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Last-modified: 2024-05-10 (金)


[一語一絵]

エントロピー / 2001-01-03 (水)

無秩序さを表わす言葉で、自然界ではエントロピーは減少しないとされている。要するに放っておけば無秩序になるのは自然の摂理と言う事。逆説的に考えると秩序を重んじエントロピーを減少方向に向けている現代社会は自然界に逆らっているとも言える。

つまり価値観や考え方は秩序に囚わない多様性があって然るべきであり、昨今の理解しがたい数々の事件は20世紀の画一的な教育や法制度によって社会の大多数にとって都合の良い枠に収めようとしたアンチテーゼ(つまりエントロピー増大方向の自然力)として表面化しているような気がする。圧倒的多数が必ずしも正しいとは限らないのは過去の歴史を振り返っても疑う余地がない。

基本的に同意するしないに関らず自分と考え方が違うからといって安易に糾弾したり排除したりする事なく、その考え方と表現(もちろん反論も含む)の自由は保証しなければならないと思う。安易に規制してほしくないし、ボーダーレスで変化の早いInternetの世界では完全に規制する事自体が不可能だし。理不尽な逆恨みみたいなメールが来ても、気に入らなきゃ相手しなければいいんだしね。

その点、ナチスやKKK関連グッズのオークション出品を自主規制しておきながら、一方では表現の自由を盾に控訴するというyahooのスタンスは?である。

やっぱり最終的には善し悪しを判断するのは個人の責任。「21世紀は個人の時代」という言葉が現実味を帯びてきたかな?