小笠原の切手に 新東京郵便局って… |
東京の遥か南、およそ1000kmの距離にある小笠原から10日間もかかって届いた絵はがき。文面の一言一句からほとばしる熱い想いをヒシヒシと感じながら、キレイな風景切手に目を移して驚いたのが新東京郵便局の消印だ。
調べてみると平成19年10月の民営化・分社化に伴う再編により、2007年3月5日より郵便物の集配業務が新東京郵便局に移管された結果らしい。
だからと言って新東京郵便局の局員さんが週に一回おが丸に乗って集配に来るかというとそんなワケはなく、島内の誰かに委託しているのだろう。
つまり、集配する人が高給取りの国家公務員ではなく副業可能な民間人になるのでコストを下げる余地ができる。「民営化万歳」という事なんだろうが、だからと言って新東京郵便局の消印が押されてしまうというのはちょっとどうよ?、と言いたい。
そもそも経済性や合理性を突き詰めるとメールや電話の圧勝なわけだし、「郵政民営化」という錦の旗の下で情緒という文化的な側面を損なった「手紙」にどれほどの存在価値があるのだろうかと疑問に思う今日この頃である。
取り敢えずは、郵便局の窓口へ持参すればこれまで通り鯨の風景印を押して貰えるそうなので、覚えておこう。
ちなみに南大東島、北大東島は那覇中央局に、波照間も八重山局にそれぞれ移管されている。つまりポストへの投函だと那覇や八重山の消印になってしまい、遥か絶海の孤島で投函したんだよ~というありがたみの欠片も無くなってしまうので、これからは是が非でも郵便局に持参して風景印を押して貰わなくては。
【参照】
●郵便局ホームページ http://www.yuubinkyoku.com/
┗新東京郵便局
●ゆうびんホームページ http://www.post.japanpost.jp/
┗集配拠点、郵便貯金・簡易生命保険の外務営業拠点の再編について
●小笠原ブログ http://www.eco-ogasawara.com/blog/
┗小笠原郵便局の消印 2007年5月2日