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Last-modified: 2024-05-07 (火)


[一語一絵/ツーリング/2003]

阿蘇Express 2nd - なまら阿蘇 - / 2003-02-21 (金)

気温4℃福岡8時にスタート。

雪を抱く阿蘇涅槃像
大観峰にて

昨日の雨は山間部では雪になったらしく、福岡県内でもまだ県道などでは通行規制が出ている模様。筑紫野から見上げた三郡山のピークは白く輝いていた。古処山英彦山に至る真っ白な稜線を眺めながら筑後川土手ロードを快走。一方の耳納連山は対照的に普段通り。南側だけにそれほど降らなかったかな?と希望的観測を胸にR210へ繋いで日田へ。

広域農道はハナから諦めてR212でアプローチ。オートポリス経由で行けるかな?との淡い期待を胸に松原ダムを直進したのだが、下筌ダムを過ぎたところで路肩にチラホラ残雪が見え始め挫折。R387にスイッチして小国へと逃げる。

それにしてもなまら寒い。先日北海道に行った(つまり-13℃を乗り切った)時と同じスタイルなのだが、その状況以上に寒く感じた。ちなみに10時現在で南小国の気温は2℃だったので、60km/hで風を受ける事に拠って体感温度は15℃以上下がるように感じたわけだが、一般的に風速1m/s毎に体感温度は1℃低下すると言われているので概ね合っているわけだ。ほぉ〜勉強になるなぁ。

爪先までキンキンに冷えちゃったので道の駅で一服してから、R212大観峰へ。と言ってもライダーは一人もいなかったんで写真を適当に撮ってすぐに離脱。ミルクロードからやまなみハイウェイに繋いで快走。小国あたりは「もうダメかも…」と思うほど寒かったが、たっぷりと陽射しを浴びたミルクロードは意外と暖かくゴキゲン。

11時半産山村山水亭到着。シーズンの休日は行列覚悟の評判店だが、平日でしかも雪が降った翌日ときたらさすがにガラガラだ。お気に入りのあんかけチャーハン800円をチョイス、ゆっくりまったり味わう。まったくもって質・量共に絶妙で言う事なしだ。

やまなみハイウェイに戻って瀬の本交差点へ。さすがに牧ノ戸峠方面は「積雪・凍結チェーン規制」の電光表示が光ってたので、左折してR442黒川温泉方面へ。「耕吉の湯で温まって行こかな?」とか思ってたら路面にはズルズルの融雪。意外と黒川温泉方面の方が雪が多いかも?というわけで耕吉の湯までの脇道も非常に危険と判断し黒川温泉通過。「ならば岳ノ湯地獄谷温泉裕花(ゆうか)に行こうかな?」とダメ元でファームロードわいたへスイッチした。

脱出直後
ファームロードわいたにて

概ねドライで山陰になっているところに融雪がある程度。微妙だなぁと思いながら上り坂に入っていったら、轍が思いっきり凍結している事に気付いた…。この先にUターン出来そうな平地も見当たらないので、慌てず騒がず100mほどかけて取り敢えず停止。幸い自重で滑落するような急勾配では無かったので静止はするものの、ちょんとクラッチを繋ぐと簡単にホイールスピン。足で漕ごうとしても足が滑ってにっちもさっちもいかないという大ピンチ

この滑る路面ではバイクを倒したら最後、タイヤが滑ってちょっとやそっとでは起せない。そうは言っても少なくとも下りを向かない事には事態を打開する事はできないし…、という暫しの葛藤の末、バイクに跨ったまま白いガリガリ氷の部分を利用して切返しに打って出る事に。もちろん絶対に倒さないという決死の覚悟を胸に秘めた背水の陣だ。

ギアを3rdに入れてちょんとクラッチを繋ぎ、前輪を軽く氷塊に乗せた反動でバックさせるという荒技を駆使、バランスを崩さないよう小刻みに10回ほど切返しを重ね、何とか下り方向を向いたところでゆっくりクラッチを繋いでスタート。そのままアイドリングキープでおっかなびっくり氷結路を下りきってピンチ脱出。ふ〜ぅ。

再びR442に復帰した後は、R212杖立温泉を抜けて大山町大久保台梅林公園へ。開花状況:30〜40%という事で香りもまだまだ。見頃は来週と思われ…

というわけで、まだ十分暖かい16時に帰着。月隈で軽く渋滞に揉まれてしまったのは誤算だったが、293kmのヒヤヒヤツーリングだった。しかし今日はオフシーズンの平日だと言うのに意外と多摩や八王子などと遠隔地のナンバーを見掛けた。しかしそれ以上に「札幌」を見ても「へぇ札幌かぁ」程度にしか思わなかった自分に一番ビックリ…。

参照
大分県大山町
 -第23回おおやま梅まつりのご案内