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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

黄泉がえり / 2003-01-21 (火)

昨夜は熊本出身の梶尾真治阿蘇を舞台に書いた小説を映画化した『黄泉がえり』を観てきた。

パンフ

死者が数千人規模で蘇るという奇抜なアイデアもさる事ながら、何を置いても竹内結子が良かったねぇ〜。それとは対照的に主役の(SMAPの草なぎ)剛クンはダメダメ。ジャニーズのタイアップからの抜擢だろうが、脇役だったらいざ知らず主役に値するだけの存在感が無くミスキャストと言えよう。逆に異色のキャスティングだったダチョウ倶楽部の寺門ジモンや極楽とんぼの山本圭壱が意外に当りだったのは嬉しい誤算。田中邦衛はさすが、役者が一枚も二枚も違う…って感じですな。かなり気になったのが柴崎コウ演じるRUIのライブシーン3曲は長過ぎ、プロモビデオかい!とツッコみたくなった。

2002年10月クランクインだった事もあり阿蘇が新緑で美しく耀く風景が使われなかったのは残念。ていうか、かぶと岩展望台からの定点撮影、ミルクロード、草千里、グリーンロード南阿蘇とかで撮ってて、あまりロケハンに時間を割いてないのがみえみえ。そういう意味では『北の国から』大林映画のようなステキな風景を期待すると大きく裏切られる結果になる。またシチュエーションとして無理やりサーフィン(宮崎の一ツ葉海岸の設定かと思ったらロケは千葉成東の本須賀海岸だそうな)を持ってきてたり、電化されてない阿蘇地方を富士急や秩父鉄道の電車が走ってたり…と総じてマニアックにツッコみたいところはてんこ盛り。

それはそれとして、さほど期待せず素直にストーリー映画として見ると良かったかも。ちなみに隣の女性は後半からずっと鼻ずるずるしてました…2月9日までの3週間限定公開という事なので観たい人は劇場にお急ぎを。ちなみに3週間というのは死者が蘇っていられる期間とかけてあるそうだ。

参照
東宝
 -黄泉がえり (予告編あり)