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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/ツーリング/2003]

阿蘇Express 19th - 夏のアンサンブル - / 2003-08-03 (日)

昨日は珍しく寝過ごして出遅れたため暑さに負けたが、今朝は万難を排して8時前に出動。しかし夏用のメッシュジャケットと革パンスタイルで、メットをかぶった時にはすでに汗だくだ。

やまなみハイウェイ
熊本県南小国町瀬の本高原にて

外気温は実測値で30℃を越えていたが、風があるとそこそこ気持ち良い。今日は距離を稼いで南阿蘇へ…とも思ったが、やっぱりこの時間からでは暑くなるので最短距離の日田経由で高原地帯へ。

久々に県道76号線をチョイスしたところ、農業試験場の先をひと山越えたところから筑豊線を潜ってR200に抜けるバイパスが開通していた。ただ砥上までの接続はまだで結局R200桜谷射撃場入口の交差点まで周らないとならないし、肝心のトンネルは着手の気配も無いのであまり有難み無し。

勝手知ったる甘木を抜けた後は、見た目の爽快感とは裏腹にちょっと湿気を含んで重い夏の空気を切り裂くように筑後川土手ロードを快走。7000rpmを越えて軽やかに奏でるエンジン音、ヘルメットのベンチレーションを抜けてゆく風の音、バタバタと騒がしいジャケットの音…。久々の夏のアンサンブルに包まれる。

気温33℃日田一品街で一息。冷たいハズのコーヒーがメチャメチャぬるかったので少し凹むが、気を取り直してファームロードへ。早くも今年度版のツーリングマップルでオススメロードにマークされたゴキゲンルート楽しんで10時半瀬の本へ。そのまま久住山荘まで足を延ばして食前に黒胡麻ソフト300円で喉を潤し、広域農道をぐりっと周って山水亭へ。未食の「冷やしうどん」に魅かれつつも、あんかけチャーハン800円を所望するなり。

大観峯
熊本県阿蘇町大観峯にて

いつものお姉ちゃんはいなかったが、満ち足りたランチタイムを過ごしてリスタート。まだ正午前だし…という状況に関係があったかどうかは定かではないが、やまなみハイウェイミルクロードを楽しんで大観峯へ。

先週もそうだったが夏のシーズンだと言うのに観光客が少ない事少ない事。数年前ならバイク置き場で奥に入ったら最後出られないんじゃ…?と不安になるほどだったのに、これでは平均的な週末と変らないような雰囲気。クルマも駐車場の待ち行列…なんてのは無縁。

ミルクロードやまなみハイウェイが詰まる事無く快調に流れるってのはウレシイのだが、ツアラー仕様の荷物てんこ盛りバイクが殆ど観られなくなったのはかなり寂しい。去年の北海道でも少なかったし、全国的に絶滅の危機かも。

コーヒーブレイクの後は再びやまなみハイウェイを戻って、県道40号線泉水グリーンロードへ。如何にも降りそうだなぁ…と思われた雲からパラパラと雨が降り始めたので、長者原へ抜けてビジターセンター脇の木陰へ避難。ベンチに横になると涼しい風と雨に濡れた草の匂い、そして木々の葉を打つ雨の音が思いのほか気持ち良いので、小一時間ほど昼寝を決め込む。

コスモス
大分県九重町岡嶋牧場にて

上がったようなので様子を見ながらやまなみハイウェイで飯田高原を抜けて岡嶋牧場へ。バイクを駐めた途端にまたポツリポツリと雨の滴。名物のジェラート250円を味わいながら雨宿りと言うのもまたよし。おかげで気の早いコスモスも見つけて一足先に秋の足音。

瀬の本からこちら概ね気温25〜30℃で推移しているが、数字以上に涼しく感じるのは高原は涼しいという思い込みだろうか? もちっと日が傾いて涼しくなってから下山と思っていたのだが、どんよりどんよりした雲は全天を覆っているので完全に上がるまで待つよりも、激しい夕立になる前の下山が吉と判断。

小降りの雨に打たれつつ四季彩ロードを駆け下って15時九重町役場下へ。あとはこちらも久々にR210をまっすぐ西へ。浮羽町から先は筑後川土手ロードで帰投した。

あれだけどんよりどんよりしていた雲は見る影もなく、真夏の陽射しが容赦無く降り注ぐR210では気温35℃前後で推移。日田市内に至ってはところにより37℃を越えていたが、玖珠川三隈川沿いである事もあってか数字ほどの暑さは感じなかった。

逆に福岡市内に入る頃には日が傾くとともに気温も下がって31℃ほどになっているも関わらず、数字とは反比例して暑さが堪えるようになる。まさに実際の空気の温度よりも、市街地ではビル等の建造物によってあちこちから日光や輻射熱が反射されている事が体感気温に影響している事を実感する。

エアーエレメントも交換して低回転のトルクとピックアップも改善。何はともあれこれくらいの暑さならまだまだ走れる。雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ、350kmの夏満喫ツーリングだった。