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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/IT系]

無知への警鐘 / 2004-03-23 (火)

今夜の[External]NHKテレビ[External]『クローズアップ現代』NO.1885は「違法コピーがネットを駆けめぐる」と題してWinnyを例にしたファイル交換ソフトに関する問題を取り上げていた。

野焼き後の草原
3/20 大観峰にて

Winnyは特定のサーバーではなく不特定多数のホスト(パソコン)を中継してファイルをやりとりする為、公開ファイルを持っていなくても違法ファイルを送信する事があり得る。つまり自分の意図とは無関係不法行為に荷担する危険性があるという事である。

アングラ系ソフトや海賊版コンテンツはもとより、流出機微情報やウィルスの配布など深刻な犯罪の踏み台として利用されるケースも想像に難くない。

政府の知的財産戦略本部が映画、アニメ、ゲームソフト等のコンテンツビジネスにおける財産権の保護強化を唱え、昨秋に初の逮捕者が出たのに続いてこうしてマスメディアが大々的に取り上げるようになったという事は、「違法ファイルの配布に関る事は犯罪である」と言う社会的コンセンサスを形成する裏で、警察権力による摘発強化の気配をヒシヒシと感じる。

全てを解った上で使用する確信犯マニアが逮捕されるくらいなら「そらみたことか、ざまぁみろ」と高見の見物で済むのだが、無知な素人が安易に導入して犯罪に荷担する事例が増えているとなるとそうそう呑気な事を言っている場合ではない。特に無防備な企業などで社員が日常的に稼動させているとしたら摘発された時の影響は深刻になるだろう。「無知は罪」だ。