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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵/旅日記/2009新春合掌民宿]

五箇山合掌集落 / 2009-01-03 (土)

旅人の仕事始めは[External]世界文化遺産としても知られている[External]白川郷・五箇山の合掌造り集落へ。

というわけで[External]名鉄バスセンターから8時発の[External]都市間高速バス 高岡・氷見線に乗車。一人\3,500也。

名古屋から五箇山まで[External]Googleマップの乗換案内によると高速道路を乗り継いで186km程度。ただ大雪になって高速が通行止になってしまうと「不案内な土地」の「慣れない雪道」で「時間に追われる」のは避けられない。なんせ最後は空路頼みなので、たったひとつのトラブルが命取りになる。

で、正月早々リスクとお近づきになるのは避けたい事から万全を期して公共交通機関をチョイスしたのだが、アテにしていた白川郷行きのバスは12月から冬期運休中。代わりに名古屋から砺波まで行って戻るルートがあるのだが、移動距離が延べ250km程度に伸びる上、一宮[External]名古屋高速を降りて名鉄岐阜に寄ったりするので、時間が掛かる。

尤も、白川郷行きのバスも7月5日に東海北陸自動車道が全線開通した事を無視するかのように[External]荘川ICからR156に降りて平瀬温泉に寄っていたので、3時間ほど掛かっていたのだが。

東海北陸自動車道の雪景色
11:11 東海北陸自動車道にて

もう一つ高山経由で白川郷へ乗り継ぐ手もあるが、いずれも8~9時頃に出て14時頃に着くのは変わらない。いずれにしろ名古屋からバスで五箇山へ行くのは、移動だけで結構な時間が費やされるという事であり、186kmの実距離以上に遠い場所だった。

逆に金沢から白川郷北陸自動車道東海北陸自動車道の74.2kmを1時間15分で結ぶバスが1日3便あり、意外に便利な事を記しておきたい。

さて東海北陸自動車道[External]高鷲IC以北で滑り止め規制が出されていたものの雪は舞う程度。バスは概ね80km/h程度の速度を維持して順調に走行。

[External]福光ICを過ぎると積雪もほとんど見えなくなり、[External]小矢部砺波JCTから[External]北陸自動車道に入って、[External]砺波ICを出るとまもなく砺波駅南だ。定刻より早い11時52分着。

駅前で腹ごしらえでもしようと思ったが、見事なまでの閑散っぷりに駅裏だと判断。乗り継ぎの[External]小牧・大牧温泉・五箇山・白川郷方面バス乗り場も見当たらないので駅の反対側へ移動。予想通りバス乗り場は見つかった

菅沼合掌集落
14:17 菅沼合掌集落にて

結局数えるほどしかない駅前の飲食店は全てお休みで、少し歩いてみたもののコンビニも見当たらない有様。そんなわけで昼食は断念し、せめてもの腹の足しにとタイ焼きを査収したものの、これまたすこぶる残念な出来映えに激しくガッカリ。

まだ先は長い、と気を取り直して12時34分発の「荻町神社行き」バスに乗車。床が板張りのバスには久しぶりに乗ったね。城端に入ると窓の外は次第に雪景色に変わり、テンションアゲアゲに。バスは、定刻の14時01分菅沼着。一人\1,550也。

しばし都会の喧噪を忘れ、古き良き[External]菅沼合掌集落を1時間ほど散策。大晦日、元旦の2日間で積もった屋根の雪は充分とは言えないが、やっぱり合掌集落はこの季節の方が風情があり、どこを向いても雪化粧した山々が背景に入り、見事な画になる。

これでこそ、来た甲斐があったというものだ。観光客も思ったほど多くなく、満足。

さて今宵の宿、"合掌民宿"[External]勇助のある相倉へは15時47分発の「高岡行き」バスに乗れば良いのだが、相倉口で下車してから荷物を抱えて10分ほど登り坂を歩かなければならない。

また傾いてきた陽射しを考えると撮影には1分でも早く着いた方が良いので、タクシーで行く事にして五箇山タクシーを呼ぶ。

待つ事15分ほどで到着。15時30分菅沼を出て15時45分相倉着。10.4km、14分のドライブは\4,160也。迎車料金\100含む。

相倉合掌集落の雪景色
16:47 相倉合掌集落にて

早速[External]民宿 勇助にチェックイン。

温かいお抹茶で一服した後、ゴム長を借りて雪中散策。R156沿いの[External]菅沼集落よりちょっと入り込んでいるおかげで観光客も皆無で、実に風情豊かでいい感じだ。

どこを向いても画になるので困っていると、16時半頃には薄暗くなり、慌てて人形山展望台へ。

17時頃には完全に日没。必死で灯りが点った合掌集落を撮りながら、慌ただしく宿へ戻って檜のお風呂に入浴。

18時より囲炉裏を囲んで夕食。岩魚の塩焼きや山菜の天ぷら等、山の幸から富山湾で上がる海の幸まで、素朴な田舎料理がこれでもかというほど盛りだくさんで実にうまかった。

食後も22時の消灯まで囲炉裏の傍らでお茶を飲みながらまったり。同宿だった香川からの若者二人連れとも話が弾んだね。

1時間もすると煙で目が痛くなってしまうのが難だが、やっぱり風情ある囲炉裏の雰囲気はイイ。無論、自分の家だと難儀だけど。

案内された部屋は1Fの奥にある4畳半程度。まぁ、もっぱら囲炉裏の傍らでくつろいでたので、部屋は着替えと寝るだけなので充分な広さだ。

"合掌民宿" [External]勇助 1泊2食 大人\8,700/人(冬季料金)
富山県南砺市相倉591 TEL:0763-66-2555

あと、意外にも[External]WILLCOMのPHSも使えたよ。

【参照】
●名鉄バス http://www.meitetsu-bus.co.jp/
名鉄バスセンター
●岐阜バス http://www.gifubus.co.jp/
都市間高速バス:高岡・氷見線
●加越能バス http://www.kaetsunou.co.jp/
小牧・大牧温泉・五箇山・白川郷方面
●民宿 勇助 http://ww2.ctt.ne.jp/~dhayashi/
●相倉合掌造り保存財団 http://www.g-ainokura.com/
●五箇山 合掌の里 http://www.gokayama.jp/
●五箇山観光協会 http://www.shokoren-toyama.or.jp/~gokayama/
●南砺市 http://www.city.nanto.toyama.jp/
越中五箇山相倉集落
越中五箇山菅沼集落
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
東海北陸自動車道
白川郷・五箇山の合掌造り集落