何気に気になった日経ITProの記事「番号ポータビリティまであと1年,コンテンツ移行問題は置き去りに」。
ケータイの番号ポータビリティ(MNP)に関しては、総務省が2004年5月に示したガイドラインで「平成18年度(2006年度)のなるべく早い時期を目途に,携帯電話の番号ポータビリティを導入すること」とされていたが、どうやら2006年10月頃には実現されそうな気配らしい。
しかしながら番号の引継だけで、コンテンツの引継は最初から想定の範囲外な模様。ま、技術面からもそうそう簡単にできる代物ではないし、著作権を盾にした各社の経営戦略という大人の事情が裏にあるので、ある意味大方の予想通りだ。各キャリアが「おサイフケータイ」を急ピッチで導入しているのも番号ポータビリティによるユーザー流出に備えての事かもしれない。
ただこの中でもオッと思ったのが
例えばヤフーは,ユーザーがどの携帯電話事業者と契約しているかにかかわらず,同じコンテンツを利用できる独自のポータル・サイト「Yahoo!モバイル」を提供中。それに加えて,携帯電話事業者と同様の課金回収代行サービスも近く開始する。ヤフーにクレジットカード情報を登録しているユーザーを対象にしたサービスで,登録者数はすでに約1000万に達している。つまり,ドコモのiモード(約4500万),KDDIのEZweb(1900万加入),ボーダフォンのボーダフォンライブ!(約1300万加入)に次ぐコンテンツ配信サイトが登場するわけだ。という一節。
しかも
しかもヤフーの親会社は,2007年以降に携帯電話事業への参入を画策しているソフトバンク。この事業を成功させるために,ヤフーが持つ集客力の高いポータルや豊富なコンテンツを,先手を打って携帯電話ユーザーにアピールしようとの思惑が見え隠れする。と続く。
第3のパラダイムシフトで勝つのは誰だ?
【参照】
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┗番号ポータビリティまであと1年,コンテンツ移行問題は置き去りに 2005年9月29日
●ITmedia +D http://plusd.itmedia.co.jp/
┗パラダイムシフトを見破るのなんて、簡単だ 2005年10月7日