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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

勝ち馬と負け馬 / 2006-10-07 (土)

11月5日の告示まで残り一月を切った福岡市長選。北朝鮮の核実験予告の裏に隠れてしまった一つのニュースに注目したい。

山が動く
7/15 追い山、にて

安倍新政権が発足して初の政令市市長選挙という事で注目を集めている中、自民党は[External]現職山崎広太郎氏の推薦を見送った模様。

オリンピック招致の失敗(というより招致合戦での失態)に加えて未だに波紋が収まらない市職員による飲酒運転事故もあり、現職苦戦と言われている中での自民党の推薦見送りは山崎陣営には大きな痛手となるのは言うまでも無い。

これは「二大政党対決の構図が壊れた」と言うだけでなく、政権与党であり市議会でも最大会派の自民党が市長選に候補を擁立しないというのは異常事態。政治哲学や政策の問題ならば別の候補を擁立する形になるはずだが、この期に及んで自主投票というのは「負けるのがイヤで逃げた」と思われてもしかたがない対応だろう。

140万人の政令市の市長選挙に候補を出さない[External]自民党が「責任ある政権与党」なんて、どう考えてもおかしかろうもん、と小一時間…(以下省略)。

「勝ち馬に乗る」という総裁選の流れの裏返しから、党執行部に「負け馬には乗りたくない」という及び腰が蔓延しているのかな。「プリンスに傷を付けるわけにはいかない」という気持ちも分からなくは無いけど、人は失敗や負けの口惜しさを知ってこそ成長するという面もあると思うのだが。

恐れてばかりいる連中には「再チャレンジ政策」なんて百年経ってもできっこないと思うな~

【参照】
●西日本新聞 http://www.nishinippon.co.jp/ >> 2006年福岡市長選
福岡市長選 自民、山崎氏推薦せず 異例の自主投票方針 2006年10月5日