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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

三百年来の味 / 2003-08-27 (水)

博多の土産物と言うと「明太子」や「ラーメン」がメジャーだが、古くは「日本三代銘菓」に数えられ、最近では96年度のはなまるカフェおめざランキングNO.1を獲得した銘菓がある。

鶏卵素麺
[External]石村萬盛堂鶏卵素麺

それが延宝元年(1673)に松屋菓子舗の初代松屋利右衛門がポルトガル人から秘伝を授かったと言われている鶏卵素麺。あちこちで博多の代表的な銘菓と言われていながら、なぜかあまり知られていない。

現にYANOも今日まで口にすることは無かったのだが、今日帰りに[External]プライス ハーフに寄ったらたまたま売っていたので賞味してみる事にした。

本家松屋菓子舗鶏卵素麺は束ねてある文字通り「たばね」が特徴だが、[External]石村萬盛堂のそれは錦糸玉子のような素朴さが身上。

肝心のお味の方だが、精選された卵黄を沸騰させた糖蜜の中に流し込んで素麺状にしたお菓子だけにかなり濃くて甘い。そういうわけで麦茶とは相性がイマイチだったが、古来の和菓子だけあって渋めのお茶が合そうだ。

そういうわけで、いい加減「明太子」や「ラーメン」には飽きた、というご貴兄は博多三百年来の伝統の味を一度ご賞味頂きたい。ま、一度食べれば充分だと思うけど。

余談として、卵黄だけを使う鶏卵素麺に対して、残った卵白を活用したいと言う事から[External]石村萬盛堂の初代がマシュマロを使った「鶴の子」考案したという事だ。三代目の「ホワイトデーにマシュマロを」というアイディアが成功したのは有名だが、こういう背景があったというトリビアも知ってて損は無い。無論得する事もあり得ないだろうが。

【参照】
石村萬盛堂
電脳商社
 -福岡県の県産品 - 鶏卵素麺 松屋菓子舗