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Last-modified: 2024-04-08 (月)


[一語一絵/旅日記/2008小笠原]

おがさわら丸 / 2008-09-25 (木)

個別記事で航跡ログが表示されます

竹芝桟橋10時発の「おがさわら丸」。9時前に着く朝イチの飛行機で行けば間に合うのだが、もし30分遅れようものならアウト、週1往復しかない船を逃すと旅行そのものが吹っ飛んでしまうので、万全を期して昨夜の[External]JAL344便で前入り。

8時[External]東横イン羽田大鳥居新館をチェックアウトし、すぐ側の大鳥居駅から[External]京浜急行に乗車。

品川でJRに乗り継いで浜松町から徒歩数分、8時半竹芝桟橋到着。

9時より東海汽船窓口にて「おがさわら丸」の乗船券を購入。

ランクは最もリーズナブルな2等。いわゆる大部屋の雑魚寝だが、閑散期なので空間的には余裕があるはず。騒々しい客と相部屋になるリスクを考えると、50%割増しの特2等は激しく躊躇するところだ。

なんせ大人22,570円だった運賃は、2008年4月からは燃料費高騰を受けて「燃料油価格変動調整金」が加算されており、9月は27,310円、10月はさらに上がって28,330円になる。よくある往復割引制度も無いので、結構財布に厳しい。

東京港からの景色
「おがさわら丸」にて

「おがさわら丸」は、定刻通り10時に東京港は竹芝桟橋から出港。父島二見港まで25時間半の長旅だ。

今回の乗客は364人。ちなみに旅客定員は1031人で、今年一番多かった8月6日東京発の960人に比べると3分の1程度というゆったり具合は目論見通りだ。

なお、今回の便では[External]「BS-i」で制作しているドキュメンタリー番組「海からみたニッポン」の取材で俳優の坂口憲二も乗船していたとの事。船内で見掛ける事は無かったけど、オンエアは観ておきたいところだ。

レインボーブリッジやランドマークタワーを眺めながら、先月買ったGPSロガーDG-100の設置場所を探索し、デッキのとある場所にして準備OK。[External]2005年11月からはTSL船のスーパーライナーオガサワラに切り替わる予定だったので、そうなってたらもう気軽にデッキには出られなかったところだ。イヤ、それ以前に現在の原油価格を考えると小笠原航路自体が立ちゆかなくなっているハズであり、TSLを蹴った[External]小笠原海運の経営判断には拍手を送りたい。

小笠原塩ステーキセット
「おがさわら丸」にて

さて、浦賀水道に入るあたりで正午。早めの昼食は奮発して「小笠原塩ステーキセット」\1,300也。ハンバーグやエビフライより少し高いという値段なりのものと言えばそれまでだが、船内レストランにおいてこの価格でステーキを提供するという事だけでも大変良心的だ。

台風15号は台湾方面へ遠ざかっていったと安心していたのだが、遠のいてもうねりの影響は届いているようで、房総半島の州崎を過ぎたあたりから思いの外早く揺れ始めた。

八丈島を過ぎたあたりで18時。そろそろ妻の調子が悪くなってきたようなので、夕食は一人「中華丼」\800で済ませる。

その後は、ほとんど客室で横になって過ごしていたが、夜半にデッキで見た雲ひとつ無い満天の星空に流れる天の川は美しかったね。

【参照】
●小笠原チャンネル http://www.ogasawara-channel.com/
●小笠原村 http://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/
●小笠原諸島返還40周年 http://www.ogasawara40th.com/
●小笠原村観光協会 http://www.ogasawaramura.com/
スーパーライナーオガサワラ
●JAL http://www.jal.co.jp/
●東横イン http://www.toyoko-inn.com/
●小笠原海運 http://www.ogasawarakaiun.co.jp/


[一語一絵/旅日記/2008小笠原]

父島初日 / 2008-09-26 (金)

20分遅れで11時50分父島二見港到着。

今回の目的の1つは前回遊んで貰った[External]グレースオーシャンツアーズエーちゃんとの6年半ぶりの再会なのだが、入港の際にデッキから探したところ見つける事ができなかった。

まぁ、明日のツアーで会えるのでいいか、と気を取り直して下船。

メインの宿となる[External]父島ペンションのお出迎えを見つけて近寄ったところ、[External]グレースオーシャンツアーズエーちゃんと奥様のカズちゃんが揃ってお出迎えに来てくれていた。

[External]父島ペンションまでクルマで案内して頂き、チェックイン。

写真では右奥に隠れてしまっているが、お部屋は木造平屋建ての離れ。2段ベッド×2の4人部屋が2つ並ぶうちの一部屋を2人で占有。共有冷蔵庫あり。エアコンはコイン式で\100/3H。今回は洗濯物を乾かす為に1回だけしか使わなかったが、タダだったらいつも使っちゃうくらいの暑さが残る9月下旬の小笠原だ。

父島ペンション外観
[External]父島ペンション

[External]父ペンは、村役場や警察署のすぐ側で二見港まで歩いても5分程度という大村集落の中心部。つまり(お店さえ開いていれば)食事や買物には困らない好立地なので、お昼は適当に食べに行く事に。

父島のメインストリート湾岸通りをブラブラして変わらぬお店、新しいお店をチェックしながら、6年半前から変わらず繁盛しているボーノホライズンでランチ。本日の日替りランチは炭火焼きポーク。普通にウマいが、二見港に佇む「おが丸」を眺めながら「小笠原キター!」と実感するランチは格別だ。

食後は大神山神社へお参りがてら軽く散策。時折刺す陽射しは相変わらず容赦なく、日陰を探すように階段を上る事10分ほどで境内に。手洗いの水が出なかったのでアレだが、旅の安全と好天をお祈りする。

参拝後はもう少し上の展望台まで登って、今度は二見港を見下ろす。

一旦[External]父ペンへ戻り、水着に着替えて徒歩1分ほどの大村海岸でスノーケリング。

魚はそれなりにいるものの海底が砂地な事もあり、透明度はイマイチで写真撮影は厳しい。青灯台方面の方がいいのは解っていたが、今日は取り敢えず身体を慣らす程度でよしとする。

二見港を見下ろす
大神山展望台にて

やっぱ4月の沖縄より、海が温かかったので良かったね。

もう一度[External]父ペンへ戻りシャワーを浴びた後、[External]小笠原ビジターセンターに行ったが、20分ほどで閉店。

帰りに白バイを2台も見掛けたのはビックリだよ。何かのイベントで本土から来ているのかと思っていたのだが、2台とも数年前から配備されてバイクのノーヘルとかスピード違反を日常的に取り締まっているのだそうだ。レンタルバイクを使おうと思っている人は油断されぬよう注意されたい。

18時からの夕食は、(種類は忘れたが)お刺身と煮魚。ボリュームもあって美味しかった。

食後、Librettoを持ち出して自前の10BASE-Tを食堂に設置されているHUBに差し込んでインターネット接続。小笠原村では「防災行政無線」を「光ケーブル」で置換する情報通信基盤整備事業が進められ、[External]父島・母島の各家庭に配布された「IP告知端末」経由での常時接続環境が整っており、[External]父ペンではそこに繋がるようにHUBを設置してくれているのだ。

ちなみに島外とは「小笠原村情報センター」経由で上下2M/15MbpsのJSAT衛星インターネットサービス「SPACE IP」で接続されているらしく、残念ながら本土並みとまではいかないとの事。ただ本土でもFTTHやADSLが来てない地域もあるので、本土よりマシと言いたい人もいるかもしれない。

実際、体感的にも数十~百kbps程度のスループットであるが、ショボイLibrettoでは自宅でのそれと大差なく実用上問題なし。gmailでの仕事関係のメールチェックもできたので、これで心置きなく小笠原を堪能できる。

…と思ったのだが。orz

【参照】
●小笠原チャンネル http://www.ogasawara-channel.com/
小笠原村 IP告知端末でインターネット接続利用可 2007/07/02
●小笠原村 http://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/
●小笠原諸島返還40周年 http://www.ogasawara40th.com/
●小笠原村観光協会 http://www.ogasawaramura.com/
●父島ペンション http://www.chichipen.com/
●グレースオーシャンツアーズ http://www.h2.dion.ne.jp/%7Egracesea/


[一語一絵/旅日記/2008小笠原]

ジョン&ジニーへ / 2008-09-27 (土)

今日は[External]グレースオーシャンツアーズのシーカヤックツアー。

朝食を済ませて、9時[External]父ペンでピックアップされる。その後も宿を周って女性ペアとひとり旅の男性1人をピックアップ。

今回のパーティはエーちゃん含めて総勢6名、ちょうどいい賑やかさかも。スーパー小祝で2Lの水を調達した後、クルマでコペペ海岸まで移動。

もろもろ準備をした後、10時44分に海へ。台風15号の余波で意外に風とうねりがあり、絶好のカヤック日和とはいかなかったが、海況が悪くて湾外に出られなかった6年前よりは良い(らしい)

4月の西表島、阿嘉島でもカヤックを経験している事もあり、波の穏やかな湾内では面白いようにサクサク進む。

ジニービーチ
ジニービーチにて

と思ったのもつかの間、湾外に出ると波と風に煽られてペースダウン。写真を撮ったりイルカを探したりする余裕すら無く、ひたすらパドルを動かし続ける。

案の定パワーに劣る女性ペアが遅れてきたので、一旦子ブタ海岸へ上陸し、3艇とも男女ペアになりパワーを均等化。またこれから向かい風が強くなりそうなので、先にジニービーチまで行ってからジョンビーチへ戻る事に。

気合を入れ直してリスタート。ジョンビーチを過ぎたところでいよいよ早い流れに行く手を阻まれ、必至に漕いでも亀のようなスピードに。

ていうか戻されているのでは?としか思えないありさまに心が折れそうになるが、よく陸地を見ていると辛うじて進んでいる気がする。と思う事にして、声を出して何とか踏ん張る。

どうにか荒波を乗り越えて12時12分ジニービーチ到着。

ウミガメの卵の殻
ウミガメの卵の殻

いつもよりだいぶ遅くなったようだが、みんな無事に辿り着いたのは何より。

ジニービーチでは小笠原の塩を使ったおにぎりが自慢のビーチコマのお弁当(ツアー代に含む)でランチ。いやはや頑張った後のご飯はウマかった。

ピーカンだったら乱暴なまでに美しく青い海なのだが、幸か不幸か雲が多くそれほどではない。それでも天気を割り引くと恐るべき青さだ。

またウミガメも産卵するという砂浜も美しく、事実孵化した後の卵の殻も落ちていたよ。

スノーケリング
ジニービーチにて

ここでも30分ほどスノーケリング。波で結構砂が巻き上げられていると思うのだが、それでも10mほどは視界がある。波がなければどんだけキレイなんだ…

時折青空も覗くようになってきたものの、どうやら今日はすっきりした青空とはいかなさそうだ。

14時過ぎジョンビーチに移動。

ジョンビーチでも40分ほどスノーケリングを楽しんで、15時過ぎに帰投。

追風、追い波なので楽かと思いきや、やっぱり波があるとそう簡単には進まない。湾内までは「行きよりは楽」程度で結構頑張った。

野良山羊発見
小港岬付近にて

小港岬付近で野良山羊を見つけたりしながら、16時前に全員揃ってコペペ海岸到着。

みなさん、お疲れ様でした。

みんなで後片付けをした後、カズちゃんより差し入れのオレンジ、温かいハーブティーとケーキでひと休み。

その後、大村までクルマで送ってもらって順次解散。

今回は6年前の心残りであるジョン&ジニーへ行けたので満足だが、やっぱりエーちゃんカズちゃん夫妻が心から歓迎してくれたのが嬉しかった。

夕食後、画像やGPS航跡ログを吸い上げようとLibrettoを起動しようとしたが、電源は入るもののHDDが不調で起動せず。がーん。orz

【参照】
●グレースオーシャンツアーズ http://www.h2.dion.ne.jp/%7Egracesea/
●父島ペンション http://www.chichipen.com/