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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/IT系]

技術再発見――DOS/V / 2004-01-24 (土)

「IBM DOS Jバージョン4.05/V」がデビューした1990年。奇しくも次世代のプラットフォームとして派手なグラフィックインタフェースを身に纏ったWindows 3.0が発売され、パソコンのインフラとして次のステップが見え始めた世代の転換点であったと言えよう。

そういう時代の援護が背景にあったとしても、外圧以外には破れないと思われたNEC PC98帝国の牙城を崩す先鋒となったDOS/Vは、伝説として語られるに値する国産テクノロジと言って過言ではないだろう。

当時はAX機(こいつも懐かしい)をターゲットにビジネスを行っていた関係からNiftyのIBMPROフォーラムに出没し、DOS/VのAPIでAXのROMフォントをサポートするFONTAXなるドライバを開発したり、本家のSURF007さんに依頼されてV-TEXTドライバーの動作確認をしたり、ホビイストとしても実にエキサイティングで充実したいい時代だったなぁ。

何気にNiftyのデータライブラリを覗いてみたらFONTAXは無くなってたのだが、転職した時にでも削除しちゃったかな? まぁとうの昔に役割は終わっているソフトなんで欲しい人なんていないだろうが、何世代も経たハードディスクに残っているのは自分の公開作品としての愛着だろうなぁ。アセンブラで1000行のソース、いま見ると我ながら笑っちゃうのだが。

ちなみにSURF007さんというのは、当時日本IBMのマーケティング担当としてDOS/Vを売り込んでいた中林千晴氏であり、現在リンクシス・ジャパンのゼネラルマネージャーとして活躍中というのも隔世の感がありあり。何もかもみな懐かしい。