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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

22才の別れ / 2007-05-12 (土)

22才の別れ
[External]「22才の別れ」オフィシャルサイトより

昨夜、『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』を観てきた。

2002年に公開された『なごり雪 あるいは、――五十歳の悲歌』と同じく、大分県津久見市出身の伊勢正三の楽曲『22才の別れ』の詩の世界を映画化したもので、大林宣彦謹製大分3部作の2作目。

今回の劇中では福岡が主な舞台として設定されているが、しれっと大分市内の風景も混ざっているのはいつもの事。相変わらず散見するあざとい映像表現と音響効果を多用した作風は嫌いなのだが、何故か全てを許してしまう不思議な居心地の良さは今も健在だ。

『22才の別れ』かぐや姫が1974(昭和49)年に発表した『三階建の詩』に収録され、翌1975(昭和50)年に伊勢正三が結成したのデビューシングルとしてヒットした楽曲。とは言え、メロディーは聞き覚えがあるものの歌詞は頭の1フレーズのみしか覚えて無くて、『なごり雪』『神田川』ほどの馴染みは無い。

筧利夫演じる今回の主人公は44歳のサラリーマン。サラリーマンかどうかはともかく、団塊世代と団塊ジュニアに挟まれ、ノストラダムスに翻弄された1960年代生まれの独身男という設定はまさしく今の自分にビンゴで、終盤津久見臼杵を対比させながら描いたエンディングはハッキリ言って堪えた。

自分の22才にはドラマティックなエピソードのかけらも無かったにも関わらず、いろんな意味で「してやられた感」満載で、ダメージはかなり大きい。

そもそも、娘を生んだ日に母親が亡くなるなんて設定、今はまだそれだけで号泣ものだし。ダメだ。

この夏はセルフリメイクの『転校生』も公開されるのだが、25年前の『転校生』が自分にとっての映画の根底にあるだけに、観るべきか観ざるべきか悩ましい。

結局、観ちゃうんだろうけど。

【参照】
●角川映画 http://www.kadokawa-pictures.co.jp/
┣22才の別れ http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/22sai/ 2007年4月28日~
┗転校生-さよなら あなた- http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/tenkousei_2007/ 2007年6月23日~
●大林宣彦監督作品「22才の別れ」Lycoris 葉見ず花見ず物語 オフィシャルサイト http://www.22saino-wakare.com/
●「転校生」公式サイト http://www.tenkousei.net/
●相鉄グループ http://www.sotetsu-group.co.jp/
特集 伊勢正三つれづれ草紙

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1: setosan (05/12 19:12)
>伊勢正三が結成した風のデビューシングルとしてヒット
 嫌、そのナニ・・・・。サビのメロディで胸がキュンとなるのは歳のせいでしょうか。
リフレインするたびに、モノクロームの思い出が交錯します(苦笑)。
2: YANO (05/13 09:33)
トシのセイです>setosan先輩(笑)
自分の場合、モノクロームの想い出は80年代前半でしたねぇ。