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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/旅日記/2007夏休み]

3日目、沖永良部 / 2007-08-13 (月)

オーシャンビューの部屋から沖永良部島東側の海が一望できるのだが、少し波が収まった感はあるものの相変わらずどんよりどんよりした空模様にテンション下げ下げで、ホテル1Fのレストランへ。

腹が減っては何とやら、で朝食バイキング\840に参戦。和食、洋食共にそこそこ充実。ポーク玉子とかもあったら嬉しかったのだが、島豆腐の冷や奴はうまかったね。

青い空と海、復活!
屋子母海岸にて

食が進んでいる間に南西の方から次第に雲が晴れてきたので、慌ててテンションを上げて9時過ぎに出動。クルマで5分ほど走って、屋子母海岸へ。マスクを忘れても楽に取りに帰れる距離だ。

昨日のどんより具合とは打って変わって、空の青と海の青が繋がっているのがわかるような美しい景色が広がっていた。ブラボー。

リーフのあたりには相変わらず激しい波が打ち付けていて、真っ白な波頭が上がっているのが気になるが、どうせあんなとこまでは行かないし、とスノーケリングセットを付けて海に入ったものの、海の中は濁りまくって視界はわずか50cmほど。

水中撮影はおろか足下すらよく見えないので、スノーケリングは諦めて水遊びに勤しむ事に。

が、あまりに陽射しがキツいので30分ほどでビーチを離脱。もちろん最強のSPF50+かつウォータープルーフの日焼け止めを塗りたくってはいるものの、雨上がりの陽射しはまさに刺すような感じで肌を襲う。

ワンジョビーチ
ワンジョビーチにて

結果、日焼けはそれほどでも無かったので日焼け止め効果は高かったので紫外線は防いでいたようだが、やはり真夏の陽射しは(紫外線に限らず)強烈だと言う事だ。

[External]昇竜洞は避暑がてら昼過ぎに行く事にしているので、海沿いにドライブしながら他のビーチにも行ってみる事に。

というわけで、再び知名町中心部を抜けて海岸線沿いにドライブ。取り敢えずウジジ浜を目指していたのだが、しっかり整備された2車線の快適路を呑気にドライブしていたせいか、見つけられずに県道84号知名沖永良部空港線へ抜けてしまった。いちいち戻るのも癪なので、やむなく和泊町の中心部を抜けて、11時20分に島の北側にあるワンジョビーチへ。

ワンジョビーチでは随分と潮が干いていた事もあって波の影響も無く魚を観るには屋子母海岸より良い状態だった。が、だいぶ雲に覆われてしまったので海の色も鮮やかさを失い、また水中も暗くて撮影にはイマイチ。潮だまりで暫く遊んだ後、30分ほどで撤収。

今度はランチ場所を探しながら来た道を戻って、ウジジ浜へ。和泊町からだと一発でわかったんだけど、知名町方面から来ると気付かない案内板だ。

ウジジ浜
ウジジ浜にて

なおウジジ浜は海からキノコが突き出しているように見える奇岩が並ぶ海岸だ。長年に渡って強烈な波に浸食されてできたのだろう。沖永良部ならでは…というものではなさそうだが、幻想的な朝の風景も観てみたい気がする。

あと、潮だまりには意外と魚やウミヘビがいたので、スノーケリングするのも一興かも。と思ったら、「よく島人がシュノーケリングで魚をとっている姿を見かける」場所なんだそうだ。(笑)

さて、ランチは結局めぼしい店が見つからず、知名漁港近くの弁当屋で済ませ、いよいよ[External]昇竜洞へ。

島全体が隆起珊瑚礁で地下は鍾乳洞だらけと言われる沖永良部島だが、観光用に広く公開しているのは[External]昇竜洞だけ。もう少し色気を出して観光に力をてこ入れしてもいいんじゃないかと思わなくもないが、身の丈をわきまえない観光開発よりは健全だろう。

なお全長3.5kmのうち600mが公開されているのだが、一方通行で入口と出口が200m程離れている。涼しい洞窟から出てきた後で暑い中を200mも登っていくのは難儀するので、クルマは下にある出口の駐車場に駐めて入口まで歩いていくのが正解。

横綱の化粧まわし
昇竜洞にて

というわけで、200m歩いてトイレを済ませた後\1,000を払って入洞。[External]おきえらぶフローラルホテルで\900の割引入場券が買えてたそうだが、大した金額じゃないので気付かなかった事に。

ガソリンだと1円でも安いとこを選んで行くくせにな…

さぁ島一番の観光スポットと言う割には賑わってる感の欠片も無いので、ここも貸切かと思ったがさにあらず。混雑と言うほどではないが、立ち止まって写真を撮っていると結構観光客がやってきていた。

鍾乳石は評判通りの美しさ。さすがに黒ずんだり苔が付いたりしている部分はあるものの、国内最大級の規模を誇るフローストーンは見事と言うほか無く、「クリスマスツリー」や「横綱の化粧まわし」と銘打った鍾乳石など充分に見応えがあったね。

さて空模様はまためっきり曇ってしまい、ポツポツ来そうな気配。やむなくドライブがてらリスタート。島で一番高い海抜245mの大山にある展望台に行ってみたが、場所はわかりづらい上にようやく辿り着いた展望台は各種電波塔や植物公園の樹木が邪魔して眺めは良くない。

残念な気持ちで県道84号知名沖永良部空港線に戻り、再び[External]和泊町の中心部へ。土産ハントがてら繁華街っぽいところをブラブラしてみるものの、土産物屋さんっぽい土産物屋さんも見当たらず、やっぱりパッとしない。

手作りパン屋さんで明日のお昼用のパンを仕入れた後、夕食モードに。しかし、結局ランチ同様にめぼしいところは見当たらず、[External]知名町まで戻って民宿松屋へ。煮魚定食\1,500はボリュームもあってウマかった。

その後、[External]おきえらぶフローラルホテルへ戻って、本日も終了。

【参照】
●めんしょり沖永良部島 http://www.oki-erabu.com/
●鹿児島県和泊町 http://www.town.wadomari.lg.jp/
●鹿児島県知名町 http://www.town.china.kagoshima.jp/
昇竜洞
おきえらぶフローラルホテル


[一語一絵/旅日記/2007夏休み]

2日目、沖永良部上陸 / 2007-08-12 (日)

「フェリーなみのうえ」は1時間以上遅れて6時半頃に奄美大島名瀬港に到着。デッキに出てみたところ激しい風雨で、沖永良部入港が危ぶまれる。

激しく打ち付ける波
沖永良部和泊港にて

港内では当然穏やかだったのだが、一旦島影を抜けると窓にしぶきが掛かるほど揺れ揺れで、テンション下げ下げ。これで抜港となって那覇までぶっ続けで揺られた日には死んでしまう、と一時は思ったのだが、案ずるより何とやら。

いつしか雨も上がり、11時過ぎに同じく条件付きだった徳之島亀徳港入港。港内で揺れが納まってる隙にシーフードヌードルで朝食を済ます。

一時は北側の伊延港への変更もアナウンスされたものの、結果的に予定通り和泊港14時過ぎに入港。鹿児島本土から536km離れた沖永良部島に無事上陸する事ができた。

予定より3時間弱の遅れだが、抜港で那覇直行という最悪の事態が避けられただけでも万々歳。

さて島内の足は[External]FKレンタカーで予約済みの[External]HONDA Life。事務所は6km程離れた沖永良部空港前なのだが、和泊港まで回してくれており、港であっけないほど簡単に手続き終了。免責補償とか無いの?と思ったが、書類を見る限り無さそうなので、取り敢えず気にしない事に。

田皆カルスト
田皆カルストにて

さすがに多少の丘酔いがあるので、ターミナルで観光マップをGetした後、カロリーメイトでランチがてらしばし休憩。

今日はどう転んでもビーチでは遊ぶところか写真撮影も無駄っぽいので、沖永良部一番の観光ポイント、日本有数の規模を誇る鍾乳洞の[External]昇竜洞にターゲットロックオン。

というわけで、14時40分にスタートし県道621号瀬名和泊線へ。しっかり2車線が整備された快適路をドライブ。窓の外は雨こそ降っていないものの、いつパラパラ来ても不思議ではない雲行きだ。しかもすこぶる蒸暑いと来た日にゃ、バイクならテンション下げ下げだが、エアコンばっちりのクルマなのでお気に入りのCDをかけてお気楽モード。

30分ほどで[External]昇竜洞到着。ところが、昨日まで続いた雨で洞内の水かさが上がっている事から入洞禁止との事で泣く泣く断念。

今日は大して降ってないという事なので、明日に期待するしか無い。

鶏飯(けいはん)
[External]おきえらぶフローラルホテルのレストランにて

というわけで、県道620号国頭知名線に戻り、アテのない適当ドライブ。取り敢えず数少ない案内板を見掛けた田皆(ヤグニャ)岬を目指したが、残念ながら工事中の規制に阻まれて岬っぽいところには行き着けず、手前のカルスト海岸止まり。しかも岩場を散策してたら雨も降り始める始末。

今日は条件付きでも上陸できただけお天気に恵まれてると言い聞かせながら速やかに撤収。県道620号国頭知名線に戻って[External]知名町の中心部に向かう。

が、結局観光ポイントやブラブラするような商店街があるわけでもないので、16時過ぎ[External]おきえらぶフローラルホテルにチェックイン。

少し横になった後、夕食はホテルのレストラン「ハイビスカス」で鶏飯(けいはん)\1,050。鳥のササミや錦糸玉子、椎茸、たくあん、薬味のネギ、蜜柑の皮などをご飯の上に盛りつけて、地鶏のスープを掛けて頂く。

奄美大島の郷土料理と聞いていたが沖永良部でも全く同じだった。奄美諸島ならどこでも同じレシピで伝わっている真の郷土料理なのか、あくまでも沖永良部では観光客向けの料理なのかは定かではないが、取り敢えずウマいので喰っといて損はない。

そもそも古くより薩摩の役人をもてなしたご馳走だという事だが、4百余年を経た今は役人に代わってアンチ役人(笑)な観光客をもてなすというのも歴史の悪戯かもね。

他に沖縄そば\630、島野菜の炒め物価格失念なども頂いて満足。

【参照】
●マルエーフェリー株式会社 http://www.aline-ferry.com/
船舶紹介:フェリーなみのうえ
●めんしょり沖永良部島 http://www.oki-erabu.com/
●鹿児島県和泊町 http://www.town.wadomari.lg.jp/
●鹿児島県知名町 http://www.town.china.kagoshima.jp/
昇竜洞
おきえらぶフローラルホテル


[一語一絵/旅日記/2007夏休み]

フェリーなみのうえ / 2007-08-11 (土)

さてそろそろ戻りましょうか、と有料道路の指宿スカイラインへ。アップダウンが激しくて[External]スズキ・ラパンでは厳しかったが、上りではエアコンを切って激走。

最後に鹿児島中央駅近くのレトロなみょうばん温泉でひとっ風呂浴びて、レンタカーを返却に。そこからの移動と給油にえらく時間が掛かってしまったので、名物「白熊」も涙を呑んで断念。

大混雑
鹿児島新港にて

タクシーを飛ばして17時40分鹿児島新港へ。折しもこの日はお盆の帰省ピーク。しかも飛行機が欠航した為に振替で200人近くがキャンセル待ちしている有様でターミナルは蟻の巣のような大混雑だった。幸か不幸か全体的に乗船手続きが遅れていたのでお咎めもなく、無事乗船できた。

と言っても安心ばかりもしてられない。何しろ「悪天候の為に沖永良部和泊港には入港できない可能性があります」という条件付き航行なのだ。だからと言って明日飛行機で行ける可能性も低いので鹿児島に留まるのも決して賢明とも思えない。

いずれにしろ確率の問題なので、運を試してみるしかないのだ。

[External]マルエーフェリー「フェリーなみのうえ」は約50分遅れで鹿児島新港を出港。和泊港の入港予定時刻は翌日11時半だが、果たして何時に着く事やら。

ていうか、無事上陸できるのか!?

ちなみに、食堂や共用区画を臨時2等席として100人近くを乗せたらしく、船内は盆暮れはお馴染みの難民船状態。というわけで食堂の営業は一切無かったが、たまたま船内探検に出掛けた時に、厨房で作った牛丼やカレーのお弁当を\500で販売してたのでそいつをGet。鹿児島新港で取り敢えずカップヌードルカロリーメイトだけは買っておいたのだが、こいつを切り札として温存できるのは心強い。

鹿児島沖永良部和泊、2等+寝台料金で\13,000也。

【参照】
●マルエーフェリー株式会社 http://www.aline-ferry.com/
船舶紹介:フェリーなみのうえ