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北海道総決算 2003冬 〜 Going railway

2/3(月)

空気が光輝く街@網走

オホーツク 9号(p2030168.jpg)
06:16 網走駅にて

終着が近い事を知らせる案内放送で目覚める。「どの辺かな?」と窓の外を見るが、当然真っ白。土地感も無いので場所なんかわかるわけがないっちゅうの。時計と時刻表を見比べて美幌を過ぎたあたり。キンキンに冷えた窓ガラスに外気の冷たさを思い知る。寒そ〜っ。

30余年の人生史上最寒に備えてタイツと靴下を二重に、もちろん耳まで覆う帽子と手袋も忘れずに-13℃網走駅のホームに降り立つ。と、気合いが入っているせいか、思ったほど寒くなかった。

8. 「オホーツク 9号」 札幌22:25 → 網走06:15

オホーツク 9号(p2030173.jpg)
07:08 網走にて

まずは明晩の札幌行き夜行「オホーツク 10号」の寝台券と函館往復の指定券を確保。トイレをきっちり済ませて、なぜか「かまくら」が飾られていた駅前へ。

駅前からおーろら号ターミナル行きのバスが出ていると聞いていたのだが、バス停の時刻表を見たところどうも朝8時の臨時便に接続するバスは無さそうだ。困った時の頼みの綱、タクシーの運ちゃんに聞くと駅前の通り沿いに徒歩15分くらいの距離だと言う。

まだ時間的には余裕たっぷりだし、-13℃のお散歩もまたなかなかできないもんねぇ。と割り切って、汗をかかないようにのんびり歩く。それにしても雪を満載して雪捨て場に向かうダンプが多いなぁ。写真ではわからないと思うが、風で舞い上がった雪がダイアモンドダストのようにキラキラ光って見える....。今日もお天気で良かった〜。(^_^)

写真を撮りながらのんびり…とは言え45分程かかって最後はちょっと焦ったが、7時半おーろら号ターミナルへ到着。後にMapFanWebで調べたら3.4kmと出たので、徒歩15分と言うのはかなり無茶な数字だ。

参照
JR北海道
網走市
網走市観光協会
オホーツクドットコム 網走市

流氷ぶらぼ〜@おーろら号

観光流氷砕氷船 おーろら号(p2030222.jpg)
09:05 おーろら号ターミナルにて
朝日に耀くオホーツク海の流氷(p2030178.jpg)
08:12 網走港沖合にて

流氷も港内こそ入ってきてないが防波堤のすぐ近くまで来ており、今日はゴキゲンな流氷クルーズが堪能できそうだ。

出港前20分ほどになっても待合所はガラガラ。まさか独りで貸切状態じゃないよねぇ?と思いつつ乗船手続きを済ませデジカメに溜まった画像をLibrettoに吸い上げスタンバイ。

戦闘態勢を整え終えた頃には台湾人観光客で溢れかえっていた。おんやぁ?

乗船して取り敢えず座席は確保。出港時間を過ぎたもののまだタラップが外されない…。と思ったら船後部で記念写真を撮っている台湾人グループあり。ぐうぅ。はよせんかい!!

5分遅れの出港と同時にデッキへ出動。さすがに凍てつくオホーツク海を渡ってきた風は強烈に冷たく、耳まで覆う帽子と手袋は必携だ。

朝日に耀くオホーツク海の流氷(p2030200.jpg)
08:28 網走港沖合にて

それにしても雲ひとつないいいお天気。冬の冷たい空気は澄み渡っていて知床連山までくっきり見える。逆光なので写真には写りそうも無いのがちと残念だが。

記念写真を撮る台湾人の「イー、アール、サ〜ン」というかけ声の合間に、ゴーンゴーン、ザザ〜と流氷を砕く音が響く。がんばれ「おーろら号」!!

オジロワシも観たし…と思っていたら「左前方にアザラシがいます」という案内放送に慌てて左側デッキに移動。でも意外と小さくて…、ていうか大きな流氷塊の陰になってなかなか見つからず、ずいぶん見当違いの流氷写真を撮ってしまったのだった。ま、取り敢えずこっち向いたところが撮れたのでよし。

アザラシ!!(fh000019.jpg)
08:45 網走港沖合にて

わざわざOM-1を担いできたのが報われた〜。でも軽量小型で売ってるカメラなんですが…(笑)。

観光流氷砕氷船 『おーろら』 TEL:0152-43-6000
所要時間:1時間 \3,000

1時間の流氷クルーズを満喫して9時過ぎおーろら号ターミナルへ帰港。帰りは女満別空港行きのバス網走駅へ。\230なり。

さて朝めしを…と麗門亭に向かうがまだ準備中…、ちっ9時でもまだ早かったか。明日にするとしよう。

というわけで駅の立ち喰い蕎麦にするかなぁ〜と思ったが、スケジュール的に夜まで大したモノを食べられない可能性からご飯が食べたい気分だったのでコンビニ弁当を選択。北海道のコンビニと言えば言わずもがなのセイコーマートなのだが、意外と駅前には見当たらないので不本意ながらローソンで弁当をゲット。駅の待合室でがっつく....。

参照
観光流氷砕氷船『おーろら』
北海道大学 低温科学研究所 附属流氷研究施設
 -最新の流氷分布 (枝幸〜斜里の沿岸)
 ☆当日の流氷分布
第一管区海上保安本部 流氷情報センター
 -海氷速報図 (オホーツク海全般)
 ☆当日の海氷分布図

スロートラベル@釧網線

流氷ノロッコ号(p2030227.jpg)
10:34 流氷ノロッコ号にて

ここからはJR北海道自慢のイベント列車3連乗。一番手の流氷ノロッコ号10時25分網走を発車。

流氷ノロッコ号(p2030237.jpg)
11:26 知床斜里にて

暖房設備はダルマストーブだけのトロッコ客車の室温は10℃に留まり、窓ガラスも内側から凍てつく寒さだ。寒さに耐えられなければ普通車の自由席へ移動した方が良い。また海側に向いた座席も少ないので、始発から乗るのならば早く行って自由席のトロッコ客車に乗った方が確実かも。

海岸線に沿う止別知床斜里間は時速30km程度でゆっくり走るので、車窓からも流氷原の眺めを存分に堪能できる。少しずつ近づく知床連山もひときわ美しかった。

ただ凍てついた窓ガラス越しの撮影はちょっと厳しいが。

9. 快速「流氷ノロッコ 1号」 網走10:25 → 知床斜里11:23

お座敷摩周号(p2030239.jpg)
10:34 お座敷摩周号にて

11時23分斜里岳を見上げる知床斜里へ到着。

そのまま10分の待ち合わせで「お座敷摩周号」へ。相撲茶屋をモチーフとしていて販売員もその筋のスタイル。でもねぇ…って感じは否めないが。

個人的に初めてお座敷列車に乗れた事は満足だったが、昨シーズンの「マウントレイク摩周」に乗りたかったなぁ〜。

定員36人の車内は台湾人7人に対して日本人8人で辛勝。インターナショナルとは言うよりもオリエンタルな居酒屋の雰囲気。まったりした空気に包まれ、定刻通り13時5分標茶へ到着。

10. 快速「お座敷摩周号」 知床斜里11:33 → 標茶13:05
お座敷摩周号 乗車証明書(ozasiki_jousya.jpg)

SL冬の湿原号 乗車証明書(sl_jousya.jpg)
SL冬の湿原号 乗車証明書

ちなみに「お座敷摩周号」はそのまま釧路まで運転されるのだが、敢えて「SL冬の湿原号」に乗換えるわけだ。

SL冬の湿原号(p2030251.jpg)
13:26 標茶駅にて

SL列車は山口線の復活以来20数年ぶり。ただSL列車に乗ると言っても機関車に乗る訳ではないし、乗ってしまっては逆に機関車の写真って撮れないわけで、そのへんがなかなかはがゆいところだ。

硬派なフォトグラファーのセオリーとしては、上り勾配で見晴らしの良いポイントを機動力のあるクルマで移動して撮影するというスタイルが一般的なのだが、今回は旅人を装っているのでそのはがゆさを甘んじて妥協するのだ。例えクルマを使ったとしても、そんなに良い撮影ポイントなんて行ったその日に見つかりっこないのだから。

11. 快速「SL冬の湿原号」 標茶13:50 → 釧路15:12

でも標茶駅では「お座敷摩周号」を見送った後に入れ替え作業があり、それなりに動きのある写真を撮れたので満足して客車へ収まる。途中の茅沼駅ではツルが見られるかも?という事を聞いて期待したのだが、残念ながら不在。午前中の方が見られる確率がだいぶ高いんだけど…という事で明日に期待。

SL冬の湿原号(p2030267.jpg)
14:24 塘路駅にて

塘路駅で離合待ちの為10分ほど停車。外から写真を撮ろうと思ったら既に記念撮影大会が始まっていて大変な混雑になっていた。まぁこれもまたSL列車の風景だな。

釧路湿原地域に入ると急に汽笛を鳴らし始めた。ファンサービスかと思ったらさにあらず、エゾシカが線路を走っている為の警笛だという事だ。写真が撮り易いように「右だ、左だ」といちいち放送するところなんざサービス満点かも。もうエゾシカなんぞ珍しく無くなった自分にちょっとビックリ。

などと油断してたもんだから、ツルが2組ほど現れてくれたにも関わらずうまく撮る事ができず。まだまだ修行が足りんのぉ。

参照
JR北海道
 -SL冬の湿原号と流氷観光
JR北海道 釧路支社
 -冬の釧網本線の旅
観光まるごと北海道
 -特集 冬の道東〜タンチョウ・ウォッチング
LAT.43゜N
 -ぽっぽの部屋

ぶた丼2nd@帯広

豚丼 \900(p2030287.jpg)
18:22 はげ天 本店にて

釧路でおよそ1時間の待ち時間。雪も降ってないので和商市場を手始めに幣舞橋のあたりまでお散歩。歩道の大部分は相変わらずガチガチに凍ってはいるものの「乾いた氷は滑らない」という宣伝どおり-7℃釧路では意外と滑らない事を確認する。織田裕二、えらい。

さすがに腹も空いてきたので釧路駅構内の「やまだ」カニ味噌おにぎり\140を購入。ん〜、しっかりコクがあってウマかった。こりゃオススメ。

「スーパーおおぞら 10号」帯広へ。やっぱり夕飯時に帯広を素通りするわけにはいかんでしょう....。

12. 「スーパーおおぞら 10号」 釧路16:18 → 帯広17:45

日が暮れ-5℃に下がった帯広へ到着。まずは何より先に六花亭でケーキをテイクアウトしてから豚丼屋の物色を開始。駅前商店街のラーメン屋とかでも豚丼をやっている店は多いのだが、取り敢えず有名なとこからクリアしとかないとかな?と思って結局はげ天へ。

炭火でさっと焼いた程よい厚みの豚肉が4枚乗って、タレもしつこくなくて道の駅「しらぬか恋問」で有名なムーンライトの豚丼に通じるウマさだ。ボリュームは若干不足気味だが女性にはちょうどいいかも。食べて&座ってばかりのYANOさんとしても…以下同文。

ちなみに豚丼の並が\900なり。腹ぺこライダーには上\1200もある。みそ汁付いてるし先日食した「ぱんちょう」よりはオススメかな。実はこのはげ天、帯広駅にもエスタはげ天として出店している。ここでは+\50でテイクアウトもできるので車内で食べるのも○だ。また釧路駅地下のとんと釧路店も系列店なので、まさにJRer向きな豚丼と言えよう。

はげ天 本店 豚丼(みそ汁付き):\900 11時〜22時 毎週日曜定休
帯広市西1条南10-5 TEL:0155-23-4478

エスタはげ天 豚丼(みそ汁付き):\850 10時〜20時 第3水曜定休
帯広市西2条南12丁目(帯広駅西館) TEL:0155-24-9822

グリーン車のシート(p2010078.jpg)
283系グリーン車

またしても満足して「スーパーとかち 12号」札幌へ向かう。283系グリーン車には座席毎(窓の下)にパソコン用コンセントがひとつずつ付いているので、せっかくだから札幌までの2時間を有効活用すべくホームページの更新にチャレンジ。

デジカメから画像を取り込んで縮小して文章をチャカチャカと書いてたら…おやおや?。普通に座って車窓を眺めたりする分には揺れも殆ど感じないのだが、下向き加減で液晶の小さな画面とにらめっこしているとたちどころに気分が悪くなってしまう。取り敢えず30分程で文章の書き直しを打ち切り。

南千歳を過ぎてPHSのエリア内に入ったところで接続。さぁH'の見せ所だ!!と思ったのだが、Web閲覧はできるもののftpアップロードは転送し始めたところでダンマリ....。3度接続し直しても同じだったので、ハンドオーバーによるパケットロスからftpのステート不一致に陥っている可能性が高いと判断し移動中のftpは断念した。結局、札幌駅構内の待合所でやったらとあっけなく成功した。

新幹線や飛行機からやろうとしているインターネット接続サービスでは同じ問題って出ないのかな? ま、現実にはWebアクセスができれば充分って話はあるけど。

13. 「スーパーとかち 12号」 帯広19:10 → 札幌21:39

参照
JR北海道
和商市場
六花亭
帯広駅<網焼き豚丼専門店>エスタはげ天
十勝・帯広といえば「豚丼」
十勝のグルメ・観光 Chaiにおまかせ
 -十勝名物!豚丼巡り!
ののののホームページ
 -帯広・十勝 豚丼の店

雪まつりイブイブ@札幌

松井?(p2030294.jpg)
22:09 さっぽろ大通公園にて

札幌では1時間ちょっとの待ち合わせ。ぼちぼち雪まつりの会場も出来てきたかな?というわけで、お散歩がてら大通公園へ。

ん?また歩道脇の積雪が増えてるような…?と思いつつ、10分弱で大通公園に到着。我ながら雪道を歩くのもうまくなったもんだ、と感心。雪像もほとんど形になると共に重機も半分くらいに減って、中にはライトアップしているものまであり「いよいよ」という雰囲気だ。

しかし早くも待ちきれず?に観にきた明らかに観光客(地元市民も含めて)が「立入禁止」のロープを越えて中で記念写真を撮っていた。その後やってきた集団も「まだ立入禁止って書いてあるよ〜」と言いながらも、誰か一人が「だって入っている人いるよ」とロープを越えて行くと次々にロープを跨いでいった....。

あぁ典型的日本人。子連れの親がこういう事で将来大丈夫?「××さんに怒られるからそんな事しちゃダメ!」とか叱る親もしかり、「ダメダこりゃ」って感じですね。集団心理の恐ろしさと危うさを再確認したところで撤収。すっかり冷めて札幌駅へ戻った。

「まりも」は定刻の23時に発車。再び釧路へと向かうのだ。

14. 「まりも」 札幌23:00 → 釧路05:50

参照
札幌市
札幌観光協会
さっぽろ雪まつり

4日目
6日目

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