昨年のトピックスだが、DVDのコピー防止機構CSS(Content Scrambling System)を解除するツールDeCSSを作ったノルウェーの若者に対して無罪判決が下った。これにより「暗号を解除するツールを作っても知的財産保護法に違反しない」「自分で購入したDVDを自由にコピーしていい」と裁判所が認めた事になる。
一方日本ではWinnyでゲームや映画を公開した輩が逮捕された。Winnyを開発した47氏も家宅捜索を受けたそうだが、基本的にはソフト開発で罪に問われることは無いだろう。包丁で人を刺した場合、あくまでも刺した人間が悪いのであって包丁職人に責任は無いのと同じだ。Winnyは非合法なファイル交換に特化しているわけでは無い。
ただ実質として偏った目的に使われる事が予想されるソフトなので、FLMASK事件のように叩かれて埃が出ると起訴される事もあり得るが…
という経緯を踏まえると「自分で買ったモノを自分で使う為の暗号解除や複製は消費者の権利」というのが現状の見解であろうと思う。やっぱ、コピーコントロールCDは認められないなり。
【参照】
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┣DVD訴訟、ハリウッドの敗北で“DMCA輸出”が加速? 2003年12月26日
┣DVDコピーツール作者、控訴審でも無罪判決 2003年12月24日
┣Winnyに参加しただけで摘発も? 〜ACCS (1/2) 2003年12月4日
┗「Winny」で初の逮捕者 ゲームと映画を違法公開した2人 2003年11月27日