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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/ツーリング/2001]

新しい道、12th阿蘇 / 2001-06-16 (土)

今朝はちょっと遅めの8時15分にスタート。長袖をクリーニング屋に出した後いつものようにR3を南下し、10時20分山鹿[External]セブンイレブンでコーヒーブレイク。ついでに熊本在住FireBlade氏の招聘を試みるが、あいにくと休出中との事でまたしても合流ならず。

緑萌ゆる南阿蘇
グリーンロード南阿蘇

今回は植木から菊池グリーンロードを経てR325大津に抜け、熊本空港をかすめて東に向かう、というといつもの俵山へのアプローチでもあるが、今回は新しいルートを開拓。西原村から[External]阿蘇らくのうパークの案内板に沿って更に南へ下り、農業用道路南阿蘇線(通称:グリーンロード南阿蘇)でのアプローチ。

狭くツイスティな俵山越えとは違い、1999年春に開通した総延長18.3kmのグリーンロード南阿蘇は幅広2車線のゴキゲン快走ルート。交通量も極めて少なく、時折現れるクルマも難なくパスして豪快に駆け上がる。西原村側は阿蘇外輪山ではお約束の牧歌的な風景が、地蔵峠を越え久木野村側に入ると獅子ヶ岩など南阿蘇独特の景観が楽しめる。

11時半過ぎには白水村から阿蘇登山道吉田線に入り、阿蘇山をこれまた豪快に駆け登る。今日はクルマが少なく実に気持ち良く走れ、ついつい飛ばしてしまう....。しかし、標高が上がるにつれ雲が厚く肌寒くなってきたので、山上には向かわずそのまま坊中線へと進路をとり、一気に阿蘇谷へ下る。

気が付くと12時を過ぎていたので[External]セブンイレブンでおにぎりを調達し、やまなみハイウェイからミルクロードで北外輪山へと登る。最近は車両乗りいれ禁止となった扇谷展望所で阿蘇谷を見下ろしながら、質素で贅沢なランチタイムを過ごす。外輪山を吹く風は涼しく穏やかであった。

帰りも新規ルート開拓なので、13時と早めの帰投。ミルクロード大津方面に向かい、鞍岳林道を経て14時菊池着。その先は県道133号線竜門ダムを経て鯛生金山から奥日田スーパー林道に繋ぐ。1.5車線のタイトでツイスティな林道で、しかも路面の陥没や落石が多くて注意を要するが、先週走ったばかりという事もあって比較的楽に走れる。なお日田方面から除草が始まっていて、営林署から委託されたと思われるオヤジさんが一人で除草をしていた。

一石峠の手前で奥日田スーパー林道に別れを告げ、星野村へと向かう。県道114号線を下り「基幹林道星野線・終点」の看板を右へ。ここも通った事の無い道だが、始点が合瀬耳納峠にあるのは知っていたので「これはショートカットできるに違いない」と踏んだのだが残念ながら4km程で行き止まり。往復15分の無駄足で終わってしまった。

結局大人しく県道57号52号合瀬耳納峠を越えて浮羽町へ。筑後川土手ロードを快走して甘木16時半着。ここまでの所要時間は3時間半と予想より1時間程オーバー。最速コースだと2時間弱で走れる区間であり、特に鞍岳林道は時間がかかっただけでイマイチ。やはりオートポリスから県道12号線松原ダムへ抜けるルートがベスト。涼を求めてのんびり走るなら兵戸スーパー林道から奥日田スーパー林道を経て耳納スカイラインかな。

しかし、今日はこれでは終わりではなかった。17時半博多に戻ると、今度ははゆ嬢をピックアップして海の中道まで久々ので〜とツーリング。しかしソロで山道を中心に400km走った直後だけにイケイケ感覚が抜け切れず、タンデムではギクシャクした走りに終止。深く反省する。潮風に吹かれてちょびっと話しを交わした後、天神まで戻って19時20分に散開。

「さ〜て帰るか」と渋滞する明治通りをダラダラと家路に向かっていたのだが、オイル交換のタイミングである事を思い出した。幸い[External]ファミリーユサは20時までなのでまだ間に合う。しかし、時間があまり無いと思いつつもなぜか最寄りの博多区東比恵二輪館ではなく、ちょっと遠い東区原田福岡東店に向かってしまう。

福岡東店でいつもの吉田さんにいつものようにオイル交換を頼むと、「実はわたし来週いっぱいで辞めちゃうんですよ〜」という言葉が返ってきた。養護教諭になるために北九州に戻るそうだが、まだ採用のメドも立ってないと言う。それにも関わらず仕事を続けながら待っていてはチャンスを掴めないから、と決断した潔さはまさに天晴。これまでずっと懇意にしてもらってきた店員さんだが、退職の挨拶だけでなくこうして事情まで話してくれるとは嬉しい事である。

彼女は来週はほとんどお休み、しかも最近はYANO二輪館に行く事が多かった、という事を考えるとこうして最後の最後にきとんと挨拶が交わせたというのも何かの縁。お互いに実家が北九州で土地感もあるという事もあって「またどこかで会えますよね」と偶然の再会を約束してお別れをした。何はともあれ前向きに新しい道を歩む彼女の前途が開ける事を信じてやまない。

なんやかんやで461kmも走り、てんこ盛りな一日であった。