下で一般ホームユーザーのパソコンに感染する危険性はまず無いと書いたのだが、その後マイクロソフトから出された「SQL Server および MSDE を標的とした SQL Slammer ワームに関する情報」によるとサーバーだけでなくクライアントも影響を受ける可能性がある事が明らかになった。
具体的に言うとOffice 2000/XPのようなクライアント製品にもデータの保存やログデータを記録する為にMicrosoft SQL 2000 Desktop Engine (MSDE)が導入される場合があるという事だ。「SQL Server および MSDE を標的とした SQL Slammer ワームに関する情報」に影響を受ける可能性のある製品がリストアップされているが、該当製品のユーザーがもれなく該当するというわけでないというのが曲者だ。で、取り敢えずリストアップされた製品の如何に関わらず全てのWindowsユーザーはコマンドプロンプトから「netstat -an」コマンドを入力して、UDP 0.0.0.0:1434 と表示された行があれば感染の危険性があると思って、対策を講ずる必要がある。具体的な操作手順などはWinセキュリティ虎の穴や「SQL Server および MSDE を標的とした SQL Slammer ワームに関する情報」の「本ワームへの対策」以降を参照の事。
修正プログラムとしては、サーバーにはSQL Server 2000 サービスパック 3を、クライアントにはMS02-061の修正プログラムをオススメする。
また「MS02-039: SQL Server 2000 解決サービスのバッファのオーバーランにより、コードが実行される (Q323875)」ではクライアントの深刻度が「なし」になっている事から当初はマイクロソフトも気付いていなかったと思われるが、事態が深刻になる前に気付き速やかにアドバイザリを出した事は高く評価されよう。身近に感染しちゃったクライアントが出現して気付いたのだとしたらなかなか厳しいものがあるが…
参照
●Winセキュリティ虎の穴
●マイクロソフトTechNetセキュリティセンター
-「SQL Server および MSDE を標的とした SQL Slammer ワームに関する情報」 2003/01/26 必読
-「MS02-061: SQL Server Web タスクで権限が昇格する (Q316333)」に関する要約情報 2002年10月17日
MS02-061 修正プログラム(日本語版インストーラ付) http://download.microsoft.com/download/SQLSVR2000/Patch/ 8.00.0686/W98NT42KMeXP/JA/8.00.0686_jpn_installer.exe 2003年1月26日