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出発直後の案内以降は寝台車では停車駅の案内放送などもカットされているのだが、18年ぶりの寝台車に興奮したのかエアコンの音が気になってなかなか寝付けずにいた。こういうシチュエーションではぼんやり窓の外を眺めるに限る、と窓にへばりつく。 でも本州や札幌近郊ならば叙情的に街の明かりが流れる車窓を楽しめるのだろうが、釧路を離れると原野の中に民家がポツンポツンと点在するほとんど漆黒の世界がただただ漂うばかり。う〜ん、トンネルみたいでつまらん。というわけで諦めてベッドに横になる。 結局帯広の手前では眠りに落ちたようで、終点札幌到着30分前の案内放送で目が覚める。顔を洗って車窓から街を見下ろすと、景色は昨朝とは一変。除雪されて乾いていた道路にもたっぷりと雪が積もっていた事が昨日一日でかなりの雪が降った事を物語っていた。それもそのはず、後から聞いた話では通勤電車が1時間近く遅れるような大荒れの吹雪だったそうだ。 3. 「まりも」 釧路23:00 → 札幌05:50 さて乗り継ぎの「スーパー北斗 2号」まで1時間程ある。雪は降っていないようなのでまた駅前を大通りまで散策。人影の無い早朝の都心という無機質な画で好きなのだが、意外とゴミを漁るカラスが多い。よく考えれば都会では珍しくも何とも無い光景なのだが、この厳寒の土地でも生き延びる生命力は大したモノだ。やっぱり羽毛だから温かいのかな? 気温は-4.7℃とそれなりには寒いのだが、雪景色にナトリウムランプの橙色というのは何とも温かげだ。セイコーマートでおにぎり2個を仕入れて、札幌駅へ帰還。 |
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参照
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「スーパー北斗 2号」は定刻通り7時に札幌駅を発車。昨日はほとんど雪の無かった千歳から苫小牧にかけても今朝は一面の雪景色。雪の少ない太平洋側と言えどもやはり北海道。いつ積もっても不思議ではないということは言うまでもない。油断大敵。 昨日の「スーパーおおぞら」と同じキハ283系は噴火湾に沿って快速を飛ばす。振子式なのでカーブも比較的高速で走れるのは当然だが、予想しなかったのは気動車と思えない静粛性。気動車はやかましいという定説はもはや昔話になったようだ。 相変わらず快適なグリーン車に身を埋め、コーヒーを傾けながら至福のひととき。睡魔に誘われるままついうつらうつらしてしまう。油断しまくり。それにしても気がつく度に晴れてたり吹雪いてたり目まぐるしく変わる荒れたお天気だったが、イカめしで有名な森を過ぎると青空が広がりひと安心。 頂に雲を被った駒ヶ岳を振り返るようにして眺めたあと、定刻の10時11分に函館駅到着。 4. 「スーパー北斗 2号」 札幌07:00 → 函館10:11
改札を抜けたその足でツインクルプラザに駆け込んで明日の稚内往復分の指定席を確保。駅前に出て1.7℃を示す温度計を見上げて、「おっ温かいと思ったらプラスじゃん」とか生意気にも思ってしまった自分が我ながら可笑しかった。 さて函館での一番の目的は市内に10店舗を構えるハンバーガーの有名店ラッキーピエロのセカンドメニュー、カレーを食べる事だ。さっそく観光案内所で場所を聞いて函館駅前店へ。さすがにまだ早い時間なので店内はガラガラ。いざメニューを前にすると新登場オムライスの文字が魅惑的に踊っていた。が散々った挙句に初志貫徹でチャイニーズチキンカレーを辛さ普通でオーダーした。 唐揚げを揚げる時間だろうか10分ほど待たされて出て来たカレーは意外と普通の唐揚げカレーなルックスでちょっと肩すかし。しかし、カレーの刺激的な香りと唐揚げの甘酸っぱいタレの匂いが相まって実にウマそう。肝心の味もマイルドな辛さの中に味わい深いコクがある、家で作るカレーを寝かせて寝かせて更にグレードアップしたような、キレンジャー(ふるっ)ならずとも「うぉぉ〜」と言いながらむしゃぶりつくような絶妙なうまさ。
ボリュームも充分で、間違いなくハンバーガーに負けずとも劣らない、自らパンフレットにわざわざ「芸術品」と書くのも頷ける逸品だ。しかしこのカレー、トッピング無しのオリジナルだと\380という安さ。しかもカレー類に限り11時半までは10%OFFだという。うむむっ、相変わらずラッキーピエロ侮り難し。 ハンバーガー ラッキーピエロ函館駅前店 その後は取り敢えず坂の写真でも撮りに行くか!と、市内電車の一日乗車券を購入する。初乗り\200の路面電車が終日乗り放題に加え、なんと最近では特産のイカをモチーフにしたオリジナルキャラクターの携帯ストラップまで付いて\600という。したたかと言えばしたたかだが、単純にお土産と考えても悪く無い逸品だ。
路面電車を十字街で降り、カメラを片手にスナップショットを収めながらぶらぶらと西波止場から有名な撮影ポイント八幡坂へ。残念ながら八幡坂の上部は工事中の上、係留しているハズの摩周丸もなぜか不在と画的には残念だったが、ジャケットの前ファスナーを全開で歩いても汗ばむ陽気が心地好い。 夜になればイルミネーションでまたキレイなんだろうけどそうもしていられないので、旧函館区公会堂まで歩いて元町公園の観光案内所でひと休み。歩道はドライとアイスバーンと半々程度で比較的歩き易いのだが、陽射しで氷が溶け始めたところが最も滑り易いので非常に危険。
また調子に乗っていいペースで歩いていると汗をかいてしまうので、坂を下って末広町から再び路面電車で函館駅前へ移動。 先ほどのラッキーピエロで今度は酢豚バーガー\330をテイクアウト。コンサドーレ札幌のマスコットがペイントされた「北斗 11号」のハイデッカーグリーン車へ乗り込んで発車を待つまでも無くむさぼり喰う。ん〜、やっぱバーガーもうま〜い。(^_^) 「北斗 11号」はいつしか薄曇りとなった函館を定刻に発車。駒ヶ岳もすっかり雲に覆われて見えなくなっていたので、午前中に観れたのはラッキーしまくりと言えよう。 八雲近辺は激しい吹雪だったし、苫小牧付近でもなかなか厳しい降り方。また千歳に至っては滑走路閉鎖になっていそうな横殴りの雪が降っていて、さすがに札幌もヤバいかな…と思っていたのだが、なんの事は無い札幌は逆に穏やかに晴れてやんの。でも、ちょっとガッカリしてたり。f(^^;; 5. 「北斗 11号」 函館13:25 → 札幌16:58 |
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参照
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すぐに接続する岩見沢行きの各駅停車に乗換え、17時33分に豊幌到着。駅前で再び友人S氏と合流クルマで長沼町へ。 北海道では誰もが食べる道産子のソウルフードジンギスカン。その中でも特に旨いと評判なのが独特のタレに浸け込んだ長沼ジンギスカンだ。去年はあちこちでジンギスカンを喰ったが、やはり質・量ともに抜きんでている長沼ジンギスカンの穴場成吉へ。 相変わらず店はガラガラで閑散としており、初めてだと「間違えました〜」と踵を返してしまうかもしれない。ま、こんな辺境の地でやっている事自体商売ッ気が薄いのは明らかで、それが穴場の穴場たる由縁なのだが。 さて秘伝のタレに浸け込まれた肉は適度に柔らかく歯応えもあってウマい。少し煮込んだ感じになる野菜も肉の旨味を吸って、特にジャガイモと最後のラーメンがまたウマいんだな〜これがっ。う〜む満足。(^o^) もちろん今回も喰い放題\1,680をチョイス。ビールを飲んでしまい一皿目すら完食できなかった前回の反省から、今回は喰いに徹するものの最初に出された一皿をやっとの思いで完食したのだった。恐るべし成吉。 ていうか喰い放題なのにいきなりいっぱいいっぱいな量が出てくるのはどういうことよ? (株)長沼成吉思汗 直営お食事処 成吉(じんきち) 11時〜20時(LO:19時半) その後はすでに定番セットと化しているながぬま温泉で汗を流し、しあわせいっぱい腹いっぱい。あとはお金がいっぱいだったら言う事なし。(バカ) ながぬま温泉 \500 9時〜21時 |
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参照
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2日目 |
4日目 |