5月15日のNTT東IP網の大規模障害について、事態の真相が明らかになった。
記事を読んで驚いたのが、「IPv6のフレッツ網は17都道県全体をひとつのネットワークとして構築してあった」という事。フレッツ網は県単位等、一定地域内での構築が原則だと思っていたのだが、ユーザー数の少ないIPv6は利用効率を優先してそうなってなかった模様。
しかも、NTT東日本では今年2月24日からBフレッツの新規ユーザーにIPv6の割り当てを始めていて、デフォルトでIPv6を使うようになっているWindows Vistaが出回ってきたのも一因とか。
不運が重なったと言えば言えなくはないが、得てしてトラブルを紐解くとそういうで、複数の要因のひとつだけでも防げていれば影響はずっと小さかったはずだ。
社保庁のあきれた対応ほどでは無いにせよ、IPv6を積極的にサポートするWindows Vistaの登場なんて何年も前からわかっていた事だし、見通しの甘さを責められても仕方ない失態と言わざるを得ない。
ボヤは小さなうちに消さないとね。
【参照】
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
◆特集 ひかり電話のトラブルを斬る
┣NTT東のIP網が大規模障害、北海道~甲信越の14都府県で不通 2007年5月15日
┣【緊急解説】14都道県で障害発生,NTT東日本のフレッツ網にいったい何が 2007年5月18日
┗NTT東のフレッツ・トラブル,「ルート再計算により・・・」の真相 2007年6月18日
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┗社保庁誤入力の主犯は「カナ変換ソフト」か 2007年6月18日