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Last-modified: 2020-10-31 (土)


[一語一絵/ツーリング/2002]

東京帰着〜夢の跡 / 2002-04-29 (月)

太平洋上を航行中
おがさわら丸にて

昨夜は前線部分の通過もあって多少揺れたが、ユースの仲間10人で談笑に興じていた事もあってほとんど不快感を感じる事も無く楽しく過ごせた。行きの船の経験でだいぶ慣れたのだろう。

またしても朝5時に目覚めたので朝日を見にデッキに出ようと思ったが、海が少し荒れてデッキまで波を被っていた為に閉鎖中。デッキの出入口で窓越しに登る朝日と沈む月を観ながら、みのりんと旅談義に花が咲く。

9時からの機関部・操舵室見学会に参加した後は、船室でTVを見たり船内をウロウロしたりして暇を潰す。このあたりが一番退屈だったかな?

昼には波も穏やかになりデッキでサザンを聴きながらひなたぼっこ。14時、伊豆大島を通過すると行き交う船舶も増えて海上も賑やかになり、半面東京が間近な事を感じさせる。15時過ぎに東京湾の難所、浦賀水道を過ぎると12ノット程度にまでスピードダウン。アクアラインを過ぎると濁った海の色と排気ガス臭い空気の匂いという洗礼を受け、否応なく現実に引き戻そうとする力ともう少しでも楽園気分に浸っていたい気持ちが衝突する。

羽田沖に差しかかると、せわしなく離発着する飛行機の向こうに東京都心の高層ビルが見え始める。霞の中に浮かぶ様はまるで蜃気楼のようだ。この旅で一番キレイな夕焼けとそれを受けて輝く東京タワーが旅の終わりの切なさを倍増させ、いつしか言葉がため息に変っていった。

99人分のセンチメンタルを乗せた「おがさわら丸」は定刻より15分早い18時15分東京港竹芝桟橋に到着。下船後にユースの仲間達と記念写真を撮り、またいつの日かの再会できる事を祈って7泊8日の楽園生活は終焉を迎えた。


[一語一絵/ツーリング/2002]

小笠原8日目〜惜別その2 / 2002-04-28 (日)

停泊中のおが丸
父島、二見港にて

今日は17時の「おがさわら丸」で父島を離れる日。4時に起きて満月が水平線に沈むところを観ようと誘い合わせて9人でウェザーステーションへ上る。残念ながら水平線付近は雲に覆われていて期待する景色は見られなかったが、大勢でガヤガヤ話しているるだけでも楽しかった。

朝食後、昼用のパンを確保する為に15分程歩いてローカルベーカリーへ。独りだとちょっと退屈だが、連れがいると歩くのもまた楽しからずや。

泣き出しそうだった空から、ユースに帰り着くのを見計らったかのようにポツポツと雨が降ってきたが、10時過ぎには晴れ間が見えるほど回復。今日の「おがさわら丸」で帰るみんなも土産物の買出しや宅急便の発送で忙しそうに動いている。スタッフも夕食の仕込みでおおわらわ。世間一般では昨日からGWという事で今日到着する「おがさわら丸」には720人以上の乗客となり、今日の小笠原は人も天気も慌ただしいぞ。

土産屋を物色してからホライズンでコーヒーを飲んだ後「おがさわら丸」のお出迎え。さぞかし盛大なお出迎えかと思いきやタラップが2基になって人が多いものの、桟橋の雰囲気はあまり変らないぞ。ちょっと肩すかし。いつの間にか刺すように照り始めた陽射しの下、ホライズンのパッションジェラートを食べながらユースに戻る。

ユースにも大勢入ってきたので居場所が無くなり、最終日になって目の前の「小笠原ビジターセンター」に行ってみた。最終日に行くなんて我ながら愚か。観光の予備知識としても有意義な資料がたくさんあり、案の定最初に行っておけば良かったと後悔する。まぁ世の中そんなもんか....。

ほとぼりが冷めた頃、ユースに戻ってローカルベーカリーで買った焼きそばパン280円で昼メシ。その後はもう動きたくないモードに突入したので、まったり雑談&メアド交換などをしつつホームページネタを更新。いつしか外は澄み渡った青空になってて、なんか勿体無いような贅沢なような....

荷物をクルマに積んでユースを出る頃には空はいつの間にか泣き出しそうな曇り空に戻っていた。船内用の食料を仕入れながら歩いて二見港へ。最後に記念写真を撮ったあと、みんなと握手を交わし最後まで別れを惜しんで、タラップへ足を掛ける。99人の乗客を乗せた「おがさわら丸」は定刻の17時父島二見港を出港。

いつもより少ないとは言え、ボート4隻を含む盛大な見送りは旅人の胸を打つ。見えなくなるまで見送ってくれる仲間達の姿に、名残惜しくいつまでも手を振っていたい気分だった。残念ながら胸を焦がすような夕陽は気配すら見せず。

参照
小笠原チャンネル
小笠原海運


[一語一絵/ツーリング/2002]

小笠原7日目〜惜別その1 / 2002-04-27 (土)

さかな
兄島瀬戸、水中公園にて

今日は14時の「ははじま丸」で父島へ戻る日。荷作りと支払いを済ませた後は荷物を談話室に置かせてもらい、最後のお散歩。鮫が崎遊歩道鮫が崎展望台脇浜なぎさ公園を周って沖村の中心部へ。

何か母島ならではの土産物を探して、前田商店JAの売店を周ってみたが特にめぼしいものは見当たらず。母島産のモノとしてはラム酒とパッションリキュールがあるのだが、父島にも竹芝埠頭にもあったし。

ちなみにここのJAに簡易郵便局があって母島で唯一のATMが置いてあり、郵便貯金のクレジットカードが使える。ただし時間帯が限られている(平日16時半まで&土日不可)のと、銀行系カードが使えるかどうかは不明だ。なお、父島には正規の集配局がありホリデーバンキング対応のATMがある。提携している一部銀行のカードも使える。

上記2店舗でカップ麺や日用品などは特に不自由しないと思われるが、「おがさわら丸」で内地から仕入れるパンは入荷した時点で表示の賞味期限を過ぎている。ちなみに散髪屋は父島から定期的に出張してくるらしい。

同じく母島ユースから小笠原ユースに移動するふくちゃん坂本ちゃんとともに「ははじま丸」は定刻に出港。ペアレントの田澤さんご夫妻、マリオ、レイナ、アンナ三兄妹も揃って岸壁を走ってお見送り。田澤さんに至っては防波堤の上に登って、いつまでもオレンジのシャツを振ってくれた。父島の盛大さとは打って変わったアットホームさがセンチメンタリズムを直撃。三兄妹になつかれた女性なら間違いなく号泣モノだ。ここに惜別の感、極まる。

「ははじま丸」は少し遅れて16時10分に父島到着。ここも旅先なのに「帰って来た」感が生じたのは不思議なものだ。下船後「あれ?ふくちゃんが下船してこないよ?」と思ってたら寝ていたらしい。船員さんに起されて最後に下船と、大物ぶりを発揮した。

夕方はユースでゴロゴロしてたら、暇を見透かされて島寿司の手伝いを依頼される。毎日だと苦痛だが、たまにやるなら楽しいかも。最終日のパーティーはヘルパー3名を含めて20人程で盛上がり、またまた楽しかった。小笠原YHのフラダンサーズがいい雰囲気。とわちゃんの奮闘に敬意を表して、定番の『銀河鉄道999』で返礼。感謝感謝。

同じ南国の離島だとはいえ、八重山とは全然違ってポリネシア的な雰囲気がまた興味深い。夜の帳と共に去り難い気持ちに襲われる。

参照
小笠原チャンネル


[一語一絵/ツーリング/2002]

小笠原6日目〜何もしないをする / 2002-04-26 (金)

スズメダイ
父島、大村海岸にて

今日は朝7時半の「ははじま丸」で母島へ。ユースのうささんにクルマで桟橋まで送ってもらい、乗船手続きを済ませた後に「ホライズン」まで戻って朝食用のパンを、更に生協まで戻って自販機でミルクティーを入手し、朝メシの種を確保。

定刻に出港後、真っ先に船内での朝食を済ませたところで、昼用のパンも買っとけば良かったと気付く。まさに後悔先に立たず。取り敢えずデッキでクジラを探すがなかなか見つからないので、「まぁホエールウォッチングで散々観たからもういいか?」と諦め、席に戻って寝る。

9時半母島沖港に入港し、入れ替わりになる気仙君の出迎えを受ける。ユースでスクーターをレンタル(半日2500円)すると同時に気仙君から母島の情報を入手。まずは北上する事にしたが、情報通り山間部に入るとアリ程の小さな虫がぶんぶん飛んでて閉口する。サングラスをしてないととても目を開けてられないだろう。なんか鼻からも入ってきそうで非常にイヤな感じだ。

大きなアップダウンを繰り返す都道はまたバイク向きで、やはりMTBを持って来ないで良かったと安堵する。植生も豊かでジャングルチックな雰囲気を20km/h程度の速度でのんびり散策。オガサワラトカゲは言うに及ばず特別天然記念物のハハジマメグロもちょこちょこ飛び交い、ありがたみが少し薄れる。

のんびり走って20分ほどで都道の北端、北村に到着。そこから取り敢えず大沢海岸までの遊歩道を歩く。トカゲ、オカヤドカリ、カニなどの小動物も多く非常におもしろい道だ。枯れ葉の音をさせないようにゆっくり歩いていると、初めてガサゴソと動くオカヤドカリも観られた。あのデカい図体が器用に動く様子はちょっとコミカルで感動。また人間に気付いて逃げる時の逃げ足もかなり速かった。またカニもよく観られ、こいつはこちらを見ながら後ろ向きに逃げていった。最近のカニは前後にも動けるように改良されたのか? 恐るべし東洋のガラパゴス。

30分程で大沢海岸に出たが、水温が少し低めだったので結局泳がず。海もそれほどキレイとは思わなくなってきた。だんだん小笠原に馴れて感動が薄れてきたかな?。持ってきたビスケットをお昼代わりにしばし休憩。父島がくっきり見える。海岸には日陰になるようなものは無かったが、雲が出てくれて幸いだった。亜熱帯の小笠原と言えども気温は25℃程度。まだ4月に吹く風は涼しく、バイクで山間部を走ると半袖では肌寒いほどだ。そして最も恐ろしいのが陽射し。まさに「刺すような」という表現がピッタリの鋭さで肌を焦がす。帽子と日焼け止は必携だ。

そんな陽射しが攻撃能力を取り戻し始めたところで撤収。また30分かけてジャングルトレッキングを楽しむ。アップダウンも少しあるが、踵のあるサンダルならば問題無い。

北村からは東港などに寄り道しながら沖村へ戻る。無料のロース記念館でひとしきり説明を受けた後、港に戻って父島へ向けて出港する「ははじま丸」のお見送り。見送るYANOも明日は父島に戻るので、「気仙君また明日ね」という見送りもまた珍しい。

再びバイクを走らせてヘリポートの脇を通って、南京浜へ。浜に出ると背びれがいくつもプカプカしていたので「お、イルカだ!」と思って近寄ったところなんとサメ(ネムリブカ)。1mほどの距離まで寄ってくる事もあってかなりビビった。が、周りに別の魚も泳いでいるしじっとしていれば特にどうする事もなかったので、しばらくサメを眺めて楽しむ。しかし、水深20cmくらいの浅瀬まで来るとは…

それから御幸ヶ浜へ移動。園地から見える珊瑚礁は素晴らしかったが、少し離れた浜そのものは大した事無いように見えた。また珊瑚礁までちょっと距離があったし、珊瑚礁の向こうはサメが泳いでた南京浜なのでシュノーケリングもキャンセル。ていうか、マスクをバイクに積んだまま忘れてきたというのもあるんですが。f(^^;;

そんなわけで、母島ではスクーターで走り回っただけで特に何もしなかったが、それもまたよし。

参照
小笠原チャンネル
小笠原 アンナビーチ母島ユースホステル


[一語一絵/ツーリング/2002]

小笠原5日目〜休息日 / 2002-04-25 (木)

スーパー小祝
父島、スーパー小祝

午前中は水温も低めなので、のんびり本でも読もうと扇浦までスクーターを走らせる。が、着いてビックリ。肝心の本を忘れた....。f(^^;;

それじゃ、コーヒーでも…と思った「和紙っ魚」は本日休業。さすがに「おがさわら丸」出港翌日の父島は噂どおり閑散としている。風も穏やかで辺りを静寂が支配しているシチュエーションは、街全体がGWの混雑を前にしばしの休息をしているように思える。

そんなわけでまた夜明道路を今度は逆回りで一周。MTBと違ってハードな登りでも風景や沿道の植生を楽しむ余裕があるのはバイクならでは。アップダウンもまた楽しや。時間はたっぷりあるので20km/h巡行だ。目の前を山羊が横切ったり、野鳥が飛んだり豊かな自然が手に届く距離にある。草陰でカサカサと動く気配がすればすかさずバイクを止め、ウォッチング。これもまたブラボーツーリングだ。

中央山展望台までの遊歩道はトカゲやオカヤドカリが多くて楽しい。しかし、この巨大なオカヤドカリが動いているところを見てみたいものだ....。今日も50km離れた母島がくっきりな良いお天気。展望台でまたしてもまったりした後は長崎展望台へ。展望台からの風景を堪能した後は釣浜への遊歩道を歩きはじめたが、1kmほど行ったところで見晴らしを楽しめたので早々に折り返す。

一旦ユースまで戻って、本を片手に大村海岸でひなたぼっこ。「ジパツー」「ツーリングGO!GO!」では読書と言うにはおこがましいが。f(^^;;

スーパー小祝で調達したカップヌードルでお昼を済ませ、午後からはシュノーケリング。まずは宮之浜へ。ちょっと水温が低かったので15分間隔で泳いではひなたぼっこを繰り返す。珊瑚礁はなかなか見事だが、魚は特定のところに固まっていてなかなか見つけづらい。ある程度沖まで行かないとならないのは辛いしあまり数も多くないようなので、宮之浜を撤収する。

今度は場所を奥村に変えて赤灯台の防波堤。ここは枝サンゴが発達していて防波堤からでもキレイな珊瑚礁を確認する事ができる。海藻が多くてちょっと泳ぐのを躊躇したのだが、テトラポットに跨がり腰まで浸かって水中を覗くと魚の群がわんさか見えたのでそのままボチャ〜ン。透明度がイマイチだったけれど、魚を観るには一番のポイントだ。

今日は夕食提供が無いので、今夜はカップ焼きそばとソーセージ。

参照
小笠原チャンネル