YANO's digital garage

Copyright ©YANO All rights reserved. https://www.bravotouring.com/~yano/

Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

Copyright / 2001-06-06 (水)

[External]日本音楽著作権協会(通称:JASRAC)は個人のホームページなどで音楽をインターネット上で非商用として利用する場合の著作権管理を7月1日から開始する事を明らかにしていたが、この6月から申請手続きの受付けを始めた。

これによると非営利の個人サイトとは言え、1200円/曲,10000円/10曲(年間)の使用料を[External]JASRACに対して支払わねばならないという事である。これはCDから落したWAVMP3だけでなく、しこしこ打ち込んだMIDI着メロデータまでも含めて、オリジナルを除くほとんどの音楽ソースが該当する。確かに非商用と言えども不特定多数に公開するわけだから著作権者による許諾は必要だと思うが、そこに対して(許諾手数料ではなく)利用料を課すのが妥当なのかどうか?

「著作者の権利を尊重し、そして守らなくてはならない」という趣旨は充分理解できるが、ならば著作者には売値の10%程度しか還元されていない現状をして著作者の権利が守られていると言えるのだろうか? [External]JASRACは音楽分野における唯一の著作権管理団体としてその著作権に関する管理業務を担っている公益団体であり、そこには競争・市場原理が働かないお役所的な絶対的独占状態が存在する。という背景を忘れてはならないだろう。坂本龍一氏の[External]A nous, la Liberte!(自由を我等に)を読むと、音楽家のすべてが[External]JASRACを支持している訳ではない事がわかる。

音楽ファンのひとりとしては、[External]日本レコード協会をも反対する[External]世界的にも例を見ないJASRACの愚行を世に問う意味でも、何らかのアクションを起していきたい。

参考:[External]JASRACの非営利HPの使用料徴収に反対![External]著作権法(全文)[External]著作権情報センター[External]JASRACネットワーク課