SONYから
このたび、1997年7月発売の携帯型デジタルオーディオテープ (DAT)レコーダー『TCD-D100』の国内における出荷を、2005年12月初旬をもって終了させていただきます。という発表があり、TCD-D100の出荷終了とあわせて、DAT(Digital Audio Tape)製品の消滅がアナウンスされた。
これにより、DAT製品の国内における出荷は終了することとなります。
なお、DAT製品の修理、およびDATテープの販売については、継続して参ります。
SONY TCD-D100 |
DAT10周年記念モデルとして発売されたDATウォークマンTCD-D100は、単3電池2本のパワーブロックを含めて約365gというポータブル録再機としては驚異的な軽さを実現した、いかにもSONYらしい製品だったと言えよう。
えっ、て事はデンスケの類はとうに終わってたってか!?
そもそもリニアPCM96kHz 24ビットサンプリングを実装したPCM-D1が発表された今、48kHz 16ビットサンプリングのDAT規格に存在価値を見出すことは難しく、生産販売の終了はもはや時間の問題であったと言える。
今さら言うまでもなく録音メディアがコンパクトカセットからDAT/MDに変ったのと同じ様に、これは逃れようのない時代の趨勢だが、HDDレコーダの普及などを踏まえると磁性体メディアからシリコンデバイスへの移行はこれまで以上の勢いで一気に来そうだ。
プレスリリースでも書かれている通り、DATメディアの供給とサポートは継続される。特にDATメディアに関してはコンピューターのデータバックアップ用として使われている事もあり、当分は絶滅の心配はしなくて良いだろう。
ところでベータマックスのサポートはいつまで続くのかな?
【参照】
●ITmedia +D http://plusd.itmedia.co.jp/
┣ソニー、リニアPCMの録音が可能なICレコーダー 2005年11月9日
┗ソニー、DATの国内出荷を終了 2005年11月25日
●SONY http://www.sony.jp/
┣ソニーベータマックスVTRをご愛用のお客様へ 2002年8月27日
┣携帯型 リニアPCMレコーダー 発売 2005年11月9日
┗デジタルオーディオテープ (DAT)レコーダー『TCD-D100』出荷終了のお知らせ