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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/ツーリング/2002]

京都府美山町にて / 2002-06-11 (火)

今日は取り敢えず鳥取砂丘へ。まだ記憶も定かでない頃に家族旅行で連れて来られて以来だから、かれこれ30年ぶりか!? 今日はいつ降り出してもおかしくないので、覚悟を決めて荷物には雨具を装備。その為ちょっと時間を浪費してスタートは9時前となった。

どんよりどんよりした空の下、低調なテンションを維持して路上の案内板だけを頼りに市内を彷徨い、20分ほどで砂丘展望台に到着。が、写真を数枚撮っただけで早々に立ち去る。もう少し気象状況が違えばともかく、どうにも撮影意欲をそそられない。また遠目で観ると砂丘を登る観光客が蟻のように思えてしょうがなく、自分がそうした一団に含まれてしまう事も面白くないのだ…

なわけで取り敢えずR9を東進。程なくコンテナを積んだ佐世保ナンバーの125ccスクーターと遭遇。信号待ちで言葉を交わしたあと別れたが、彼もまた北の大地を目指しているのだと言う。またどこかで逢えそうな気がする。

途中で脇道に外れ、横尾棚田へ。確かに立派な棚田だがちょっとフォトジェニックじゃないんでバイクから降りる事なくリスタート。蒲生峠を抜けるとあっけなくR9に合流。肩すかしを喰らった恰好だが、これもお導きと大人しく受け入れて兵庫県温泉町へ。湯村温泉を素通りし、村岡町の道の駅「村岡ファームガーデン」でトイレ休憩。

しかし、トイレから出るとポツポツと雨音が…。一息入れる暇もなくリスタートを余儀なくされる。断続的に降ったり止んだりを繰り返していたが空模様から本降りは近いと判断。ジャケットはオールウェザーなのでオーバーパンツだけ装着しリスタートした。気温30℃近い状況ではサウナスーツを着ているようなものだが、まぁこれも修行の一環と我慢するしかない。人間辛抱だ、と遊び人のYANOが言ったところで説得力は微塵も感じられないだろう....(笑)

11時半養父(やぶ)町でやっとツーリングマップルをGetし、程なく和田山ジャスコでランチタイム。こういう天気ではヘルメットを脱ぐのも億劫になるので、駐輪場に屋根がある大型ショッピングセンターがありがたい。幾つかあるレストランの中からポムの樹を選び、和風オムライス780円を食す。和風ピラフを卵で綴じて、ポン酢+大根おろしで頂くのもなかなかイケるゾ。

伝統的な茅葺き屋根
美山ハイマートYHにて

降り続くようになった小雨の中をリスタート。程なく京都府福知山市に入り府道8号線へ。綾部市に入るといよいよ雨が本降りとなり、シールドを滴り落ちる雨が確固たる覚悟を要求する。

ドライならば快適であろうR27を淡々と走るが、巻き上がり始めた水飛沫に心がくじけ、14時過ぎ和知町の道の駅「和(なごみ)」で休憩。しか〜し、本日定休とは何たる事。土産物屋はわかるが休憩所くらい開けといてよぉ…(;_;) コーヒーブレイクの後、すっかり雨に煙っている周囲の山にブーツカバーの装着を促され、やっと重くなった腰を上げる。

ヘビーウェットとなった府道12号線を10kmほど走って、15時に今宵の宿美山ハイマートユースホステルに到着。今日は移動に終止する事となった。

ここでサイドバック初のウェット走行で問題が明らかに。標準装備のレインカバーで上から降る雨は防げたが、バイクの内側から巻き上がる飛沫がレインカバーの内部に入り込んで、バッグの前方内部が浸水。衣類と本がちょっぴり濡れた程度で大した被害は無かったが、3時間程度で浸水するとは今後は対策が必要だなぁ....。

ここはいろんな人から「いいよ〜」と聞かされ続けていたユースで、伝統的な茅葺き屋根の民家を改装したキレイな施設も売り物だが、やはりペアレント経験豊富なオーナーが大変気さくな人で居心地が良い。奥さん手作りの食事も非常に美味しくてついつい喰い過ぎてしまった。せっかくサウナスーツ効果で痩せた(と思う)のに....

20時過ぎからユースの向かい側にある田んぼへヘイケボタルを観に行くと、まさに乱舞している状態。ゲンジボタルよりは小さくて派手さは無いものの、目の前で見られる…どころか服や頭にもくっついて来るのにはビックリくりくり。九州にもホタルの名所は数あれど、文字通りホタルに接する事ができる場所は知らない。これだけでも観に来る甲斐ありだ。

前評判の高かったフランスとカメルーン、なんと一次リーグでの敗退が決定。勝負は時の運、という言葉を思い知った夜だ。

本日の走行距離、175kmなり。

参照
美山ハイマートユースホステル