2008年6月から国際線が電子チケットへ全面移行となるそうだが、この秋から順次全日空の国内線でも全面移行する事になる。
左が搭乗口案内券、右が搭乗券 |
全面移行の第1弾として今日から松山空港でeチケット移行がスタートしており、スキップサービスをさらに展開した新しい搭乗方法も案内されている。
という世間の流れを踏まえて、先の週末さっそくスキップサービスを使ってみたのだが、保安検査場や搭乗口でレシートのような搭乗口案内券と搭乗券が発券され、全くのペーパーレスと言うわけではなかった。
確かに、手荷物検査場を抜けて搭乗口がわからなかったり、搭乗の際に座席番号がわからなくては困るので、当然と言えば当然だ。例えメールに書かれていても搭乗の前に携帯は電源を切るように言われているし、FeliCaデバイスの無い乗客にはQRコードのプリントアウトを求めている。
そういう意味では「ペーパー」レスと言うより、「磁気ストライプ」レス。ITmediaの記事の通り「“非接触”化で磁気リーダーのメンテナンスコストを削減したい」というのが本音だろうね。
さてスキップサービスを利用するには事前に全日空Webサイトで「指定席予約決済」を済ませておく事が必要だ。逆に予約や座席指定が済んでない場合や航空券を持っている場合は、これまで通り発券カウンターや端末操作でQRコードの付いた航空券利用案内書を入手する事になるとの事。
何はともあれ忘れちゃならないのがおサイフケータイなどのFeliCaデバイスだが、必ずしもおサイフケータイが必要不可欠というわけではない。なんでもかんでも安易にケータイに取り込むという最近の風潮には「ちょっと待った!」を掛けたいので、少し掘り下げておきたい。
YANOさんみたくおサイフケータイを持っていない人は、無料のANAマイレージクラブEdyカードを使えば良いのだが、ANAマイレージクラブに入っていない人も、全日空Webサイトの予約画面のQRコードを携帯に保存したり、プリントアウトしたりしておけば良いらしい。
ちなみに現在は預かり手荷物があるとスキップサービス利用可能でも航空券を発券しなくてはならないが、新しい搭乗方法では直接手荷物カウンターに行って預ける事ができるようになるそうだ。
JALでも同様のサービスをICチェックインサービスで「タッチ&ゴー」と銘打って実施中だが、こちらでは今のところ航空券を全廃するという話は出ていないみたいだ。
最後に、チェックイン手続きが事実上無くなった事で、9月から出発15分前の足切りが保安検査場になっている。つまり保安検査場の混雑も見越した上で空港に行っておかないと、見捨てられることになるので要注意。
【参照】
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┣JALに「タッチ&ゴー」で搭乗可能に~FeliCa携帯も対応 2004年8月5日
┣航空業界、電子チケットへ全面移行へ――チケット用紙の「最終発注」完了 2007年8月28日
┣ANA、年内に紙の航空券を廃止、FeliCa&QRコードに全面移行 2007年8月28日
┗ANA、2007年中に国内線航空券をeチケットに全面移行 2007年8月31日
●Business Media 誠 http://bizmakoto.jp/
┗神尾寿の時事日想・特別編:写真で見るSKIPサービス――9月4日、松山空港でeチケット移行がスタート 2007年9月4日
●ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┗航空券は2008年6月より全面電子化へ,国際航空運送協会が最後の用紙発注 2007年8月28日
●ANA 全日空 http://www.ana.co.jp/
┣スキップサービス
┗2007年9月より、ご搭乗方法が変わります。
●JAL 日本航空 http://www.jal.co.jp/
┗ICチェックインサービス