要は「NEDC(新欧州ドライビングサイクル)と呼ばれる特定の標準モデル」のシナリオ動作を認識したケースでのみNOx排出量が下がるようにECUを調整されており、通常は尿素の投入量を減らしていた、という事らしい。
GIGAZINEの記事フォルクスワーゲンに約2兆円の罰金が科される排ガス不正を見つけた研究の内容とはで引用されていた
詳しい分析は以下の記事でも行われていて、「今回の不正ソフトウェアの正体は『FTP-75の走行パターンに合わせてスロットルを開閉する際には優等生モードで走行し、それ以外の状態で高負荷がかかると一気に不良モードになって有害なNOX満載の排ガスを撒き散らす、ただし燃料は完全燃焼させるため燃費は良い』というドライバーと試験機関を騙すのに特化したソフトウェアの可能性が高そう」という結論が導かれています。という見解が正鵠を射ていたようだ。
特定の条件で結果が良くなるようにチューニングする事自体は往々にしてあるが、それ以外の条件で"有害なNOX満載の排ガスを撒き散らす"というのはアウトだろう。
【参照】
●カスペルスキー公式ブログ https://blog.kaspersky.co.jp/
┗フォルクスワーゲンのディーゼルゲート事件、不正の実態 2016年1月19日
●GIGAZINE https://gigazine.net/
┗フォルクスワーゲンに約2兆円の罰金が科される排ガス不正を見つけた研究の内容とは 2015年9月24日
●Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/
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┗フォルクスワーゲン 排出ガス規制不正問題