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Last-modified: 2024-05-07 (火)


[一語一絵/旅日記/波照間2005秋]

パティローマへの旅 - Leg 4 / 2005-10-30 (日)

雨の朝
8:05 けだもと荘にて

今日は波照間最終日。昨日と同じように7時に起きた。いや、やっぱり起された。雨のおかげで比較的涼しかったおかげで、爆睡してたようだ。

あれ程強かった風も治まった模様。よしよし。

朝食を済ませた後、荷物を纏めて宿の外へ。雨は上がっているものの、見上げる空はあくまでもどんよりどんより。魅惑の輝きを失っているであろうニシ浜は観に行かない方が良さそうなので、テラスでまったり。

9時15分、お世話になったけだもと荘のおばちゃんに別れを告げて港へ。

港へ着くと早速船客ターミナルへ走る。何はともあれ波照間に来たからには『波照間黒糖』を買って帰らねばならない使命があるのだ。ちなみに1個300円、5個なら1,000円。5個では微妙に足りないが、8個買うなら10個も大差無いやん!、と勢いで10個を査収。

後は時間まで待合室のベンチに腰かけて、同じ便で島抜けする女性と「天気悪くなっちゃったけど、後ろ髪惹かれる思いをしなくていいかもね♪」とか呑気に話していたところ、浮き桟橋に並んでいる人影に気が付いた。

「あ、早いとこ並んで揺れない後方座席を確保した方がいいよ」と言いつつターミナルを飛び出すと、人影の様子がおかしい。わらわらと岸壁に戻り始めた彼らから、何やら耳を疑う言葉が聞こえてきた。

「欠航だってさ....」    (@_@)

係員に確認したところ、波照間港入口の防波堤のところまで高速艇が来たものの三角波に阻まれて入港できず石垣港引き返したそうだ。

南共同売店
11:15 波照間島南集落にて

ここまで来て欠航と言われても困るのだが、どうあがいたところで船が来ない事にはどうしようもない。

必然的に1便で来るはずだったお客さんも来れないので、ひとまずけだもと荘に戻る事に。でも一番ツイてなかったのはわざわざ歩いて見送りに来てくれたしょげさんだったかも。いや、最悪だったのは1便で往復2時間も荒波にシェイクされただけに終わった船客だったろう。合掌。m(__)m

お昼の便も無理して出さないようなので、望みは夕方の便しかない。その便も14時くらいにならないと出るかどうかわからないという事なので、良くも悪くもそれまではフリータイムだ。

と言っても、いつ降り出しても不思議では無い…というか、思い出したようにパラパラっと降ってくる怪しげな空模様。この状況で最南端高那崎ニシ浜でもないしな~と思い、退屈しのぎに近所を散策する程度に留めて、テラスに陣取り「明日はどこに行こうかと」作戦タイム。

ニシ浜
12:56 ニシ浜を望む

お昼になったところでTVで天気予報をチェック。前線が通過したので基本的には回復方向だが、波は今日いっぱい高そうだ。でも朝は港まで来れたという事は夕方少しでも収まれば大丈夫じゃないか?

…という淡い期待は見事に打ち砕かれた。

おばちゃんが[External]安栄観光に電話してみたところ「夕方便も欠航」で決ったそうだ....。がび~ん。

という事で島は缶詰状態。満室と言われていた宿にもお客さんが来れないわけだからして、必然的にそのままのメンバーで延泊決定。嬉し悲しい気分で元の部屋に荷物を入れ、外へ。

自転車を借りて島を周っていた女性たちとすれ違う度に「悲しいお知らせ」をしつつ、何となくニシ浜へ。しかし、この空模様でも思いの外エメラルドグリーンを保っていたのには驚かざるを得なかった。これはこれで晴れの日とは違う感動的な風景である。取り敢えず海岸まで降りてみたものの、冬の日本海のような淋しい雰囲気が席巻。しかも砂まみれの風が強く吹き付けていてあいたたた状態。人っ子独り居ないのも無理はない。

早々に退却して程なく宿に戻り、またまたテラスに根っこを生やして旅談議。

最南端の宴
22:45 けだもと荘にて

一見、貴重な時間を無駄に過ごしているような気もするが、こうして普段とは違った時間・空間に身を置く事もまた意義深い事であり、相対性理論でいうところの"双子のパラドックス"、おとぎ話でいうところの"龍宮城"にも繋がる非日常性を感じる事ができる。

何よりそうした新しい刺激や感覚を受け入れる事で、また新しい何かを自分の中に芽生えさせ、幅を拡げられるのではないかという気がする。

ま、他人に言わせれば「気のせい」か「単なる思い込み」かもしれないが、それはそれで自分が納得すれば良いのだ。

食事の後、おばちゃんが旧知の三線奏者である後富底周二さんを呼んでくれて宴会開催。もはや誕生日なんて嬉しくもなかったのだが、縁あって旅先で出逢った皆さんに祝って貰えた事は素直に嬉しく、また何ものにも代え難い想い出となった。こういうアクシデントも含めて何か因果なものがあったのかな~と思う。

そういう意味から個人的には欠航、良かったかも。(笑)

【参照】
●美ら島物語 http://www.churashima.net/
波照間島
●Mapion http://www.mapion.co.jp/
2004 夏特集[知る夏] > 波照間島


[一語一絵/旅日記/波照間2005秋]

パティローマへの旅 - Leg 5 / 2005-10-31 (月)

雨上がりの朝
8:26 けだもと荘にて

今日こそは波照間最終日。昨日と同じように7時に起きた。起される前に自分で起きた。降ったり止んだししていた空も随分明るくなって期待できそうな感じ。

朝食を済ませた後、荷物を纏めてテラスへ。

9時15分、再びお世話になったけだもと荘のおばちゃんに別れを告げてクルマへ。港までの15分程で波照間の集落を見納め。またすぐ戻ってきちゃうなんて、無いよね。とはみんな口が裂けても言えない雰囲気だ。

浮き桟橋には早くも人だかりが出来ていた。昨日足止めを喰らった人と、元々今日帰る予定の人が重なってるんで当然だ。さっさと行列に並ぶ。三角波で上下に激しく揺られるので船室前方は避けたいところだが、位置的には結構厳しい感じ。

一番心配だった風は「もしかして昨日より強くない?」と思うほど強かったが、期待に応えて「あんえい3号」は無事入港。防波堤の間から船影が見た時には自然と拍手が湧き上がった。あっぱれ、安栄観光。

前方よりは例え屋外でも後方の方がマシなので、船室には入らず後方の席を確保してひと安心。「あんえい3号」は超満員の乗客と荷物を積み込み、定刻より遅い10時頃出航。

航路の前半、黒島付近までが波の荒い外洋セクション。港を出て席から浮き上がるような揺れに襲われたかと思ったら、ジェットコースター並の揺れが切れ目無く40分ほど続き、カメラを構えるような余裕は全く無し。

グロッキー気味ながらも、何とか見苦しい醜態を晒す事も無く11時過ぎ石垣港に到着。ふ~。

取り敢えず桟橋のベンチに座り込んで10分ほど休憩。竹富島でも行こうかと思っていたのだが、時折パラパラっとくる不安定な空模様にすっかりやる気右肩下がり。

食欲も無いので、とっとと[External]ゲストハウスpukapukaへチェックイン。ベッドで30分程横になり、体調も復活したところで散策。

また何となく離島桟橋へ足が向かってしまったのだが、さっき別れたしょげさんとバッタリ再会。明朝のフェリーまでどう過すかで悩んでいたので、どうせスッキリしない天気で強行して島へ行くより石垣でゆっくりした方がいいんじゃない?と惑わせて(笑)、[External]ゲストハウスpukapukaへ勧誘。

夕方までマンガを読んで過ごした後、晩メシは一緒にあさひ食堂へ。欲を言えばちゃんぽん系が欲しかったところだが、焼きソバ500円をチョイス。味自体はソースで味付けした普通の焼きそばだが、平打ちの八重山そばを使ってるのでちょっと意外な食感に、異国情緒と言うか八重山の雰囲気を感じる。チャンプルー系に飽きたらぜひ食べてみて欲しいところだ。それにしてもこのボリュームに中身汁まで付いてワンコインというのは、あっぱれと言う他ない。

帰りにあやぱにモール公設市場に寄道し、デザートがてらジーマミー豆腐200円を2つ査収。早速宿に帰って口にしたところ、しょげさんが「ん?これってモチモチしてない…」と呟いた。

ひと口貰うと確かにパサパサしたカルカンのような?食感で、味も落花生の香ばしさが無い。はっきり言ってマズイ味だ。賞味期限のシールが張られていないビニール袋はくたびれている雰囲気で、どうやらちょっと古い感じ。今さら公設市場のおばぁに文句言いに行ってもしょうがないので、仲良くアタリとハズレを一つずつ分け合って痛み分けとする事に。

【参照】
●美ら島物語 http://www.churashima.net/
●石垣島-ゲストハウスpukapuka http://pukapuka.nobody.jp/
●安栄観光 http://aneikankou.co.jp/


[一語一絵/旅日記/波照間2005秋]

パティローマへの旅 - epilogue / 2005-11-01 (火)

今日の離島桟橋
13:09 沖縄県石垣市にて

7時半頃起床。窓の外は久しぶりにイイ感じの青空が広がっている。

絶好のシュノーケリング日和に「黒島行きて~!」と思ったものの、悲しいかな最終日。昼過ぎには空港へ向かわなくてはならない運命が恨めしい。

「せめて竹富島へ!」とアグレッシブな自分が囁くものの、「時間に追われて遊んでもちっとも楽しくないさ~。南の島で時計を気にするなんて愚の骨頂さぁ。」ともう一人の自分が諭す。かといってバイクを借りて明石とか行くのも微妙なところだし…

と思ってたら幸か不幸か、目の前には読みかけのコミックス[External]『20世紀少年』がまだ8冊ほど残っていたので、バカンスの最終日はコンサバティブにコミック三昧と洒落る。

フェリーで那覇に向かうしょげさんの見送りも宿で済ます体たらくに徹し、何とか昼前に全巻を読み終え[External]pukapukaをチェックアウト。

ダブルチーズバーガーコンボ
12:48 [External]A&Wにて

最後のランチは沖縄ローカルのバーガーチェーンに敬意を表して、730交差点[External]A&Wダブルチーズバーガーコンボ700円をチョイス。ドリンクはもちろんルートビア~!

名前とは裏腹にお馴染みのビールとは似ても似つかぬノンアルコールドリンクは、沖縄の[External]A&Wでしか飲めない逸品で、思わず「まず~い、もう1杯♪」とお代りしてしまう危険性を秘めている。ま、騙されたと思って話のタネにおひとつ。(笑)

今日もやっぱり離島桟橋へ冷やかしたあと、13時20分のバスで石垣空港へ。何事もなく楽しかった想い出を胸に離陸。

ANA 560便 石垣(14:20)→福岡(16:10) 12,350円バースデー割引

まだ飛んでないんじゃ無いか?と思うほど穏やかなフライトののち福岡に到着、夢のような6日間のバカンスはあまりにあっさりと終焉を迎えた。

さぁ、次はいつ行こかな?

【参照】
●AOXOMOXOA http://rinn.e-site.jp/rnote/
┗波照間島あれこれ http://www.kt.rim.or.jp/~yami/haterumamenu.html
●小筆栄二さんのホームページ http://www.asahi-net.or.jp/~ds2e-kfd/
┗まい ふぇいばりっと HATERUMA http://www.asahi-net.or.jp/~ds2e-kfd/hateruma/
●Mapion http://www.mapion.co.jp/
2004 夏特集[知る夏] > 波照間島
●石垣島-ゲストハウスpukapuka http://pukapuka.nobody.jp/
●安栄観光 http://aneikankou.co.jp/

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1: はなたけ (11/01 20:26)
お帰りなさい(怒)
どうして、なして、う、うらまやしすぎる。(お約束)
2: ふーさん (11/01 22:58)
それでは、交代で耐寒訓練を兼ねて、
岐阜に行ってきま~す。

パイパティローマは見えましたか?
3: 石井 (11/03 00:52)
あーいい天気ですなあ…
4: YANO (11/03 01:23)
まぁまぁまぁ。(^^)v>はなたけさん
パイパティローマは見えなかったけど、楽園はそこにあるよ>ふーさん
季節外れにもすっかり焼けてしまいました。f(^^;;>石井ちゃん
5: しょげ (11/04 23:22)
波照間、およびその後の石垣1泊で大変お世話になった者です。
旅に不慣れなわたくしに何かと示唆を与えてくださりありがとうございました。
今、那覇にいます。近隣の島に行こうか思案中です。
また来ます。
p.s. じーまーみ、リベンジしましたか? 僕は今度こそ新鮮なものを手に入れました。
6: YANO (11/05 16:51)
お、こんちわ。まだ旅が続いてるようで何よりです。ケラマ行きて~!!
ジーマミー豆腐は空港で買って帰ったよ。賞味期限は10日でした。(^^)v
7: 文吉 (11/05 20:18)
ちょっと、目を離したスキに…
いいなぁ、、、、って、ボクは来週末に宮古に酒飲みに行ってくるダす(^_^;
8: YANO (11/06 01:06)
そそ、離島桟橋から携帯宛にメールしたんだけどエラーで帰ってきちゃったんでねぇf(^^;;
いつかゆくいのねぇねぇにも逢いたいのでヨロシク言っといてね。>文吉っぁん