SETI@home on BOINC |
地球外知的生命体を探索する分散コンピューティングプロジェクトSETI@home。
プロジェクトの中心となっているカリフォルニア大学バークレー校から、新しくグリッドコンピューティング向けの汎用クライアントソフト「BOINC」"Berkeley Open Infrastructure for Network Computing"と、移行した「SETI@home/BOINC」プロジェクトがリリースされた。
…のは、昨年の6月。げげっ、1年以上放置していたとは。いかんなぁ。f(^^;;
すでにSETI@home以外にも気候変動や蛋白質構造の解析などのプロジェクトが立ち上がっており、「BOINC」の成果は上がっているようだ。
SETI@home 2500units |
1999年1月からSETI@home/classicでの処理実績は、累計稼動38,868時間&2607WU(ワークユニット)であった。
ちなみにNTTデータが「仮想のスーパーコンピューターを作ろう」と謳ったグリッドコンピューティング「cell computing βirth」も「BOINC」基盤の上で独自に拡張したもののようだ。
基本的にはボランティア参加型だがポイント制インセンティブが受取れるというメリットはちょっぴり新しく、今後より広く参加者を募る為の施策としてはいい試金石であり、注目しているプロジェクトだ。
ただまた別のソフトをインストールせにゃならんのか~!という感じでさすがにこれは躊躇。NTTデータという民間企業が主導している事と、使用許諾やらセキュリティアップデートやらのリスクと手間を踏まえると、個人的には導入を見送る。
【参照】
●窓の杜 http://www.forest.impress.co.jp/
┗“SETI@home”が分散コンピューティング用クライアント「BOINC」を正式採用 2004年6月29日
●SETI@home/BOINC http://setiboinc.ssl.berkeley.edu/sah/
●Berkeley Open Infrastructure for Network Computing (BOINC) http://boinc.berkeley.edu/
●SETI@home classic http://seticlassic.ssl.berkeley.edu/
●BOINC日本語サイト http://boinc.oocp.org/
┗SETI@home/BOINC http://boinc.oocp.org/sah/
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┗NTTデータのPCグリッド、「参加者にお小遣いをアゲタイ」 2002年12月13日