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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/IT系]

定員オーバー事案 / 2016-10-26 (水)

9月30日に[External]ANAの羽田行き256便が定員オーバーのまま出発、離陸直前に発覚した事案。

2次元バーコード
[External]ANA国内線の搭乗スタイル「スキップサービス」より

異なる予約バーコードを取得していた親子のうち、子が誤って父親のバーコードをスマートフォンにダウンロード。
という「ありがちな間違い」が発端だったそうだが、保安検査場と搭乗口の2カ所で「重複」が検出されたにも関わらず、係員が「誤って2度かざした」と判断した為に最終的に搭乗できたという事だ。今回は使用されなかった分が「空席待ち」の客に割り当てられ、定員オーバーとなった結果発覚したが、空席に座ってしまえば誰も気づかなかった可能性が高い。

って事は、他人のQRコードを入手し、本人より先に関所を通過した後、適当に空席を見つければタダ乗りできちゃう事になるので、[External]LINEアカウントで搭乗手続きする方がセキュアなのかもな。

公共交通機関のチケットレスというと新幹線の[External]EX-ICサービスもあるがこちらは1列車につき1人しか予約ができない仕組みなので、事案のような取り違えは起こらない代わりに家族の分を一括で予約できない不便さがあるので、やっぱり利便性とリスクは表裏一体なんだと再確認。

まぁ、悪意のないミスによるレアケースとはいえ、結果的に2箇所の関所が"なりすまし"で通過できたという結果は深刻に受け止める必要があるかもね…と思っていたのだが、国交省調査で乗客数不一致(定員オーバーに限らず)だった事象が[External]過去5年で236件あったらしく、ざっくり週1ペースで起こっている事がわかった。

レアケースじゃなくて、意外と頻繁に起こってるんじゃね?

[External]ANA、2007年中に国内線航空券をeチケットに全面移行からまもなく10年。2008年2月に書いた[External]Skipサービスにスキップされる逆向きの事象も思い出したが、これも現状どうなっているのか気になる。

大勢の命を預かる航空会社としてはちょっと遅い気もするが、まだ「遅きに失する」という事は無い。大至急各社のヒヤリハットを全て棚卸しして、見直すべきところは見直して下さいな。

【参照】
●ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/
JALに「タッチ&ゴー」で搭乗可能に~FeliCa携帯も対応 2004年8月5日
ANA、年内に紙の航空券を廃止、FeliCa&QRコードに全面移行 2007年7月10日
ANA、2007年中に国内線航空券をeチケットに全面移行 2007年8月31日
LINEで搭乗手続き トーク画面をかざすだけ 北海道の航空会社がスタート 2016年10月7日
ANA、定員オーバーのまま出発 離陸直前に“立ち乗り”で発覚 国交省が厳重注意 2016年10月11日
航空機の乗客数不一致、過去5年で236件 ANAのトラブル受け、国交省が調査 2016年10月25日
●坂本康宏のWriter's Diary http://blog.livedoor.jp/crescent_face1984/
Skipサービスにスキップされる 2008年2月1日
●国土交通省 http://www.mlit.go.jp/
本年9月30日に福岡空港で発生したANA便の事案に関する航空局の対応について 2016年10月25日
●Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/
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