アメリカと韓国に敗退して99%絶望視していたワールド・ベースボール・クラシックの全日本チーム、通称「王Japan」。
RKB-TVより、ベースを叩く松中 |
首の皮一枚で進出した決勝トーナメント。今日の準決勝では三度宿敵韓国との対戦となったが、予選ラウンドで2敗した鬱憤を気持ち良く晴らす快勝だった。
ビッグイニングとなったのは7回表。ライト線を破るヒットで2塁に頭から滑り込み、ベースを力一杯叩いた松中の姿に驚いた。
DHで4番に置かれながら前の打席で凡退してスコアリングポジションのイチローを還せなかった自らに対する叱咤だと思うが、あの姿が勢いを呼ぶキッカケになったような気がする。
何より、7回まで3安打無失点で押さえた上原の快投があればこその展開だったし、多村のファインプレーなど、みんなお見事であった。
その後、8回表に降雨による中断を挟んだものの韓国に流れが傾く事もなく、8回裏は薮田、9回裏は大塚がきっちり〆てゲームセット。
RKB-TVより |
予選リーグでよもやの2敗を喫し、イチローに「野球人生で最も屈辱」と言わしめた韓国に雪辱を果たし溜飲を下げたと同時に、明後日に控えるキューバとの決勝戦に駒を進めた。
結局、ベースボールの母国であり言いだしっぺのアメリカ、メジャーの強打者を揃えたドミニカ、メジャー選手6人を擁して全勝している韓国を排して、メジャー選手がたった2人しか参加していない日本と世界最強アマチュアのキューバが「第1回ワールドベースボールクラシック」の覇権を争うというのは何とも痛快だ。
話は変って地上波ではTBS系が『アッコにおまかせ』を休止して、試合開始10分前の11時50分から生中継したのだが、雨による45分間の中断で興味深い映像が観られた。
RKB-TVより |
まず一つが、再開後に1分半ほどの放送事故(無映像)が発生。CMスケジュールが狂ったのが原因だろうが、久しぶりに「しばらくお待ちください」の静止画を観たが、「ももぴ」にキャラクターが代って「しばらくお待ちください」を観たのは初めてかも。
あと一つ。試合が延びて予定枠内に収まらなかったのだが、待望の勝利を目前にして盛上がっているのに打ち切るのは忍びない。かといって人気の横峯さくらが優勝争いをする『LPGA:近未來通信クイーンズオープン』をずらすワケにもいかないので、『LPGA:近未來通信クイーンズオープン』画面の右上に「ワールドベースボールクラシック」の映像だけ挿入して放送された。
ナイターに選挙特番を重ねたりするのはよくあるが、スポーツ番組同士を重ねたのは記憶に無い措置であり、珍しい映像だ。
決勝戦は明後日21日 (火) 11時(日本時間)のプレイボール。TVでは日本テレビ系で10:45からオンエアの予定だ。幸いな事に祝日なので、授業中に観戦して怒られた先生も安心して観戦できるだろう。
【参照】
●MAJOR.JP http://www.major.jp/
◆ワールド・ベースボール・クラシック http://www.major.jp/wbc/
●MSN毎日インタラクティブ http://www.mainichi-msn.co.jp/
◆ワールド・ベースボール・クラシック http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/pro/06wbc/
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