予め細工をしておいたネットカフェのパソコンから他人の個人情報を入手して預金を不正に引出した男が逮捕されたという報道。いわゆる「トロイの木馬」という類のソフトを仕込んでキー入力やアクセス情報を全て記録し、口座番号や暗証番号を盗まれたわけだ。いくらSSL等でデータや通信路を暗号化したとしてもパソコン内部で入力データを拾われては如何ともしようがない。警察は利用者の身元確認などを求めるとされているが、これでは犯罪を予防する効果は期待できない。
天気予報やニュースを見たりちょっとした調べものなどネットカフェやパソコンショップなど出先でネット接続したパソコンが使えるようになったのは確かに便利なのだが、ATM等の専用情報端末とは違って誰がどんなソフトがインストールされているかわからないようなパソコンでは情報漏洩のリスクを覚悟しなければならない。Webメールのパスワード程度だったら大した事はないとも言えるが、それでも万が一の場合を考えると定期的にパスワードを変えるクセをつけた方が良い。オンラインバンキング・ショッピングなど特にお金が絡むアクセスはしない方が無難だろう。
参照
●asahi.com
-ネットバンキング不正アクセス、1600万円盗む
●情報処理振興事業協会(IPA)
-不正アクセス行為の禁止等に関する法律