドライならば快適であろうR27を淡々と走るが、巻き上がり始めた水飛沫に心がくじけ、14時過ぎ和知町の道の駅「和(なごみ)」で休憩。しか〜し、本日定休とは何たる事。土産物屋はわかるが休憩所くらい開けといてよぉ…(;_;) コーヒーブレイクの後、すっかり雨に煙っている周囲の山にブーツカバーの装着を促され、やっと重くなった腰を上げる。

ヘビーウェットとなった府道12号線を10kmほど走って、15時に今宵の宿美山ハイマートユースホステルに到着。今日は移動に終止する事となった。

ここでサイドバック初のウェット走行で問題が明らかに。標準装備のレインカバーで上から降る雨は防げたが、バイクの内側から巻き上がる飛沫がレインカバーの内部に入り込んで、バッグの前方内部が浸水。衣類と本がちょっぴり濡れた程度で大した被害は無かったが、3時間程度で浸水するとは今後は対策が必要だなぁ....。

ここはいろんな人から「いいよ〜」と聞かされ続けていたユースで、伝統的な茅葺き屋根の民家を改装したキレイな施設も売り物だが、やはりペアレント経験豊富なオーナーが大変気さくな人で居心地が良い。奥さん手作りの食事も非常に美味しくてついつい喰い過ぎてしまった。せっかくサウナスーツ効果で痩せた(と思う)のに....

20時過ぎからユースの向かい側にある田んぼへヘイケボタルを観に行くと、まさに乱舞している状態。ゲンジボタルよりは小さくて派手さは無いものの、目の前で見られる…どころか服や頭にもくっついて来るのにはビックリくりくり。九州にもホタルの名所は数あれど、文字通りホタルに接する事ができる場所は知らない。これだけでも観に来る甲斐ありだ。

前評判の高かったフランスとカメルーン、なんと一次リーグでの敗退が決定。勝負は時の運、という言葉を思い知った夜だ。

本日の走行距離、175kmなり。

参照
美山ハイマートユースホステル