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Last-modified: 2024-05-07 (火)


[一語一絵/ツーリング/2002]

大空と大地の中へ、足寄にて / 2002-07-21 (日)

雨の天気予報とは裏腹に朝日まで射すようなお天気。5時半にスタートの3名を見送る。これだけガタガタして&相棒がスタートするネボスケZRXはお構いなしに布団の中。昨日もずっと昼寝してたし、ヤツはかなりの大物なのか、それともバカか?

三国峠からの絶景
三国峠にて

仕入れておいたパンで朝食を済ませ、CBにもオイルを注入して10時前にリスタート。昨日来た道を戻って旭川からR39へ。時折パラパラと雨が降るが、長続きしない。よしよし。すっきりした天気には程遠いが、雨が降らないだけで○だ。

日曜日の行楽客で賑わう層雲峡をパスし、12時45分に道内最高地点三国峠到着。ガスに視界を遮られる事もなく、雄大な樹海が広がる展望を楽しむ。もちろん、大雪山〜十勝連峰まで見えれば言う事ないのだが、そこまで贅沢は言うまいて。

そのままR273を帯広方向に下り、13時20分三股山荘でランチ。オススメの「なすと挽き肉のカレー」800円を頂く。リシリアンカレーを喰い損ね、ハヤシライスを失敗した後遺症か、無性にカレーが食べたかったのだ。f(^^;;

松山千春事務所
足寄町にて

再びR273を下って、糠平湖をパス。清水谷足寄へのショートカット道道468号線にスイッチするT字路で覆面パトとすれ違い、どっきり。大人しく走って芽登R241にスイッチ。今度は足寄湖を過ぎた登り坂で、登坂車線のクルマを追越している最中に反対車線側に待ち伏せのパトカー発見。速やかに減速し事無きを得たが、ヒヤヒヤものだった。15時半足寄町の市街地へ到着。。

まずは足寄駅の観光案内所で取り敢えずガイドマップを頂いた。さらにここの女性がなかなか可愛かったので、地図を見ればわかるところ敢えて松山千春の家を教えてもらう。f(^^;;

で、行ってみるとあちこちに「千春の家→」という案内板があり、足寄観光の目玉である事を思い知る。当の家は住宅地の中、それも創価学会足寄会館の向かい側にあって、もちろん「とかち新聞社」の本社でもあるのだが、三枚の似顔絵がある以外は取り立ててどうという事のない普通の家である。それでもYANOと入れ替わりに札幌ナンバーの若夫婦が見物にやってきていたが....

今夜の宿は雌阿寒温泉にある野中温泉YHだ。何も無いがひっそりしていてなかなか味のある場所だ。

本日の走行距離、259kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

銀の雨、移動日 / 2002-07-20 (土)

昨夜も雨が降ったものの朝には上がっていた。全道的に午後から雨という予報を受け、降り出す前に少しでも距離を稼ぐ為に6時前にスタート。もちろん、いつ降り出してもいいようにオーバーパンツを忘れずに…

ところで、取り敢えず朝メシにお天気やリシリアンカレーを食べようかなと思っていたのだが、昨日郵便局の前を通りかかった時に見付けられなかった(実は6月29日の稚内中央レンバイ大火災で焼失したとの事で、一度も口にする事ができなかったのは非常に残念極まりない。心から1日も早い営業再開を願うばかりだ。)ので朝メシ抜きでR40を南下開始。

スタンド開店待ちで足止め…
天塩町、雄信内にて

ちなみに今日は美深で遊んだ後に層雲峡を抜けてオホーツクor道東へ出ようと思っていたのだが、オイル交換の時期が迫って来たので一旦美瑛へ向かう事にした。

今回はオイルエレメントも交換する周期なので、道内第2の都市である旭川で入手しておかないとまた入荷待ちで足止めを喰らってしまう可能性大。交換サイクル的にベストなのは明日なのだが、明日は日曜日なのでバイクショップはおそらく休み。ならば土曜日である今日行動を起すのが吉と判断したわけだ。ちなみに今日が「海の日」で祝日だと気付いたのは翌21日の事だった。

さて昨日まで礼文と利尻を走り回って280km強となると、そろそろ給油したい時期。美人が居た稚内のホクレンは6時を過ぎても営業開始の気配が無く、そのまま通過を余儀なくされる。6時半過ぎに到着した豊富でも同様。結局リザーブで10km以上走った天塩町雄信内のスタンドでギブアップ。1時間程待機して8時に無事給油完了。

山間の中川町に入ると早くもシールドを小雨が濡らし始めたが、走行に支障が出るほどではなく指ワイパーで視界を確保しながらクルマの後についてコンボイ走行。音威子府を過ぎ9時過ぎ美深の道の駅「びふか」に到着。コロッケ100円と天ぷらそば450円で朝メシ。

リスタートする頃には雨も上がって、美深の街中からはドライコンディションに。少しペースを上げてR40を南下し、11時過ぎ旭川市へ。感を頼りにR39にスイッチして永山のバイクショップを探すと、難無くバイクショップ前田に到着。純正オイルエレメント1,800円購入のついでに安全運転宣言書に署名し、ホンダの赤い旗をgetする。

ここまで来れば美瑛に着いたも同然だが、ポツポツと来ているので帰投を急ぐ。道道37号線旭川空港の脇を抜けて、千代ヶ丘R237にスイッチ。後は勝手知ったる美瑛の道。3kmも続くストレートを赤切符がペアでもらえる程度のスピードで快走し、正午過ぎプ○○○ルームに到着した。

誰も居ないようだが勝手にライダーハウスに陣取って、常備のインスタントラーメンとストックのお菓子で簡単なランチ。少し昼寝をした後洗車をしているとオーナー御一行が帰宿。やぁやぁ、勝手にやっとります。f(^^;;

夜になってオイル交換開始。オイルを抜いてフラッシング液を注入し、しばらくエンジンを空転。そしてオイルエレメントとドレンボルトを抜いて一晩置く。時間をかける事によりシリンダー内にうっすらと残っているオイルまで完全に落とせるのだそうだ。

今夜は香川の大学生ペアと、一見強面だが人の良い巨漢チョンマゲ刺青FJ1200氏は仙台から、浜松から常連のDJEBEL氏、それから明日東京に帰るBALIUS姉。大学生のペアの一方はZRXを分解されていて、なかなか重症のようだ。それ以上に本人は昼メシから帰ってくるなり2階に上がってずっと寝ている。また夜になってもバラしたバイクを組まずに呑気にTVを観てたりネコと戯れたりしていて、こっちの方がネジが数本抜けているのではないかと心配になる。

夕食は久々にご飯を炊いてレトルトのハヤシソースを温めるなんちゃって自炊モード。が、鼻が効いていない事に気付かずご飯を炭化させてしまう大失敗。あうあう。(;_;)

ライダーハウスのヌシでもあるネコのチビちゃん。すわ出産か?と周囲を慌てさせたモノの、ネズミ一匹現れず。でも今度戻って来る頃には生まれちゃってるんだろうな…夜になって雲の切れ間から星が見えるまで天気も回復。明日は期待できるか?

本日の走行距離、324kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

最北の島、4日目 / 2002-07-19 (金)

夜半に降った雨も上がっていたが、昨日以上の海霧で視界が優れない朝を迎えた。真っ先に6時半の天気予報をチェック。宗谷地方は曇り時々晴れの予報に、予定通り利尻行きを決める。

ミルピス!!
利尻島、ミルピスにて

取り敢えず恒例の朝1便で稚内に帰る旅人をお見送り。昨日とは打って変わって、見送られる側は岡山から来たZephyr750嬢のみ僅か1名。大勢で賑やかに見送った。それにしてもスゴい海霧で利尻富士はおろか防波堤すらよく見えない。こんなんで利尻に行って意味があるのか?と少し不安になる。

そしてまたしても民宿なぎさのコーヒーじゃんけんに参戦し、またまた勝利。最後にみなさんから3日連続で送別の言葉を頂き、感謝感激。だがこの調子で明日も居たら怒られちゃうかな?f(^^;;

9時55分のフェリーで礼文島に別れを告げ、利尻島の鴛泊へ。相変わらず利尻富士は姿を見せないが、礼文の海霧よりはマシで走行視界は確保できているので取り敢えず時計周りに外周を一周する。

島の反対側の鬼脇までくると次第に霧雨のようになってきた。もちろん利尻富士なんて見えやしないので、オタトマリ沼も素通りすると程なく霧雨も治まった。沓形に入ると利尻富士の裾野が見え始めたが、だからと言って足を止めるほどでは無い。

しばらく走ると右側にミルピスを発見。このままでは一周走っただけで終わるので、取り敢えず休憩。やはり看板メニューの乳酸菌飲料ミルピス350円を所望する。まぁカルピスをサッパリさせたような感じでなかなかイケル。が、ここのおばちゃん「地方発送できるよ、ご両親へのおみやげにどうぞ」と売り込みに躍起なのが▲。他のジュースも試飲させてくれたりサービス良いのだが、土産を買う為に旅をしている訳ではないので気分を害してしまう。

というわけで、特に得るモノもなく一周して鴛泊に戻ったところで、今度は名水百選の甘露泉へ。往復1kmほど歩いて水を汲んだのだが、ずっとのど飴を舐めているので水の味がわからない…f(^^;;。そのまま近くの利尻富士温泉で久々の温泉休憩400円して、後は16時のフェリーで最北の島に別れを告げた。

ライダー旭 1泊800円 TEL:0162-23-2867
北海道稚内市港4-2-13

本日の走行距離、91kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

最北の島、3日目 / 2002-07-18 (木)

昨夜はなんか思い出したように咳き込んだりして良く眠れなかった。なわけで、今日は4時間コースをのんびり歩こうかと思っていたのだが、体調不充分という大義名分でゴロタ岬往復のお手軽2時間コースに変更する。まさに堕落への坂道をまっしぐらに転げ落ちるような体たらくだが、良くも悪くもこのお気楽旅ではムリしない、頑張らないと決めているのだから、これで良いのだ。

利尻富士をバックに出港
香深港にて

もちろん礼文と言えば「愛とロマンの8時間コース」が有名だが、今さら愛とロマンなんぞと言われても胡散臭さを感じるだけだ。何よりそれ以前に徒党を組んでぞろぞろ歩くというのが一番イヤだ。やはり男子たる者孤高のハードボイルドで行かなくては。とはいうものの、キレイなおねえさんに誘われれば喜んでお供させて頂きますが。f(^^;;

で、送迎車でスタート地点まで行かなくて良くなり、ひいては時間の余裕もできたので、なんとなく香深港までバイクを飛ばしてお見送りに出掛ける。何と言っても島旅では一番のイベントだし、CB1300氏を始めとして朝1便で稚内に戻る人が多いような気がする。

と思ってフェリーターミナルに行ってみたらあらビックリ。桃岩荘の集団の中に函館で一緒になった金髪ショートのカブ嬢を発見。昨日の夕方便で来て、昨夜は桃岩荘に泊ったらしい。ここ数日で礼文に渡るとは聞いていたものの、こうもあっさり再会できるとは…。

程なくCB1300氏を始めとした民宿なぎさのメンバーとも接触に成功。民宿なぎさ星観荘を行き来しながらのお見送りとなった。あ、桃岩荘のお見送りシーンも未だ健在だった事を付け加えておく。f(^^;;

見送った後、民宿なぎさのスタッフに「コーヒーでもどう?」と誘われ、コーヒーじゃんけんに参戦。見事に勝利を収めてタダコーヒーに溜飲を下げる。

スコトン岬〜トド島を望む
ゴロタ岬にて

再びひとりバイクを走らせ星観荘に戻る。島南部の香深はスッキリと晴れていたものの、島北部の須古頓は次から次に海霧に襲われてスッキリしない。取り敢えず星観荘『沈黙の艦隊』を読みながら天気待ち。程なく断続的に流れていた霧も晴れ、宿で作ってもらったお弁当とコーヒーセットを入れたデイバッグを背負って10時半にようやく出発。

高い樹の無い礼文島独特の、熊笹に覆われた小さな山の山腹を独り歩く。時折振り返ると、眼下に広がる碧く透き通った海とスコトン岬、そしてトド島の風景に目を奪われる。強い夏の陽射しに気温も上昇し、どんよりどんよりして寒かった7年前と同じ場所とはとても思えない。

ところどころでカメラを向けながら、寄り道しながら1時間半ほどでゴロタ岬に到着。ちょうどお昼になったので、速攻でお弁当を片付けてしまう。やはり青空の下で食べる弁当はウマい。

1時間程まったりして、持って来たストーブを使って久々にコーヒーを入れる。これもまたウマい。が、さすがに暑かったので1杯分飲んだところでギブアップ。それにしても登り始めてから3組ほどとすれ違ったが、その後はまったく人気が無くかれこれ2時間ほどゴロタ岬からの絶景を独り占め。風も穏やかで実に居心地のイイ場所だ。

14時を過ぎたところで西の空から曇り始めたので帰投。帰りは下りだということもあって45分ほどで宿まで帰着。独りぼっちではあったが、なかなかに贅沢なハイキングだった。

そういえば帰り道またしてもカブ嬢と遭遇。今夜から久種湖畔キャンプ場に陣取るというのは聞いていたが、はやくもそこで知り合った人と一緒に昆布干しを手伝ってカニ飯を喰わせてもらってるらしい。鏡沼ではホタテ釣りがどうのこうのと言っていたし、外見通り逞しい女性だ。

本日の走行距離51km、歩行距離5kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

最北の島、2日目 / 2002-07-17 (水)

今朝もスッキリとしない曇り空だが、利尻も山裾がしっかり観えて雨の心配は無さそうな気配。北海道でも雨の予報でないのは宗谷地方だけらしいので、まだまだツキはあるようだ。

お世話になった民宿なぎさ7時半にスタート。曇り空の下、桃岩展望台元地海岸などでのんびりしつつ、道道40号線を北上し最北端の須古頓へ。今宵の宿である星観荘へ荷物を預けて身軽になる。

スコトン岬を望む
礼文空港付近にて

この星観荘もまたたましろで知り合ったアキちゃんオススメの宿。何ゆえ最南の島で最北の島の話題になったのか今となっては定かではないのだが、礼文島を7年ぶりに再訪する事になったのはそういうつながりも多分にあるのだ。ちなみにそのアキちゃんは現在星観荘でヘルパーしてたりするので、3ヶ月ぶりの再会というオマケ付きだったりする。f(^^;;

身軽になった後は取り敢えず最北限のスコトン岬へ。パッとみてトイレが新しくなったくらいであまり変ってないかな?と思ったもののさにあらず。岬の先端まで行って振返ると観光バスツアーの団体様御一行がぞろぞろ到着。あわてて引き返して売店で最北限の牛乳を探すが、結局これも見当たらなかった。(;_;)

しょうがないので船泊まで戻って最北限の牛乳の製造元である道場牛乳店を訪れてみるが、どうやら営業してない様子....休業かな?それとも閉めちゃったのかな?

また最北限のタイヤキも食べに行ったのだが、おばちゃんは発泡スチロールのトロ箱から程よく冷めたタイヤキを包み、無造作に渡してくれた。7年前はたった一つにもかかわらず、「焼き立てが美味しいよ」とわざわざ焼いてくれたのに....。チャリダーとライダーの差別なら致し方ないけど。

なんとなくやるせない思いを胸に礼文空港へ。丘の上に上がると滑走路越しに海、そして稚内が見渡せるロケーションはかなり絶景。方向的に利尻富士が観えないのが残念だが致し方ないが、いつしか頭上には青空が広がる実に気持ちの良いお天気にゴキゲン度は急上昇。

その後は道道40号線を南下し、昼前に香深まで戻るが、すれ違う観光バスの多い事多い事。7年前にはどこもかしこも静かでのんびりした場所だったのに、騒がしいツアー客の波が怒濤のように押し寄せてしまう状況では最果ての島の雰囲気を感じることは難しい。これが時代の流れだとしたら寂しいものだ....。セイコーマートが出来たのは◎なんだけど。f(^^;;

キレイな海を眺めて佇む女性
礼文島、澄海岬にて

港近くのちどりホッケのちゃんちゃん焼き定食を食す。確かにウマかったのは認めよう。しかし、大衆魚であるホッケが単品で800円というのも▲なのだが、ご飯と味噌汁とタクアン2枚に申し訳程度のサラダが付いた程度で1,300円とは何事だ!何となく観光客の足下を見ているようで憤慨する。

その後は再び桃岩展望台へ。今度は晴れた利尻富士を眺めてのんびりする。しかし山頂部には次から次へと雲が発達し、強い上昇気流が発生している事を示している。麓は穏やかな天気なのに、やはり山の天気はわからないものだ。

再び道道40号線を北上し、またまた礼文空港へ。大きなジェット機ばかりでなく、小さな飛行機の発着を眺めるのも面白い。でも離発着時間なんてたかが知れているので、それ以外は昼寝してたんですが。

ちなみに今日は礼文を走りながらISDN公衆電話を捜索したのだが、昼頃に偶然出逢ったNTT-MEの人に訊いたところ礼文島にはISDN公衆電話は1台も無いそうだ。佐渡には沢山あったのになぁ…(;_;)

夜が更けると宿の名前通り星がたくさん見える。海からの水蒸気の影響を受けやすい島はあまり天体観測に向いているとはいえないのだが、頭上には天の川まで見えプ○○○ルームの夜空と匹敵するほどの星空を堪能した。

FIELD INN 星観荘 1泊2食5,500円 TEL:01638-7-2818
北海道礼文郡礼文町須古頓

本日の走行距離、131kmなり。