YANO's digital garage

Copyright ©YANO All rights reserved. https://www.bravotouring.com/~yano/

Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/IT系]

ドラえもん、最初の道具は「タイムテレビ」 / 2003-03-31 (月)

間もなく鉄腕アトムが誕生した2003年4月7日を迎えるが、『2010年に“本物のドラえもん”を作る』という「リアル ドリーム ドラえもん プロジェクト」を進めている[External]バンダイから、未来の道具第1弾として4次元ポケットよりも先に「タイムテレビ」の開発を計画している事が明らかに。

桜
浮羽郡吉井町にて

現在のCCDに代わる光電変換デバイスとして期待される新素材フォトニック結晶の電子を超光速粒子(タキオン)化して原子核の周囲を通常とは逆に回転させる事により、時間を遡って光を捕らえ電気信号に変換する特性を持たせる事ができるという。もしかして映画「スーパーマン」で光速で地球を逆回転する事によって時間を遡ったのと同じ原理か?

一般的にアインシュタインの特殊相対性理論から「いかなる物体も光速を越える事はできない」と思われがちだが、2000年夏に米NEC研究所[External]Lijun Wang教授によって発表された[External]「通常の光の速度を超越する光パルスの伝播に成功」という記事からも明らかなように質量を持たない素子?粒子?であれば光速を越えられる事が実験でも確認されている。つまりシリコンに代ってフォトニック結晶を使う次世代デバイスの光素子であれば道が開けるという事だ。裏を返すと人間はもちろん質量を持つ金属などの物質は超光速には成り得ない。つまり人間によるタイムトラベルは実現不可能となってしまったのはちょっと残念だが、「過去に遡って祖先を殺したら現在の自分はどうなるのか?」という親殺しのパラドックスを考えるとこれはこれで理に適っているとも言え、「見るだけならできるよ」という事が更に現実性を持つようにも思う。

そういうわけで残念ながら原作のタイムテレビのように未来の映像を見たり音声を聞いたりするというわけにはいきそうにないが、(どれだけ遡れるかはともかく)過去の映像についてだけでも扉が開きつつあると思うだけでワクワクしてくる。もしかすると「ケネディ大統領暗殺事件」など歴史的な出来事を検証できる可能性が高まるし、遺跡が現存した当時の様子などが観られれば学術的にも非常に意義深いモノになるのは間違い無い。

いずれにしろ製品化までは多くの壁が現れると思うので、コロコロコミックでも読み返しながら気長に待ちたいと思う。

参照
PC Watch
 -バンダイ、エンターテインメントロボット「ドラえもん」を開発〜米Evolution Roboticsが技術供与 2003年1月14日
ITmedia news
 -2010年、あなたはのび太になる 2002年5月10日
バンダイ ロボット研究所
 -BRLの斜めの視点 第12回更新 ドラえもんがやって来た〜2002東京おもちゃショー〜 2002年5月25日