8/15 与論島にて |
日本時間18日昼頃にはほぼ復旧していたが、今日「What happened on August 16」という障害報告が出された。
これによると、16日の定期ソフトアップデートで短時間で多数のユーザーがマシンをリブートした事が、Skypeのネットワークリソースに悪影響したという事らしい。
ようするにSkypeだけでなく、Gizmoも使えるようにしときましょう、って事なのかな?
なお、ここで言われている定期ソフトアップデートはITmediaの記事ではWindows Updateとされているが、日経ITProの記事では「スカイプ側が定期的な更新ソフトウエアを配信したため」とされているように若干相違がある。
ちなみに「What happened on August 16」ではWindows Updateによるrebootと読めるのだが、「スカイプ側」とした日経ITProの記事の根拠が気になる。
【以降、21日追記】と思ってたら、21日14:30に「Windows Updateが原因」と訂正された。
対してマイクロソフトは「Skype障害と月例パッチは無関係」と反論しているが、ちょっと待て。「What happened on August 16」にはWindows Updateが問題だとは書いてないし、悪戯な論争は問題の本質をうやむやにするだけだ。
そもそもSkypeの障害は「パッチのせい」か?に書いてあるとおり、「大量のログイン要求を送りつけられたスーパーノードはそれをDDoS(分散型サービス停止)攻撃と勘違いした」というのがもっともらしい。何よりSkypeはどこにも問題を修正したとは書いていないのだから、今回の障害は時間経過で自然復旧したと考えるのが自然だ。
結局今回の教訓としては、多くのWindowsクライアントをサポートしているサービスは、大規模なリブート津波を想定しなければならない、という事になりそうな気がするのだが…
【参照】
●ITmedia News http://www.itmedia.co.jp/news/
┣Skypeサービス障害、徐々に復旧中 2007年8月18日
┣Skypeのサービスが復旧 2007年8月20日
┣Skype障害の原因は「ユーザーの再起動」 2007年8月20日
┣「Skype障害と月例パッチは無関係」、MSが強調 2007年8月21日
┗Skypeの障害は「パッチのせい」か? 2007年8月21日
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┣IP電話のスカイプで大規模障害、2日間サービス不能に 2007年8月20日
┣【続報】スカイプが障害を説明、世界中のPC再起動でP2Pが資源不足に 2007年8月20日
┣Skype不安定化の原因は「Windows Update」だった 2007年8月21日
┗【続々報】スカイプのWindows Update問題、MSが「普段通りの配布でバグもない」 2007年8月21日
●Skype http://www.skype.com/
●Skype Heartbeat http://heartbeat.skype.com/
┣Problems with Skype login 2007年8月16日
┗What happened on August 16 2007年8月20日
●Gizmo http://gizmoproject.com/