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Last-modified: 2024-04-10 (水)


[一語一絵/ツーリング/2002]

ツールド北海道5日目、トラブル発生 / 2002-07-04 (木)

今朝は天気予報を当てにせず羽幌行きを決意。しかしCBが暖機運転中に突然ストールしたので、プラグを外して点検するとギャップの間にカーボン屑が小石のように固まって詰っていた!! なんか朝からイヤな予感…。

取り敢えず全プラグをクリーンアップした後、エンジンに残っているカーボン屑を排出してしまうべくひとっ走りしてくる。う〜む、アクセルに対する反応も良くなってゴキゲン度倍増だ。(^^)

それからいつものように荷物を搭載していると青空も覗くようになり、9時45分プ○○○ルームを出発。

CMでよく見るような丘
美瑛町にて

美瑛駅に着く頃にはもう汗ばむ陽気になっていて、今日は革パンを止めて大正解だ。駅前の観光案内所に陣取りHPを更新したついでに週間予報をチェック。なんと羽幌は明日・明後日と雨ではないか!? でも予報は見なかった、外れるはずだと自分に言い聞かせるYANOだった。

その後はストレートに羽幌に向かおうかと思っていたのだが、せっかくの好天なので午前中は美瑛の丘を観て周る事にする。まだちょっとバイクにも不安を感じてたので、何かあればプ○○○ルームに戻れるように…という思惑も含め。

7年前にMTBで周遊した時はどこもひっそりとした場所だったが、今ではすっかり有名になって平日だと言うのに観光客で賑わっているのが面白くない。まぁそうはいっても前回は写真を撮れなかったので、取り敢えずデジカメで撮っておかなくては…という意図でウロウロ。やはり天気がいい時と悪い時では天地の差があるなぁ。

ぜるぶの丘を最後に美瑛に別れを告げ旭川へ。ここからインナーは長袖シャツを脱いでTシャツだけになる。北海道上陸してから初めての夏スタイルだ。13時旭川セブンイレブンで昼食を摂った後、道道72号線幌加内町へ。交通量も信号も少ないゴキゲンロードを快走。

花畑
美瑛町、ぜるぶの丘にて

江丹別峠に差しかかったところで、時折エンジンのパワー不足を感じた。「あれ?ガス欠かな?」と思ったが暫くするとそれも解消し、標高440mの江丹別峠を難無くパス。そして下りも終盤に入ったところで再びパワー不足を感じ、ついにはエンジンストール。下りの勢いがあるのでクラッチ操作で再始動を試みるが、火花は飛んでいるようだが爆発に至っていない雰囲気の音だ。諦めてちょうど下りきったところにあった公共駐車場にバイクを駐めた....。朝のヤな予感的中!!!!。

かなり早いけどガス欠かなぁと思って、ガソリンタンクを開けてみたがまだ余裕がありそうだ。だが念の為リザーブ状態で数分待ってからセルを回してみたところ、あっさり再始動に成功。幾分ご機嫌斜めな音だが、もう少し走れば幌加内の中心部なので行くしかない。回転数を5000回転前後に維持しておっかなびっくり走行し、役場前に到着して安心したところで再びストール。「もはやこれまでか!」と思ったものの3分ほど休むとまたセルにて再始動した。

取り敢えずガソリンスタンドで給油の後、しばらく様子を見るとなんとなく復活した感じなので再び羽幌へ向けてリスタート。が、今度は21km走った山の中でまたしてもストール。10分休ませてなんとか再始動できたが、3kmほどでまた力なくストール。ここまでどうしようもないご機嫌斜めは初めてで、もはや羽幌へ向かう事を諦めざるを得なかった。

既に時計は15時を周っていた。まずは羽幌の宿のキャンセルと、プ○○○ルームのオーナーに相談したかったのだが、こんな山の中でPHSが使えるハズもなく、取り敢えず人家のある場所を目指してバイクを押して行くが、15分以上押しても全く人家の気配がない。ちょうど対向してきた4t車を止めて訊いたところ、添牛内という集落まで2kmほどらしい。ツーリングマップルによるとガソリンスタンドもあるようだ。

取り敢えず携帯電話を借りて電話を済ませお礼を言ったところ、添牛内まで乗せて行ってくれるというウレシイ申し出が!!。もちろん溺れるものは藁をも掴むの言葉どおり「よろしくお願いします」とご厚意に甘える。なにより熊が出そうな山中を一刻も早く出て集落に入りたいのだ。おあつらえ向きに荷台にはパワーリフトが付いてるので、バイクまで一緒に運んでくれると言う事だ。

というわけで添牛内へ向かったところ、肝心のガソリンスタンドが見当たらず「あちゃ〜最悪!」と思ったのだが、何も言わずにその先の温根別まで連れて行って頂いた。感謝感激雨あられの心である。この御恩は一生忘れません。m(__)m

一呼吸入れて落ち着いてからプラグを外して見てみたが、汚れ以外に特におかしなところは見当たらず再び順次装着。するとあらふしぎ朝のようにすんなりとエンジンが目覚めるではないか!?でも安易に乗り出してまた山中で止ってしまっては元も子もないので、30分程アイドリングを維持させる。多少音がばらついている感じはあるが、さっきのような不安を感じさせるような音では無いので、士別の市街地まで高低差50mほどの峠を含む10kmの移動を決意する。

が、案ずるより何とやらとはよく言ったもので、エンジンは微塵の不安を感じさせる事もなく快調に回って10kmの道程を走破。17時士別駅に到着した。ここで宿を探そうかと思っていたところプ○○○ルームのオーナーから入電。なんとビックリ士別はPHSの圏内なんだ!!

オーナーは2時間くらい走れるようだったら戻っておいでと言ってくれたので、プ○○○ルームへの帰還を決意しリスタート!! したものの、駅から100mほど行ってR40に入ったところで再びエンジンストール!!。しばらく待ってみたが再始動しなかったので、電話で帰還断念を伝えて駅まで戻る。(;_;) 1時間ほど待ってからまた再始動させてみたが、相変わらずセルモーターは気合入れて回るものの火が入りそうな気配が無く、YANOの気持ちも一緒に萎えてしまった。夜行の特急利尻もあるので待合室も閉鎖されない上に、幸い駅員は既に不在なので今夜は久々に駅寝とするか…。

近くのとんかつ屋で腹ごしらえをしているところで再びプ○○○ルームのオーナーから入電。なんと深夜になるが軽トラで迎えに来てくれるという!!。感謝、感謝。士別に逃げて良かった。士別駅周辺がPHSの圏内で良かった。プ○○○ルームのオーナーが親切で良かった。よし、まだツキは残っている。となれば明日は羽幌…には行けないなぁ。

天売への道は地図で見るよりも遥かに遠い…。何か見えない力が遠ざけているのだとしたら、行くべきではないのか!? ていうか、その前にCBは蘇るのか!?

本日の走行距離、172kmなり。