毎度おなじみITmedia。先週末の記事になるが「3C」──オタクパワー、マーケティングにも効き目あり。野村総研(NRI)がオタク層を5つに分類した分析はなかなか興味深かった。自己評価では「我が道を行くレガシーオタク」かな。
ちなみにオタク人口は172万人、市場規模は4110億円(推計)
だそうだ。対象ジャンルが多岐に渡る為に特定製品のそれと比較するのは難しいが、一人あたりの金額が比較的大きい事がわかる。また世代的にも可処分所得が多い傾向があるので、この調査結果も頷ける。
ちなみに"オタク"という言葉。アメリカでは"Judo"と同じく"Otaku"が「アニメ・マンガマニアを指す」言葉として通用するという話は有名だったが、日本国内でも総務省が発表したデジタルコンテンツワーキンググループ中間報告書にも登場している事からも、もはや市民権を得たと言って良いのだろう。
「キミ」でも「あなた」でもなく「オタクは…」と呼び合っていたアニメマニアを総称して呼ばれるようになったという由来はあるものの、ハレー彗星に名を残したエドモンド・ハリー氏は彗星を発見したわけではないという事実と同様に、もはや本質的には無意味な事だ。
『七人のおたく』からはや13年。昨今では"アニヲタ"とか"鉄ヲタ"などと派生・変遷を遂げているのも"オタク"という言葉が一般化した事の裏返しなんだろうなぁ。こうして社会的に認知される事によってアブナイとか根暗とかのステレオタイプが解消されるといいんだけど。
個人的には"萌え"や"キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!"等いう2ch文化の一般化に対して、微妙に抵抗を感じている今日この頃。
【参照】
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┣メガネ白衣の小西真奈美をどどーんと公開 2005年10月3日
┣オタクは遍在する――NRIが示す「5人のオタクたち」 2005年10月6日
┣「3C」──オタクパワー、マーケティングにも効き目あり 2005年10月7日
┗オタク・ユビキタス 2005年10月11日
●goo映画 http://movie.goo.ne.jp/
┗七人のおたく 1992年