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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

博多ムービー ちんちろまい / 2000-10-18 (水)

[External]キャナルシティAMC13『ちんちろまい』を観た。邦画でしかも博多を前面に出している事もあってそれほど期待をしていなかったのだが、結論からいうと予想を遥かに下回る超B級映画だった。オープニングのセスナ墜落シーンはどうみてもプラモだし、脱出したパラシュートの合成も中学生レベル。まぁ出来がいいとか悪いとかいう以前に脚本もチャチ。詳しくはネタバレになるので書かないが、かつて類を見ないほどのくだらなさ。最後に天本英世が出る下りなんざ、くだらないにも程があるちゅうもんだ。

だからつまらなかったかというと、なぜか観終わった後はスカッと爽やかで足取りも軽かった。映画というのは単純なモノではなく、裏切られた快感と「ここまでくだらないか?」というくだらなさが逆に面白かったような気がする。いくら仕事がつまらなくても、この映画に比べればまだマシかな?と思う。『踊る大捜査線』もかなり面白かったが、この映画も別の意味でまた同じくらい面白いと言えよう。

水曜のレイトショーとはいえ144名収容のシアターに観客はわずか10人ほど。製作委員会の事務所から数十mと離れぬお膝元というのを考えると、公開打ち切りもそれほど遠くなさそう。DVD化されるかどうかも怪しいと思うので、どれほどくだらないか自分の目で確かめたい人は最寄りの映画館に急ぐべし。

取り敢えず、福岡県に所縁のあるタレントってたくさんいるなぁというのがわかったのと、すぐそこにある風景が映画としてスクリーンに映し出されている不思議さを感じた。それにつけても牧瀬里穂は可愛かった....。(^^)