まだまだSARSウィルスの影響が冷めやらぬ昨今、これからはウエストナイル熱(西ナイルウィルス)に対しても注意する必要があるらしい。
6/8 山口県豊北町にて |
西ナイルウィルスは1937年にアフリカのウガンダ共和国で発見されてから今日まで日本での感染報告も無くアフリカローカルな伝染病とされていたのだが、1999年ニューヨークに上陸。わずか3年足らずでアメリカ全土に感染が拡がって200人以上の死者が出ている事を重く受け止めて、厚生労働省も2002年11月に全数届出対象の四類感染症に指定している。
ちなみに西ナイルウィルスは鳥を一次感染源、蚊を媒介にして人間にも感染を広げる事が確認されており、これから蚊の発生し易い季節を迎えるにあたって一層の注意が必要だと言えよう。なお現在のところ西ナイルウイルスに有効な予防接種やワクチンは存在せず、予防法としては蚊に刺されない事が最も大事と言う事。
キャンプとかで十分に注意するのはもちろん、蚊はバケツや古タイヤなどの水たまりにも産卵する事から特に身近な蚊の発生を減らすためにもこれらの水たまりは無くすようにしょう。
またカラス等の鳥も感染して死亡する事がある事から、各保健所でも死亡カラスの情報を集めているそうなので、死骸を見つけたら速やかに報告すべし。
【参照】
●ジョンソン(株)
-西ナイルウィルスと蚊
●厚生労働省
-ウエストナイル熱について 2002年12月6日
●国立感染症研究所感染症情報センタ−
-ウエストナイルウイルス
●佐賀県鳥栖保健所
-死亡カラス情報の収集中!! 2003年1月28日