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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/ツーリング/2002]

気分乱高下 / 2002-10-17 (木)

今日も相変らずのいい天気で、久々の富士山を堪能できそうでワクワク。気仙君に見送られ7時前松戸をスタート。7月と同じく荻窪ピエロに向かう。が、前回は最短距離の環七が渋滞に悩まされて2時間半かかったので、今回は遠回りになるが比較的空いていそうな外環道の下を走るR298で首都横断に挑む。それなりにすり抜けは駆使したが、光が丘のマックまで1時間程で走破してまたしてもしてやったり。

しかし、肝心のピエロが定休日という悲劇に見舞われ意気消沈。とぼとぼと高井戸からR20で西へ向かう。またR20も混雑甚だしくモティベーションを大きくスポイル。取り敢えず八王子までは我慢して10時半高尾で休憩。記念すべき積算計80000km越えの瞬間を見逃してしまうほど早くも疲労困憊。しかし80km程度で3時間以上もかかるとは…もう首都圏は走りたくないねぇ。

なんかもうどうでもいいや〜と半ば投げ出しつつも取り敢えず富士山を観ようと西へ。大垂見峠を越えて神奈川県相模湖町に入り、相模湖を過ぎると山梨県上野原町。これで今日は一気に千葉、埼玉、東京、神奈川、山梨の5都県を走った事になるのだ。

ま、それはそれとして、東京を抜けて快走できたかと言ってもさにあらず。道幅に余裕の無い上野原鳥沢で工事による渋滞に悩まされ、結局朝の貯金を全部使ってしまう。あわよくば河口湖でランチと思っていたのに正午の放送を渋滞の列で聞く羽目に…。

紅葉
富士市富士スカイラインにて

結局13時過ぎ富士吉田市に疲れて到着。しかし肝心の富士山はガスって裾野しか見えずまたまた意気消沈。面白くなくなってウダウダしてたが、ここで足止めしててもしょうがないので取り敢えず今夜の宿を富士宮市ふもとの家ユースに設定する。モティベーションが下がってしまうとなんとなく人恋しくなってしまうな〜。

R139を西へ走り鳴沢村県道71号線にスイッチ。確か行方不明になった名古屋の女子大生が見つかったのがここだったかな…?交通量も少なくて走り易いが、両側を樹海に挟まれて寂しい道だ。そして一連のオウム関連騒動で全国区になった上九一色村を抜けて、静岡県富士宮市へ。

しかしこのままユースに転がり込むにはまだ早いので、ガスってはいるがダメ元で新5合目まで行く事に。Tシャツ一枚だったジャケットの下に長袖のシャツを着込んでアタック。富士スカイラインに入ると木々も段々と色付きを濃くしていて、料金所跡付近は間もなく見頃を迎えようとしている塩梅だ。ガスで光線状態が良くない為に写真写りが非常に悪いのが残念なのだが…。もちろんタイトなワインディングも楽しくて、交通量が極少なのをイイ事にフルパッキングの状態にも関わらずグイグイ倒して走り込む。修理したフロント周りも全く問題無い様だ。ゴキゲン度もそこそこ回復。

標高2400mの新5合目まで15分程で走破。案の定ガスっていて久々に肌寒い思いをするが、登り口の気温26℃に対してたぶん10℃以上は低いハズだ。温かい缶コーヒーがウマい。北海道と比べると大した事無い寒さなのだが、ここ数日の暑さで身体がすっかり忘れてしまったらしい。暫くぶらぶらしていると時折ガスが晴れて山頂まで見える事があるのもまた切ないのだが、まだまだ簡単に良くなる方向では無いらしく15分程で下山する。

17時半ふもとの家ユースに到着。ここは素泊まり2,500円のみの設定だが、自炊設備完備なので設備の整ったライダーハウスのようだ。しかし今夜のホステラーはお寺参りの女性一人だけとはちょっと寂しいなぁ。

今日は神奈川、山梨、静岡を走った事により、CBで乗り入れていない都道府県は沖縄県だけになった。v(^^)


[一語一絵/ツーリング/2002]

休養日 / 2002-10-16 (水)

14日は山形県大石田町七兵衛そば蕎麦喰い放題1,000円で蕎麦を4杯喰っただけ。

外観
大石田町七兵衛そばにて

蔵王の紅葉も観たかったのだが、3連休最終日と重なってどう考えても混雑が避けられそうに無かったのと、Fフォークからの漏れが酷くなってきたので明日にでも東京のバイクショップに持ち込む事にして、今日のところは栃木県黒磯市まで南下優先。

またしても仙台牛タンを喰いそびれたわけで…でもウマい蕎麦を腹一杯喰えて幸せ。ヨーグルトと野菜ジュースをお腹に入れた以外は晩飯も別にいらないし、これでいいのだ。黒磯市内の那珂川温泉皆幸乃湯600円で汗を流した後、夜空に星が耀く那珂川河畔公園で明日も雨の心配は無かろうとビバークする事に。しかし翌朝は予想を大きく裏切るどんよりどんよりな曇り。冷え込みも弛んだ分夜露は少なかったのだが、内部の結露が乾かずに結局撤収時間を費やした。ま、取り敢えず雨に濡れずに撤収できてOKとしなくては。

そして15日午前中に那須茶臼岳の紅葉でも観てから行こうかと思っていたのだが、那須高原まで行ったところでパラパラと小雨が降ってきたので断念。ま、公園で散歩してたおばさんに「茶臼岳の紅葉はもう終ったよ」と聞いてたのもあるのだが。で予定より早くR4R16正午松戸へ。忘れていた暑さが日ごとにじわじわと蘇り、汗ばむような陽気がいつしか汗だくの暑さに変っていた。でも28℃って暑過ぎないか?

松戸市内のバイク屋で診てもらうと「シール交換が必要だが部品入荷は明日になる」という事。天気のいい日に足止めは痛いが、早かれ遅かれ直さないとしょうがないので預ける事に。元々その見込みから友人宅で宿代を浮かせられる松戸まで走って来たのだ。で、7月にプ○○○で一緒になったゆうこちゃんを呼び出して3ヶ月ぶりの再会。あの時はできなかった話もまったりゆっくり出来たし、久々にかわいい子と一緒の楽しいひとときであった。その後は7月に続いて気仙君宅へ転がり込む。まいど〜f(^^;;

今日は一日動かず久々の休養日。今日の首都圏は昨夜の雷雨がウソのような絶好の天気で、しかも26℃と夏を思わせる暑さ。3日ぶりに平らな布団で爆睡して洗濯も済ませたし、バイクも無事に直って明日から移動再開。いよいよステアリングを西へと向ける。


[一語一絵/ツーリング/2002]

秋色最高 / 2002-10-13 (日)

今日も雲一つない快晴の空の下、目指すは八幡平オズマ氏(仮名)ご夫妻の見送りを受けて8時半にスタート。

紅葉
鹿角市八幡平アスピーテラインにて

R282R341を繋いで八幡平アスピーテラインへ。ほどなく両サイドの木々が色とりどりの装いで迎えてくれた。昨日の八甲田にも勝るとも劣らない見事で圧倒的な紅葉に言葉を失うほどの興奮に包まれる。

さすがに八甲田以上にクルマが多く断続的な渋滞が発生していた。特に山頂では秋田側に数百m、岩手側には3km以上の列ができていて、秋田側からのアプローチで良かったと胸をなで下ろした。なお山頂付近での紅葉はとっくに終っていた(ていうか植生の違いから紅葉しないと思われる)ので、素通りして八幡平温泉付近まで一気にダウンヒル。やっと上りのストレスを発散できて楽し〜。

下ってからも八幡平に向かう方向がトンデモなくスゴい渋滞でびっくり。こちら側もR4に抜けるまでもそれなりに時間がかかり、13時過ぎ盛岡市街地へ。

取り敢えず盛岡冷麺を食べようかなと思ってコンビニで『るるぶ』を開いたら、まだ食べた事が無かったじゃじゃ麺を発見。そういうわけでバスセンター近くの盛岡じゃじゃ麺でじゃじゃ麺の大500円を食べた。細めのうどんにごまみそをまぶして食べるような代物だが、「う〜ん、珍しい味だがそれほどウマいとは思わんが…」という感じで期待外れであった。ちゃんちゃん。

ここまでで思ったより全然時間がかかってしまったので、三陸海岸に抜けるのを諦めてR4をそのまま南下。17時過ぎ一関市に入り、尾花が森公園キャンプ場で初キャンプとなった。う〜、連休で混んでいるせいもあるけど、北海道感覚が抜けずに移動時間が読めなくなっちゃったような…!!


[一語一絵/ツーリング/2002]

色彩に酔う / 2002-10-12 (土)

雲一つない快晴にゴキゲン度も最高潮で8時過ぎにスタート。十和田市からR102に入って奥入瀬渓谷へと進路をとる。

信号で止まる度に昨日よりも更に透き通って青さも増した空に見とれる。南国沖縄の暴力的な程に力強い青空も違って、どことなく優しくそれでいて凛とした北国の青空。写真では半分も伝えきれないと思うがまさにfine blue。願わくばいつまでもどこまでもこの青空が続いてほしいモノだ。

紅葉
青森市、八甲田山にて

1時間程で奥入瀬渓谷の入口に到着したが、情報通り思ったほど紅葉が進んでいないので、直進して八甲田方面へ。谷地温泉付近から道の両側のブナ林が次第に黄色を濃くしてちょうど見頃を迎えていた。さすがに行楽客も多く断続的なノロノロ運転を余儀なくされていた事もあって、路側帯にバイクを止めてクルマが途切れるまで撮影タイムを繰り返す。

笠松峠付近はすでに枯れ果ててしまっていたが、少し下った酸ヶ湯温泉付近はナナカマドやカエデ等の赤とも相まって特に見応えがあった。生まれも育ちも福岡のYANOさんとしては今までこれほどまでに鮮やかな紅葉には出逢った事が無く、しばし観とれてしまったほどだ。

相変らずクルマが多いので、気分転換にR394でゴキゲンRiding。黒石市で再びR102に戻って湯ノ沢峠から今度は十和田湖へ入る。

子の口まで来たところで丁度12時。よくあるレストランで稲庭うどん850円を食す。が、よく考えたらここはまだ青森県。いやそれ以前に「稲庭うどん」というメニューがある事自体おかしい気がする。本家香川県では「讃岐うどん」というメニューは存在しないにも関わらず、徳島県には「讃岐うどん」というメニューがまかり通ると言う事実を踏まえると、やはりこの「稲庭うどん」も紛い物のような…。いや、うどん自体はそこそこ美味しかったんですが。

食後も続いて十和田湖を時計周りに一周。湖畔の紅葉はまだまだという感じだが、外輪山の頂上付近ではなかなかいい頃合いになっている。ただ位置的にあまりフォトジェニックでなく、なかなかいい絵が撮れないのが残念だ。取り敢えず湯ノ沢峠まで行って一周成立。ここの売店で飲んだ瓶入りのアップルジュース100円がうまかった。たぶん平賀町農協の製品だと思うがシャイニーのよりもオススメ。

それから少し戻って14時半発荷峠へ。ちなみにここは秋田県小坂町。今日は対岸がすこし霞んでいるがここからの展望もまた素晴らしい。観光バスを始めとした観光客が騒々しいのが玉に傷なので程々に離脱し、十和田湖に別れを告げる。

そのままR103を道なりに下って15時半鹿角市大湯温泉へ。いずみ荘200円でひと汗流す。ちょっと熱めだが肌ざわりも良く、川から吹く風がまた気持ち良かった。

それから16時40分に国指定特別史跡でもある大湯環状列石、いわゆるストーンサークルへ。ま、良くも悪くも石が並んでいるだけなので興味無い人にはそれだけの物に過ぎないのだが、これを誰が何の為に作ったのだろうかと古代のロマンに思いを馳せるのもまた趣深い事である。ちなみに20分程滞在している間にJRの観光バスもやってきたが、道路脇に30秒ほど停車しただけで走り去ってしまった。自家用車でもクルマから降りてきたのは1/10だけ。みなさん、お忙しそうで何よりです。

それから鹿角市花輪へ抜けてホームセンターを物色した後、恒例のオズマ氏(仮名)宅@小坂町へ。今回で通算4度目。しかもここ1年で3度というのはどうした事か。今回もお世話になりました。m(__)m


[一語一絵/ツーリング/2002]

さんぱちかみきた / 2002-10-11 (金)

今朝は久々の快晴、さっさと荷作りを済ませて9時前函館港へ。ここ数日雨雲にビビりながら走ってた身としてはゴキゲンな青空の下でクルージングと言うのはちょっと勿体ないのだが、まぁ世の中そうそう全てがうまく噛み合う訳ではないと言い聞かせつつデッキで函館の街、そして北海道との別れを惜しむ。

船室で寝ている間に定刻の11時10分大間港へ到着。颯爽と乗降口から飛び出し、海の向こうの恵山岬を眺めながらR279を東へ。6月に北海道を目指して走ったルートを逆に走っているわけで、あの時も寒かったなぁとちょっと感慨深げ。しかし、青い空と青い海を眺めながらゴキゲンRidingは止まらない。下風呂温泉のお祭りをチラッと横目に素通り。

紅葉
大畑町、奥薬研渓谷にて

大畑町からは県道4号線にスイッチし、一転して林の中へ。12時前薬研渓谷に到着。期待の紅葉は少し色付いて来ているが見頃はもう少し先か…。温泉も6月に入ったので今回は先を急ぐ事に。

一息入れていよいよ霊場恐山へ。久々の本格的な山岳ワインディングをグイグイ登る。が、昨日から左フォークからフルードが滲んでいるのに気づいてたので、フロントダイブするようなハードなアタックは自重し、あくまでも加減速の穏やかなライディングを心がける。でも真っ直ぐなだけの北海道の道よりもはるかに楽しいのだ。これでいいのだ。

秋の大祭を前に霊場恐山も意外とクルマが多かった。紅葉もイマイチだったので、太鼓橋のところで折り返してむつ市へ向かう。途中かまぶしパノラマロードに寄道したが、こちらの方が標高が高くなる分良かったように思う。走っても楽しい道なのでオススメ。

それから再び県道4号線に戻ってむつ市13時半に到着。サークルKで簡単にお昼を済ませ、今宵の宿を設定している三沢市へとCBを走らせる。

15時前六ヶ所村原燃核燃料サイクル施設PRセンターなるものに寄道。なにかとネガティブな印象を与えがちな原子力関連施設だが、いろいろと考えて作られて&努力している事を理解する。が、本質をわかっていない一部の輩がこういう地道な努力が一瞬で無になるような無責任な事をするのが困りモノだ。技術は魔法ではなく往々にしてネガティブな面もあるものだが、それを一つずつ解決していくのもまた技術なので、マスコミや国民もあまり神経質ならずに見守る必要があるのではないかと思う。

その一方で六ヶ所村の核燃料サイクル施設周辺に洒落た集合住宅や商業施設が出来ていたのは、相変らず原子力関係団体頼りの開発による葛藤を感じるのだが。

17時過ぎ三沢市を過ぎて下田町カワヨグリーンYHに到着。RHに馴れた身体には1泊2食5000円弱というのは敷居が高かったが、食事も美味しいし温泉の露天風呂も肌ざわりが良く好感触。なるほど人気が高いのが頷けるユースだ。

話は変って青森県の天気予報では三沢、八戸、上北郡周辺を「さんぱちかみきた地方」と呼ぶのだが、なかなか全国ニュースでは聞く事の無いこの言葉を聞くと改めて青森県にやってきたんだなぁと実感する。魅惑の「さんぱちかみきた」なのだ。