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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/ツーリング/2002]

魅惑のサクサクパイ、帯広に六花亭あり / 2002-07-26 (金)

今朝も絶妙に曇っているがここ数日よりは遥かに明るく、どうやら予報通り雨の心配はなさそうだ。が、これもここ数日とは打って変わって蒸暑く、Tシャツ一枚でも荷物の積載を終えると汗ばむほど。まぁ寒い寒いと震えるよりはマシか。

畑
南富良野町、のどこかにて

昨夜同宿となった女性ペアに「六花亭で逢おうね」と言い残して8時半にスタート。R38をサクッと走って9時20分帯広六花亭本店に到着。お目当てのサクサクパイ100円をGetして、店内サービスのコーヒーで早くも朝のくつろぎタイムを過ごす。

このサクサクパイはパイと言っても平べったいものではなく、ちくわのような筒状になっていて中にカスタード?クリームが入っている代物。素材的には取り立てて特別なお菓子だとは思えないのだが、本店限定販売で推奨賞味期限3時間というレア度が現代人の購入欲を刺激し、いつも昼頃には売り切れてしまう人気商品なのだ。ただ駐車場には道外ナンバーとレンタカーばかりなので、地元の人は冷ややかに見ているような気がする。

まぁパイ自体とても美味しいので、そんなごたくはどうでも良いのだ。こんなお菓子が100円やそこらで食べられ、しかもコーヒーサービスまであるというのは羨ましい事だ。程なく到着した同宿の女の子と一緒に、更にサクサクパイをもうひとつと木苺のミルフィーユ180円を食べながら、今後の予定など話ながら楽しいひとときを過ごした。

畑
美瑛町美馬牛付近にて

最後に美瑛プ○○○…への手土産にサクサクパイ10個をTakeOutし、帯広での最大唯一の使命を無事に完了した。店を出ると外は目の覚めるような青空。気分はウキウキだが、湿度もムシムシ。富良野は午後から雨の予報だったし、ちょっといや〜んな感じだ。ジャケットの下はTシャツ一枚になり、再びR38を西へと走る。

芽室でネズミ取りをかわし、彼女たちと別れて新得駅へ。駅の立ち喰いそば300円を賞味。確かに立ち喰いそばとしてはウマい。蕎麦自体はコシ・風味共に▲な麺だが、醤油ベースのいいダシがうまかった。これはちょっと期待できるかも?というわけで、R38に戻ってロードサイドの蕎麦畑に囲まれたそばの館へ。せいろ一枚650円に舌鼓。新蕎麦前の時期ハズレにも関わらず、コシ・喉越し共に山形蕎麦に匹敵する美味しさだった。◎。

12時にリスタート。早くもうだるような暑さに襲われ始め、倍速モードで狩勝峠にアタック。豪快なワインディングを15分で駆け上がり、写真を数枚撮った後暑さに負けてさっさとリスタート。この暑さではせっかくGetしたサクサクパイもダメになってしまう…

快速を飛ばして南富良野からR38に別れを告げ、道道を繋いで美瑛プ○○○ルーム14時着。なんとかサクサクパイも無事に運び終える事ができて任務完了だ。

荷物を降ろした後、せっかくの好天なのでまた富良野〜美瑛をフラフラ。空の青と畑の緑が眩しかった。

本日の走行距離、283kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

花より団子、さらば道東 / 2002-07-25 (木)

今朝も降っているのかいないのかわからないような天気。という事はとにもかくにもイヤな天気だという事だ。

今日は帯広近辺まで行ければOKなので釧路湿原の別ポイントでも探索しようかと思っていたのだが、この天気では呑気に散策するのもままならない。ならばと花より団子と牡蠣メシ弁当にターゲットを定め、同宿だった久留米出身厚木在住のBlackBird氏と連れ立って約60km離れた厚岸へ向けて9時半にスタート。往復2時間ほどのグルメツアーだ。

曇り〜小雨〜霧雨〜濃霧と目まぐるしく変る気象条件の中、ウルウル状態に濡れるシールドをふきふきしながらも80km/hをキープ。R44根室方向に快走し、10時半JR厚岸駅に到着。

さっそく駅舎に駆け込むと「本日かきめし弁当売り切れ」の紙が目に入った....。なんてこったい、と思いながら販売嬢に念を押すと「今日明日は作ってるところがお休みなんですよ〜」という信じられない回答。実は作っているとこが駅前にあるので、KIOSKに無くてもそこに行けば手に入るという押えの切り札まで持っていたのだが、休みとあっては如何ともし難い。

喰えないとなると余計に喰いたくなるのが人の常。振り上げた拳の落とし所を探すように道の駅「グルメパーク厚岸」に行ってみたが、閑散としていてまるで大した事が無い。万策尽き果てたYANOはここで中標津へと向かうBlackBird氏と別れ、たった今走って来た道を釧路へと戻るのだった。

ケーキ4つ!!
六花亭釧路春採店にて

明るくなった曇り空の釧路市街地に戻ったのがちょうど12時。いい頃合いに腹も空いているのだが、ムーンライトの豚丼は一昨日喰ったし、取り立ててこれを食べなくては!という心当りが無いなぁと思っていたら、釧路六花亭サクサクパイがあるという話をふと思い出した。そうとなれば記憶のカケラを総動員。春採湖を見下ろす場所にあると当たりをつけて、湖畔の道路を駆け巡ること15分。見事に見つけましたがな。

ショーケースを見たところ目当てのサクサクパイが見当たらなかったのだが、取り敢えず2Fの喫茶室に上がってケーキを注文。なおホットコーヒーはセルフサービスで無料なのでケーキ4品で470円と実にリーズナブルだ。もちろんお味も◎で言う事なし。ちなみにお誕生日サービスの「ハッピーバースデー」の合唱もなかなか天晴れであったので、お誕生日の方はぜひ誕生日パーティを。

13時前六花亭を後に。幣舞橋(ぬさまいばし)を渡りR38帯広方向に向かう。白糠町に入り左手に太平洋が見えるようになると去年の苦難を思い起こさせるような濃霧が行く手を阻む。が、霧雨なんぞなんのその。黙々と走り続けて15時前池田町に到着。結局、今日は幸か不幸か大した雨に降られる事はなかった。

まだチェックインには時間があるので池田ワイン城で暇潰し…と思ったがパスしてHappinessDairyへ。イタリアンジェラート250円に舌鼓を打つ。バニラとハスカップヨーグルトを所望したが、ちょっと水っぽくて美味しいとは思えなかった。なわけで、アイスよりドリンクヨーグルト150円の方がオススメだ。

16時に今宵の宿「ワインの国」に到着。下戸なのでワインよりも十勝牛のサーロインステーキに魅かれたのだが、200g前後?と思われるボリューム・味ともに満足。朝はトースト+αの軽食になるのだが、それでも1泊2食3,500円とはお得度◎。スタッフのうーちゃんが美人だし、言う事なし。f(^^;;

なおお風呂は近くの清見温泉370円に連れて行ってくれた。鉄分の豊富な塩化物泉なので錆色のお湯だが、殆ど鉄臭くなくサラッとしていた。サウナも付いていて、ここもなかなかお得度は高い。

今夜も残念ながら星は見えず.... でも同宿がCUTEな女性ペア(滋賀県からPAJEROで日本一周中)だけだったのはラッキー(*^^*)。十勝の夜をまったりと過ごす。

ワインの国 1泊2食3,500円 TEL:01557-2-5929
北海道池田町字昭栄
URL http://www.netbeet.ne.jp/~fnorth/wain.html

本日の走行距離、224kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

あぁ霧情、知床スペシャル / 2002-07-24 (水)

今朝もどんよりとした曇り空。だが今夜から天気もいよいよ本格的に下り坂となるので、キャンプもこれまで。週末は道央に戻らなくてはならないので知床決戦を決意する。

ここ数日道東から来るライダーが口を揃えて「むっちゃ寒かった、今は行かないほうがいい」と言う。でも福岡に帰って「寒かったらしい」ではなく「寒かった」と言いたいのだ。だから条件の悪さを承知で敢えて行くのだ。男には負けるとわかっていても戦わなければならない時がある、な〜んて言うとカッコツケだが....。

陽が射さないのでなかなか乾かないテントを待っていると霧雨が降ってきた。グランドシートがちょっとしけっていたが、気付かなかった事にして大急ぎで撤収を終え、7時過ぎにスタート。

R240美幌へ向かう。原生林に囲まれた釧北峠をパスし、高度をどんどん下げるとともに雲も高くそして明るくなり、時折薄日が射すまでに回復。美幌まで快走クルーズを楽しむ。ホクレンで8時の開店直後に給油を済ませ、道東のグリーンフラッグをGetすると、R334にスイッチして広大な農地を観ながら斜里へ。

霧雨煙る知床横断道路
R334知床横断道路にて

9時斜里を通過。斜里岳、知床連山も頭は雲の中だが、これが改善傾向なのか、下降傾向なのかが気になるところ。4ヶ月ぶりに再会するオホーツク海と会話するようにR334のワインディングを楽しむ。

オシンコシンの滝を軽くいなし、ウトロをパスして念願の知床横断道路へ。知床自然センターを過ぎて暫くすると、遂に雲に包まれ霧雨状態。知床峠では展望どころかヘルメットも脱がず、完全な雨装備に変身してさっさとリスタート。

豪快なダウンヒルをおっかなびっくり下る。この天気では熊の湯羅臼温泉も素通りだ。11時に道の駅「知床・らうす」に到着。情報端末で天気予報をチェックするとどうやら明日も芳しくない様子なので、この辺で足を止めるより道央部へ戻った方が良さそうだ。

歩く分には傘をさすかどうか悩む程度の弱さだが、シールドの視野とモティベーションを奪うには充分な実にイヤな雨が降り続くR335を淡々と走る。いや、淡々とではなく睡魔と猛烈なバトルを繰り広げながらだ。横断道路のハードなワインディングも堪えるが、こういう単調な道もまた堪える....。

標津R272にスイッチし、12時中標津サンクスで休憩、と言ってもサイドバッグの排水をして、焼きそばパンを腹に入れたらすぐにリスタート。雨は相変わらずだが気がつけば路上の気温表示は10℃。福岡では真冬の気温だよ!!。もう開陽台多和平も目じゃない。取り敢えず雨が上がるところまで走るのみ…

と思って走っていたのだが、14時20分釧路ホクレンで給油ピットイン。「ストーブで暖まって行きな」の言葉に甘えて、まったり休憩モードに突入してしまい気持ちが萎えてしまう。というわけで、今日は釧路のライダーハウス銀鱗荘でダウン。

夕食は有名な幣舞橋(ぬさまいばし)近くの丸海屋でドリア780円,ホタテコロッケ380円を所望。量がちょっと少ない気がするが、まぁ居酒屋なんでこんなもんかな?という感じ。しかし、隣に九州ローカルメニューをウリにしているぶさいくという店が入ってたりするのだが、天神ぶさいくがここまで進出しているのだろうか?ていうか、丸海屋も福岡がオリジナルか?落ち着きの悪い悩みを増やして宿に戻るのであった。

窓の外は相変わらず雨が降っている。明日の朝には上がっている予報だが…?

民宿 銀鱗荘 1人1,000円/泊(布団無)

本日の走行距離、356kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

最後の国立公園、釧路湿原 / 2002-07-23 (火)

今朝はどんよりとした曇り空と冷たい風にモティベーション下がりまくり。取り敢えず今夜も連泊なので撤収する必要すらないのだが、すっかり腰の重くなったFUSION氏に引きずられ、なかなか腰が上がらない。

どんより釧路湿原
釧路湿原サテライト展望台にて

風がなんとなく暖かくなって来た10時にやっと腰を上げる。R240釧路ポスフール(旧SATY)へ。ここに道の駅「しらぬか恋問」で有名なムーンライトの支店があるのだ。で、やはり「この豚丼」900円を喰う。やっぱりうま〜い、が肉6枚は量多過ぎてシツコイかも。4枚のスペシャル700円にしとけば良かった。

それから最後に残った28番目の国立公園釧路湿原へ。道道53号線をタッタカタッ♪と走り、12時半釧路湿原展望台に到着。整備された遊歩道をサクサク散策する。天気は相変わらずすっきりしないが、雨が降らないだけでも良しとせねば。でも温根内のビジターセンター休みでガックリ。

道道243号線666号線を経てR240に抜け、豪快なワインディングを飛ばして阿寒湖畔へ戻る。キャンプ場に戻ったら、おっさんが据付のテーブルまで占領してタープを張っていた。他にも空いているとこあるのに、なんでわざわざオレのとこに…。文句を言ってテーブルに結んだロープを外させる。ぷんぷん。

お米を研いだ後、お散歩がてら阿寒湖エコミュージアムを観覧。いわゆるビジターセンターなのだと思うが、どういう趣旨の違いだろうか? その後阿寒湖温泉の公衆浴場まりも湯500円へ。単純泉だが湯の華も硫黄臭も無く、造りも至って普通の銭湯でつまらない。他の旅館・ホテルはこのお湯をさらに薄めているらしい....。

今夜もアイヌコタンの宣伝カーが喧しい。ビヨンビヨンちゅう音も気味悪いし、何とかしてよ>観光協会

本日の走行距離、161kmなり。


[一語一絵/ツーリング/2002]

連敗?連勝?、霧の摩周湖 / 2002-07-22 (月)

今日は朝からスッキリとした晴れに気分も上々。阿寒湖まで出てHPをアップロードしたあとまったりしてたら、キャンプ場がある事に気付いて早くも今夜の寝床をこの阿寒湖野営場に決める。

霧の摩周湖
摩周湖第3展望台にて

テントを張ってから再び出動、R241を東へ。双湖台からベンケトーを眺めた後、弟子屈へ。双岳台を過ぎるとガスが出始めていや〜んな感じだ。

気温19℃の弟子屈から道道52号線にスイッチ。荷物を降ろし身軽になったCBで豪快なワインディングを駆け登り摩周湖へ。昨年に続いて嬉し悲しい霧の摩周湖を堪能した。でも駐車場付近は霧が溜まってなかったので去年よりはちょっと○かな?

摩周湖川湯温泉方向に下って、くりーむ童話のアイス(ダブル305円)を食べ、カントリーキッチンちゅっぷの目玉焼きカレーセット1,000円でランチだ。順番が逆だったかもしれんが…f(^^;;

その後は屈斜路湖畔を流して和琴半島でしばしまったり。美幌峠に行こうと思ったのだが、どうみても峠はガスの中なので大人しく帰投する。

近くのセイコーマートで買出しを済ませてキャンプ場に戻ると、湘南のFUSION氏と土浦のハーレー君と意気投合。何て事無いチープな夕食だが、互いの失敗談を笑いあったりしながら3人だと楽しいものだ。

夜になってテントの周りでなにかガサガサ音がすると思って出てみると、エゾシカが近くで草を食べていた。真っ暗なので輪郭とお尻の白い部分が辛うじてわかる程度だが、脅かさないようにしばらく眺めていた。温泉街のR241沿いで意外に騒がしいキャンプ場だが、北海道の地域社会そのものが自然の中にある事を改めて確認した。

阿寒湖野営場 1人400円/泊 バイク100円/泊

本日の走行距離、177kmなり。