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さっそく朝から激しい雪。完全防備…からフリースの上着を一枚割り引いて、友人の出勤に合せて電車で札幌へ。 豊幌駅まで歩く10分ほどの間でかなり雪まみれになるが、これくらいの雪はそう珍しいモノでは無いだろう…と思いきや、13kmほど先の岩見沢始発の電車がいきなり15分以上遅れている様子で焦る。取り敢えず札幌駅での乗り継ぎは余裕があったので大丈夫だったが、9時始業の友人は遅刻避けられず…。合掌。 |
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札幌からはJR北海道自慢の国内最強キハ283系振子式気動車、特急「スーパーおおぞら 3号」に乗車。 取り敢えずホームから写真を数枚撮った後、早速グリーン車のハイバックシートに身を沈める。初めてのグリーン車に緊張するが、女性客室乗務員からおしぼりとドリンクのサービスまで受けて、いたくご満悦(^.^)。 |
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定刻の9時6分に札幌駅を発車。千歳付近は昨日と同じく雪のほとんど無い風景だったが、石勝線に入って追分を過ぎると車窓は再び北海道らしい雪景色、夕張を過ぎると次第に激しい雪へと変った。 占冠からトマムにいたる言わずと知れた豪雪地帯では吹雪気味に降っている。間違いなく氷点下で寒く厳しい深雪の世界を、暑いほど暖かい車内から呑気に堪能する。 2+1列にレイアウトされる幅広い座席は電動リクライニングのパワードシート。フットレストは言うまでもなくふくらはぎを支えるレッグレストまで装備する居住性は寝台車以上の寝心地かも…。極上の快適さに無職の分際でグリーン車でふんぞり返るという反社会的行為に対する良心の呵責もあっという間に失せてしまった。f(^^;; |
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楽しい時間はいつも短いモノで、11時35分定刻通り帯広に到着。 1. スーパーおおぞら 3号 札幌09:06 → 帯広11:35 空気はやはり冷たいものの日高山脈を隔てた空は穏やかな青空、道も除雪されてほとんどドライコンディションだが、雪の溶けてないところはカチカチのアイスバーンだ。さて帯広と言えばまずは定番の豚丼。今回は元祖と言われる最も有名なぱんちょうへ向かう。 有名店にありがちな「行列してまでありがたがるほどウマくない」という風評もあって今まで一度も行った事がなかったのだが、駅から一番近いし取り敢えず平日の昼前で行列も無かったのでそのまま暖簾をくぐると意外に空席の方が多かった。 元祖に敬意を表してボリュームのある「梅」と「なめこ汁」をオーダー。10分ほど待っている間に席は埋り、食べ始める頃には行列が発生した。なるほど噂通りの人気店らしい。お肉も程よい厚さで香ばしく、あっさり系のタレも悪くはない。ただみそ汁とあわせて\1,250というのはいい値段だし、行列をしてまで…と考えると躊躇するところだ。
元祖豚丼 ぱんちょう 梅:\1,050+なめこ汁\200 11時〜19時 月,第1,3火曜定休 帯広はよく晴れていて暖かい。そうは言っても0℃にも満たないのだが、暖かいと感じてしまう順応性の高さは我ながらビックリ。全般的には歩道もドライなのだが思わぬところに潜むアイスバーンに足をすくわれぬ様、足元に注意しながら柳月大通本店へ。六花亭同様に無料でコーヒーサービスしているようだが、テーブルも無いのでは…というわけで、車内でのおやつにお菓子を2つほどテイクアウトする。 続いて本命の六花亭本店へ。いちごが旬ですねぇ〜というわけで、いちごのケーキとサクサクパイでコーヒーブレイク。う〜ん、しあわせ。「六花亭、あぁ六花亭、六花亭」YANO、こころの俳句。f(^^;; 帯広駅前で見掛けた、バミューダのジャージを履いても頑なにミニスカートとルーズソックスのスタイルを貫いていた女子高生にはビックリした。厳寒の地と言えどもオシャレ?に徹する誇り高き女子高生に拍手。凍結した歩道をものともせず自転車で走り回るヤクルトおばさんにも感嘆しつつ帯広駅へ。 |
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参照
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14時11分、特急「スーパーおおぞら 5号」に乗車。再び快適なシートに身を沈め、もはや見慣れた感のある十勝平野を疾走する。1時間半で道東最大の都市釧路へ。 2. スーパーおおぞら 5号 帯広14:11 → 釧路15:42 釧路ではおよそ30分の待ち合わせ、16時14分の根室行き普通列車に接続。取り敢えず改札を抜け、ちょっと駅前をウロウロしようとしたのだが、吹く風はかなり冷たく歩道に残った雪もガチガチに凍っていてなかなか厳しい状況だ。ロードヒーティングも無いのだろうか? そんなにのんびりする時間も無いのでコンコースへ戻ると、根室行き普通列車が入線していたので、慌てて車内へ入り残り少なかった座席をなんとか確保。根室まで2時間半の長旅、終点までではないとしても立ちっぱなしは間違いなく辛い距離なので、これでひと安心。
結局、厚岸までほぼ満員の混雑。公共交通機関の少なさを伺い知る結果に複雑な思いを抱いていると、昆布盛の手前で列車が断続的な警笛と共に急ブレーキで停車。「すわっ、事故か?」と思ったらエゾシカ3頭と接触したらしい。 前の席に座っていたロシア人が英語で「何が起こったんだ?」と訊いているようだが、「シカ」を英語で何と言うかわからないので取り敢えず日本語で「シカ、シカ」と答える。それがわかったのかどうか定かではないが、今度は「いないじゃないか?」というような事を言ってきたが、こっちだってそんなこと知ったことじゃないのでシカト。国際問題になってもアレなので「何でもないってば。うるさい。」と心で叫ぶ。 この場で足止めか?という不安をあざ笑うかのように、シカは大事に至らず逃げちゃったようで、列車も程なく出発。6分遅れの18時49分に最果ての街根室に到着。さて日が暮れた時間にも関わらず根室にやって来たのには目的があるのだ。前々からここ根室にしかないエスカロップなる食べ物があるという情報をしかるべき筋から入手していたのだが、前回(っていつだっけ?)はすっかり忘却の彼方に追いやられてしまっていたのだった。 花咲線 普通列車 5637D 釧路16:14 → 根室18:43
Googleでエスカロップを検索すると必ず引っかかる喫茶どりあんを目指し、-8℃という冷え込みに筋金入りのアイスバーンと化した歩道を細心の注意を払って歩く事10分ほど。間もなくポスフール(旧SATY)根室店の向かいにあるどりあんに到着。 もしかして閉まってるかなぁ?と不安だったものの、電気が点いていたのでひと安心。暖かい店内に飛びこんでまずは水を一口含んで喉を潤し、もったいぶってメニューを眺める。オリエンタルライスにも微妙に心魅かれたが、初志貫徹でエスカロップをオーダー。 15分ほどでテーブルに運ばれてきたエスカロップはバターライスの上に薄いトンカツが乗り、自慢のデミグラスソースがかけられたモノだ。確かにデミグラスソースとカレーソースの違いがあるものの、スパゲティナポリタンを添えれば長崎の誇るローカルメニュー、トルコライスと類似しているといって的外れとは言えないだろう。ていうか、3000kmの距離を隔てた本土の西端と東端に位置する街に根付いているローカルメニューが似通っているという事実には、偶然を通り越した不思議な因縁を感じざるを得ない。 等と言う能書きはともかく、確かにデミグラスソースは自慢に値するだけの逸品だし、トンカツ、バターライスも上出来だ。しかし、どうも一体感と言うか統一感を感じる事ができなかった。具体的に言うと「よく出来たトンカツとバターライスを喰っただけで、エスカロップを食べたんだという満足感を感じる事ができなかった」という事。ま、これは長崎のトルコライスでも感じた事であり、そういう意味でも似ていると言う事ができるのだが… それはそれとして、エスカロップは今のとこ根室でしか味わえないのは紛れもない事実なので、ぜひ一度ご賞味あれ。 喫茶 どりあん エスカロップ:\800 |
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参照
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20時44分の快速ノサップで根室から一足飛びに釧路へ。一日分のスケジュールを消化したところで、明後日以降のスケジュールを検討開始。札幌から夜行で網走へアプローチする事を前提にすると、前日は自然と札幌日帰りコースとなる…という具合に時刻表を繰りながら考えてたら「スーパー宗谷」で稚内まで往復して「オホーツク9号」に接続するというのが良さげな感じ。何はともあれ自然のものである流氷の接近状況が気になるのだが、今日現在網走では接岸しているらしい。 一方で稚内というと昨年夏の火災で消失したお天気屋が移転して営業を再開しているという情報を確認。友人からメールで入手した情報によると月曜が定休らしいので取り敢えず日曜に稚内を往復、そのまま札幌から夜行で月曜朝に網走入りするように設定。 あとは流氷が月曜まで接岸していてくれるように祈るだけだ。 花咲線 快速ノサップ 3644D 根室20:44 → 釧路22:48 12分の待ち合わせに急いで改札を抜けて窓口で明日の「オホーツク9号」の寝台券を確保。すぐさまホームに戻って寝台特急「まりも」に乗り継ぐ。『北海道フリーきっぷ』のグリーン車用はB寝台も利用できるので、「まりも」ではB寝台でゆっくり横になるのだ。(^_^) キハ183系気動車の間に14系寝台客車を連結する特急「まりも」はカラーリングが慣れ親しんだブルートレインのそれとは異にするのが微妙に残念だが、車内は年月を経て多少くたびれた感は否めないものの良くも悪くも殆ど変わらない。たぶん豪華列車の「北斗星」や「カシオペア」とは隔世の感があるのだろうなぁ。 3. 「まりも」 釧路23:00 → 札幌05:50 |
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