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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

赤福餅も不正表示 / 2007-10-13 (土)

8日赤福氷を食べたばかりだが、[External]赤福餅でも製造日改ざん問題が発覚。農林水産省からJAS法違反に基づく行政指導が行われた模様。

赤福餅
10/08 松坂屋本店B2F 赤福茶屋にて

誰しも[External]赤福おまえもか、と思った事だろう。

保存料無添加で作りたてを看板に掲げ「○月○日謹製という表示は製造年月日では無い」という[External]赤福側の見解は、消費者の感覚とは乖離していて積年の思いを裏切るもので、もはや開き直りとしか思えないねぇ。

すでに歴史的な昭和の笑い話に過ぎないと思っていたのだが、意外にまだ冷凍や缶詰にしとけば未来永劫まで保存できるなんて思ってる人って多いのだろうか? 現代の冷凍技術をもってすれば「冷凍保存」を行っても明らかな品質劣化が無い事は言うまでもないのだが、「作りたてのものと変わらない」とまで言い切るのはどうかなぁ。

少なくとも餅の食感は違ってくると思うのだが、ホントにその程度の違いもわからないのだとすると、[External]赤福の内情は意外に深刻なのかもしれないな。

食品衛生法上は問題なく、製造後に2週間程度を限度に冷凍保存するというのも工程的・品質的にも問題は無く、それどころか賞味期限を明記した冷凍済みバージョンがあれば土産用に◎なのではないかとさえ思うので、誠実な表示方法と管理体制を確立して信頼回復に努めて欲しい。

【参照】
●伊勢名物 赤福 http://www.akafuku.co.jp/
●中日新聞(CHUNICHI Web) http://www.chunichi.co.jp/
「赤福」が製造日を偽装 30年以上続ける 2007年10月12日
製造日偽装で違法性認識か 赤福、「不二家」事件発覚の1月に一部中止 2007年10月13日
即日冷凍、休日に解凍 配送…残った「赤福」 2007年10月13日

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1: 文吉 (10/13 21:31)
まったくもって残念至極です(v_v)。
30年も続けてれば、それが悪いことだと思う感覚がなくなってたんじゃないかなぁ。
それでも、一度、保健所に相談してたらしいんだけどねぇ、
それを自分の部署の範疇だけで「問題なし」と答えてしまった県の保健所も、
身内のコトながらアホタレだと思います。
2: YANO (10/13 23:47)
保健所的には食品衛生法さえクリアしてればOKなんだろうけど、
一般人の感覚として「このご時世でそれはマズイ」くらいは思って欲しいよねぇ。
飲酒運転しかり、いつまでも昔の甘えを引きずっている人は少なくないですなぁ。

[一語一絵/IT系]

首都圏の自動改札障害 / 2007-10-13 (土)

10月12日早朝から[External]首都圏のJR東日本や私鉄、地下鉄の一部の駅で自動改札機が作動しないシステム障害が発生した。

今回の起動障害はJR東日本や私鉄、地下鉄の合計662駅で発生しているが、[External]日本信号の機種に集中していて、他のオムロン、東芝の機種では障害になっていない事から、[External]日本信号の改札機における不正カード判定プログラムの潜在バグだった模様。

[External]ITmediaの記事によると

更新までに1年ほどあったというテスト期間では“魔物”は見つからず、運用開始から半年以上経ったこの日の朝、本番環境で判明するという最悪の事態になった。
とか
ネガデータにダミーを挟むなどして条件を変えれば問題なく読み込めることは分かっている
とされているので、どうやらセクタなりセグメントなりのバウンド処理をしくじった類である気配が濃厚。

一般的に自前の試験では作り手の思い込みから抜けられないので、想定外のシナリオを描きやすい第三者に試験してもらう方が問題を見つけやすいのだが、「ある長さ、ある件数といった条件が重なった時にデータが読み込めなくなる不具合」だとすると、第三者の方が見つけやすくなるとも思えない。

基本的にこのようなバグを防ぐ施策としては、設計レビューやソースコードレビューを充実させるというのがセオリーなのだが、だからと言ってこういう複雑で厄介なシナリオまでシミュレートしてチェックできるか?というとそれも微妙だ。やはりプログラマにバウンドをうまく処理する事ができるだけのセンスとスキルを身につけさせるのが一番の解決策であり、そういう資産や人材を持っていたオムロン東芝ではバグが出なかったという事だろう。

まぁ、[External]日本信号のプログラムも全て自社社員による開発とは限らないし、派遣プログラマはおろか、大手SIerへの丸投げかもしれない。そういう意味ではオムロン東芝もまた同じで万全とは言い難い。何をもってどこが良いかを論じるのは大変難しいところだ。

今回は予約に関係無かったので改札開放で利用者への甚大な影響は避けられたようだが、この秋から始まったANAのskipサービスでも同じ様な事が起こったら予約が絡むので大変な事になりそうな予感がヒシヒシ。

【参照】
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
JR東日本のSuicaで初の大規模トラブル、首都圏3分の1以上の駅で改札ゲートが閉鎖 2006年12月1日
【速報】JR東など首都圏の自動改札でシステム障害、特定機種のソフト問題か 2007年10月12日
【続報】首都圏の自動改札障害は、日本信号機の通信トラブル 2007年10月12日
【続々報】首都圏の自動改札障害は接続認証のエラー、「昨晩は保守をしていない」 2007年10月12日
【自動改札障害】盗難カードの管理プログラムが問題、原因はいまだ不明 2007年10月13日
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
12月1日になった途端、Suica改札機通れず――184駅でトラブル 2006年12月1日
首都圏で改札機動かず 再起動で解消 2007年10月12日
260万人の朝の足を直撃 プログラムに潜んだ“魔物” 2007年10月12日
●東日本旅客鉄道株式会社 http://www.jreast.co.jp/
(お詫び)首都圏の自動改札機での不具合について 2007年10月12日
●日本信号株式会社 http://www.signal.co.jp/