最後は在住当時に何度か行った正嗣の鶴田店をターゲットに設定。腹ごなしも兼ねて30分ほどテクテク歩いて行く。
賑やかさとは無縁なこの辺りの住宅地は10年前の面影をそのまま残していて時折タイムスリップでもしているような感覚に陥るが、現行モデルのクルマが走っているのを見て我に返る。とは言いながらバスはちっとも変ってなかったりするのがアレだがf(^^;;。
取り敢えずクルマのナンバーが「栃木」から「宇都宮」に変った事はここ10年で最も大きなトピックスだろう。
14:28 正嗣鶴田店にて |
14時20分に正嗣鶴田店に到着。ここはメニューが焼・水餃子のみ、ビールはおろかライスも無い純粋な餃子専門店。かといって小難しい頑固オヤジが立ちはだかったりする敷居の高さは全く無い良心的なお店なのだ。
ほどよい味付けを施した具材を適度な厚さの皮で包んだ餃子のバランスが絶妙。ふたりで焼2人前と水1人前を平らげ、〆て510円也。
正嗣(まさし) 鶴田店 11:00~20:00 水曜定休
TEL:028-636-7888 宇都宮市滝の原1-1-36
先に「同じ値段なら間違いなく博多の鉄なべ餃子を選ぶ」と書いたが、宇都宮餃子を語るには値段というのが一つのポイントだ。最後の正嗣に至っては普通サイズ6個で170円という衝撃的な値段。具材が野菜中心とは言え焼くだけでもそれくらいコストかかるんじゃないの?とか心配してしまう程。
ちなみに博多の鉄なべ餃子では体積比60%程度のミニ餃子が8個で450円。シチュエーションに大義名分を要するほど高価な訳ではないが、ラーメン一杯とほぼ同じという価格は決して安いとも言えない。
そういう意味で宇都宮餃子と博多鉄なべ餃子は似て非なるものであり、それを比べるという事は鶏肉と豚肉を比べるようなモノではないかと思う。
ちなみに宇都宮餃子が日本一を謳うのは消費量であり決して味が日本一であるとは誰も言ってない。という事で過度な気体に胃を膨らませて(courtesy of 『恐るべきさぬきうどん』)行くと裏切られた感に苛まれるかもしれない。過ぎたるは及ばざるが如し。
ま、それはそれとして2人で3軒9人前を食べてもわずか2,090円。オリエンテーリング気分で食べ歩けるのもリーズナブルな宇都宮餃子ならではだし、まんざら悪くないレジャーだと言えよう。
そういう意味ではやっぱり餃子の街・宇都宮の看板に偽りなしと言ったところだ。
ちなみにYANOとU氏共に最後に食べた正嗣の餃子が一番好きだったという事で妙な一致をみた事を報告しておく。
最後は通勤で利用していた路線バスでJR宇都宮駅に戻り、宇都宮餃子大作戦は大団円を迎えた。