宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供 |
小惑星Itokawaへ向かった探査機「はやぶさ」。20日、1回目の着陸・サンプル採取チャレンジは失敗した、と発表されていたのだが、その後通信データを解析したところ着陸に成功していた事が判明。
自律制御モードに入った後で何らかの障害物を検出して緊急着陸したという事で、試料の採取機能は動作させなかったようだが、毎秒約10cmで接近して2回のバウンドのあと軟着陸にしたという結果はロボットに代表される日本の自律制御技術の高さを表わしたものと言えよう。
その後の離脱操作により離陸していた事で「地球圏以外の天体から離陸した初の探査機」となったのは怪我の功名とも言えるが、いずれにせよ日本の宇宙科学にとっては待ちに待った朗報であり、これで試料の採取・持帰りに向けて大きく弾みが付く事だろう。
2回目のチャレンジは日本時間26日午前7時過ぎの再着陸&試料採取を目指して準備中だそうだ。
それにしても地球から約3億キロ離れた彼方で、自らが障害物を察知して緊急着陸するなんていうけなげさには、思わず目頭を熱くせずにはいられない。ガンバレ「はやぶさ」!!
【参照】
●宇宙航空研究開発機構(JAXA) http://www.jaxa.jp/
┗はやぶさ関連記事
●asahi.com http://www.asahi.com/
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