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Last-modified: 2024-05-13 (月)


[一語一絵/ツーリング/2002]

最北の島、礼文島にて / 2002-07-16 (火)

夜半に降っていた激しい雨も朝には上がってひと安心していたのだが、朝食を済ませると再び雨が落ちて来た。宗谷地方は曇りという予報に一縷の望みを託し、雨の装いを身に纏って10時前にスタート。

利尻富士を望む
道道106号線にて

羽幌から稚内を目指しR232を北上するが、それほど激しくは無いもの断続的に降り続く雨が実にイヤな感じ。しかも自衛隊の巨大な水陸両用車を先頭に50km/hの我慢の走りを続ける。追越し禁止規制が解かれた瞬間に右手首を返し、コンボイをバックミラーの彼方に消し去る。

辛抱の甲斐あって手塩に入ると完全なドライコンディションになり好転の気配。運が向いて来たか? 道道106号線にスイッチしサロベツ原野に入ると青空まで見えはじめ、接近3度目にして初めて利尻富士が迎えてくれた。るん♪(^^)

今回は納沙布岬はパスして、12時過ぎに快晴の稚内に到着。海も凪いでいるし台風も外れそうなので、午後の便で礼文島に渡る事を決め、たましろで出逢った旅仲間文吉さんオススメの民宿なぎさに宿を確保する。なお仏間に寝かされたのもたましろと同じなのだが、これも何かの縁だろうか?>文吉さん

利尻富士を望む
道道106号線にて

フェリーの出港までは2時間ほどあるのだが宗谷岬まで足を延ばすのはちょっとリスキー。HPをアップロードしたあと最北のホクレンSSに行って給油。レギュラーでも109/L円とちょっと高かったが、美人のおねえさんが地図や旗をくれたので顧客満足度は非常に高かった。

フェリーターミナルに戻ると吉里吉里で同室だった足立ナンバーのCB1300氏と再会。結局今夜も同宿になるとはこれも何かの縁だろう。フェリーは定刻の15時10分稚内港を出港し、利尻富士を眺めながら穏やかな航海を楽しんだ。

フェリーから降りた足でそのままひとっ走りして民宿なぎさにチェックイン。夕食は品数も多く味・ボリュームも大満足。談話室が禁煙でないのが▲だが、混雑しているにも関わらずなかなか居心地の良い宿だった。ただ、うっかり長居をすると沈没してしまいそうだが....。

さて7年ぶりの礼文島。何が変って何が変ってないか、楽しみと不安が入り交じりながら、夜は静かに更けていった。

民宿なぎさ 1泊2食7,000円 TEL:01638-6-1693
北海道礼文郡礼文町香深字奮部

本日の走行距離、150kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

再始動、羽幌にて / 2002-07-15 (月)

今朝も鬱陶しい曇り空だが、天気予報では「曇りのち晴れ」と回復傾向。しかしVmax氏が出発する時にはポツポツと降りはじめてしまい実にイヤな感じだ。しかし今日でもう7月の半分が過ぎようとしているワケだし、いつまでもぐずぐずしているワケにはいかないので、多少のリスクは覚悟で移動再開を決意する。

いつものように朝食の後片づけをした後、10日間を過ごした屋根裏部屋の掃除を済ませ、11時オーナー居残り奥様に見送られてプ○○○ルームを脱出。しかしプ○○○ルームに12連泊もするとは夢にも思わなかったが、これもまた何かの運命だったのだろう。離道する前にもう一度顔を出さないとな…。

幸いにも出発前に雨は上がったが、見上げる空は降水確率10%とは思えない今にも降り出しそうな雲行き。美瑛の丘には目もくれずR237をひた走り正午前旭川へ。バイクは快調だが本人の喉がちょっと腫れているのが気掛かり。子供達の風邪を貰ってしまったような気がするので、今朝はいちお風邪薬を飲んで来たが、更なる気休めにセブンイレブンリゲインなんぞ飲んでみたり…。しかし店を出た直後エンジンをかけっぱなしのクルマの排気ガスで咳が止らず、吐きそうになり慌てて後藤散のど飴を口に....。(;_;)

90/L円と格安の旭川市内で早めに給油も済ませ、ついでに今宵の宿に予定している羽幌カフェ&イン吉里吉里にTELし寝床を確保する。ホントならこのあたりでHPのアップロードをするつもりだったが、今にも降り出しそうな雲行きが変らないのでPHSメールの送受信のみで先を急ぐ事にする。

雨のR239
幌加内町、添牛内にて

その前にこの先前回トラブったのと同じ最短ルートを走るか、それとも縁起を担いで士別を経る迂回ルートをチョイスすべきかしばし悩む。が、ここで退いてしまってはトラウマになりかねないので、勇気を持って前回トラブったルートをチョイス。ドキドキの峠越えだ。

初期障害が発生した江丹別峠へのヒルクライムに入ってもCBはゴキゲン全開。峠を難無くパスして文字通りひと山越えると、R275へスイッチして蕎麦の生産量日本一を誇る幌加内町を80km/h程度で快適クルージング。ちなみにこのR275は覆面パトカーもクルーズしているので注意されたい。

13時過ぎに道の駅「ほろかない」のレストラン「そばの里」ざるとろそば600円でランチ。ボリュームは値段なりにそこそこだったが生産日本一に恥じないウマい蕎麦を味わった後は程なくリスタート。前回トラブった場所を通り過ぎれば、ふしぎと悲劇も笑い話に昇華する。そしてこの旅の大きなエピソードの一つとして引出しにしまい込まれるのだ。

添牛内からR239にスイッチすると雨は降ってないものの路面が完全なウエットに。オーバーパンツを装着し霧立峠へ挑む。霧立峠という名前のとおりピークは完全な霧雨模様だったが、指ワイパーしながら80km/hをキープして楽々クリア。峠を下ると雨も上がって後はゴキゲンRiding。セイコーマート古丹別店でコーヒーブレイクを挿んだ後、苫前に抜けR232にスイッチ。

久々に海を観ながら北上し始めると今度はさらに細かい霧雨が降り始め、シールドがウルウルの涙目状態に陥りかなり難儀。うっかり宿を行き過ぎてしまったりしたが、15時過ぎに無事羽幌町吉里吉里に到着した。ここは旅仲間Red☆Rider氏オススメの宿だ。

部屋は少し狭いが清潔で必要にして充分。食事も質・量共に充実していて満足。R232に面しているのでちょっとロードノイズが気になるが、オーナー夫妻の飾り気の無い人柄も手伝ってか、Red☆Rider氏のみならずリピーターが多い事が吉里吉里の居心地の良さを表わしていると言えよう。ただカエルの声しかしない十勝岳の麓で12連泊もしてしまった後ではR232のロードノイズが非常に煩く、夜中に何度も起きてしまった。(;_;)

カフェ&イン吉里吉里 1泊2食5550円 TEL:01646-2-3480
北海道苫前郡羽幌町栄町106-4

本日の走行距離、180kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

またしても美瑛 / 2002-07-14 (日)

結局、今日も団体の後片付けなど仕事が結構あったので1日ヘルパー延長決定。

どんよりとした曇り空の下で後片づけを済ませた後、美瑛の街に買出しに行くついでにひまわりで味噌ラーメン大盛り700円を食す。ちぢれた玉子麺は相変わらず好きになれないが、ピリ辛のスープは美味しかった。しかし絶品なのはトロトロに煮込んだチャーシューで、口の中でとろけるようなところまで煮込まれた食感に大将のこだわりを感じることができる。大盛りで麺2.5玉というボリュームも◎。美瑛裏メシツアー侮り難し。

昼過ぎに宿に戻ったので昨日に続いてバイクで出掛けようかと思ったのだが、なんとなく眠くなったので横になると、そのまま16時まで惰眠を貪ってしまった。目覚めると既に雨が降り始めていたので、出掛けなくて正解だったと言えよう。まだツキは残っているようだ....

今日は宿のほうに常連のVmax氏がやってきたが、ライダーハウスの宿泊者は無くついに空き家に....。台風が気になるが、明日は出られるか?

本日の走行距離、0kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

まだ美瑛!? / 2002-07-13 (土)

今朝も雨こそ降っていないがどんよりな曇り模様。しかも全道的に雨という天気予報にモティベーションをはく奪され、昨夜のうちから停滞を決めてしまう。決して連泊の女子大生5人と居残り奥様が気になっているわけでは無いのだが…

ジェットコースターの路
美瑛町、西11号線道路にて

午前中はカップルライダーを見送った後、どんよりした空を見上げながら掃除&子守りに従事していると、午後から予報とは裏腹に晴れ間が広がり行楽日和。明日のリスタートに向けて決意を固めるように、久々にCBを動かして丘巡りと洒落る。

まずはOutRiderの丘へ。時折差し込む陽射しに萌えるような麦畑の緑が眩しい。雲の切れ目を待ちながらPHSでメールを送信したりして、しばしのんびり過ごす。

それから美瑛の街へ下り、美瑛駅前の観光案内所四季の情報館に2時間ほど陣取ってHPを更新。北海道とはいえ内陸部の美瑛では最高気温が30℃近くまで上がる事が珍しくない。今日のように蒸暑い時にはエアコンが効いている四季の情報館が快適だ。

アップロードを済ませた後は昨日のツアールートを再確認の意味で辿る事にする。

OutRiderの丘
美瑛町にて

というわけで三愛の丘から千代田の丘を周って美馬牛へ。

それほどパッとしない空模様だが、目の前に広がる景色は昨日の雨の装いとは違った顔を魅せている。土曜日ということもあってあちこちに立派なカメラを構えるカメラマン諸氏が並ぶのも無理からぬ事かも知れない。まぁこんなに状況の悪い風景をわざわざ撮らなくても…と思うのだが。

それから美馬牛駅前を抜けてジェットコースターの路へ。光線状態が充分ではないが、取り敢えず雨よりはましと思い写真を数枚撮って立ち去る。実際にバイクで走ってみたところ、走って楽しいワケではなくフォトジェニックなワケでもない。が、豪快なアップダウンのある直線道路というのはなかなか貴重な存在なので一見の価値はあると思う。

帰り道に北西の丘に寄ってみるがバイクの姿が皆無なのを確認して素通り。今年のライダーの少なさはいったいどういう事だ? 最後に再びOutRiderの丘で夕景を撮影して17時に宿帰着。

今夜はライダーハウスに松山からのカブ兄ちゃん来訪。ちょっと抜けた若者だが、来週から利尻の民宿でバイトをするために来たのだと言う。外国もだいぶ行ったという21歳の青年だが、抜けてるとこが多くて、こんなんでだいじょうぶかなとかなり心配。

本日の走行距離、100kmくらい。


[一語一絵/ツーリング/2002]

台風一過、美瑛にて / 2002-07-12 (金)

台風一過とは裏腹に空には一面の雲。しかも小雨が降り続くアンニュイな朝を迎える。朝食を済ませ常連さんファミリーが帰投準備、と思いきやここで奥さんが反乱。なんと幼い子供3人を連れてヘルパーとして居残る事になってしまい、みんなで寂しそうに独り帰路に着くご主人の乗るクルマを見送る....

丘を走る子供
美瑛町、北西の丘にて

あまり細かい事は気にせずまたまたグルメツアー。11時半美馬牛ラ・マルタへ。ログハウス風の洒落た作りこの喫茶店は、オーダーを受けてから焼き上げるパンが絶品。もちろんリーズナブルでボリュームも充分とくれば言う事なし。難点は時間がかかるので空いている時に行かないと数時間待ちになってしまう事もあるという事だ。

その後はまた丘巡りをしながら宿に帰投。まだヘルパー継続らしいので宿の掃除をしていると、子供が集まって来て子守り役になってしまったり何かと忙しい。プライベートな旅に来ているのにどういう事だ!?でも結構楽しんでいたりして。f(^^;;

夕方に宿のお客さんの受け付け。北見大学の弓道部御一行8名と、福岡からの女性ペアだ。こんなところで福岡の人に会うとはねぇ。と思っていたのだが、よく考えると向こうの方が驚いたに違いない。

今夜は宿でお好み焼パーティ。本場大阪仕込みのお好み焼を腹一杯堪能させて頂いた。プ○○○ルームの食事もバカ飯で、半端な量では無い。お泊りの際は注意されたい。まぁ残った分がヘルパーの食事になるので、完食されてもあまり喜ばしくはないのだがf(^^;;

本日の走行距離、今日もピクリとも動いてないので0km。