先日書いた「ラブライブ!」のドメインジャックの件。
ITmedia NEWS 記事より |
どうやら経緯は「我々の方法は、移管オファーを行い元所有者が移管オファーを承認しただけだった」という事らしい。
第3者がドメイン移管申請を行う際には移管先のレジストラから株式会社日本レジストリサービス(JPRS)と現在のドメイン管理業者を経由して「移管の意思確認」が行われるそうだが、JPRSでは「10日以内に登録者がその意思を有しない旨の回答をしない場合」には「移管OK」という扱いになるそうな。
なお、IIJでは「10日以内に回答を得られない場合」でも
エビデンスがない限りは、契約者の返事が10日以内に得られなくても、他社への移管を承認することはないというポリシーだそうだが、ドメイン管理業者によって違う。
ムームードメインの場合はFAQに
メール記載文中のURLから4日以内に承認手続きをお願いいたしますと書いてあるので、サポート窓口に問合せてみたところ
他社への移管手続きについて、移管先で申請後に現在の管理者様へ届く承認メールが不達の場合や4日以内に手続きを行われません場合、自動で移管不承認となり移管キャンセルになります。とのことで安心した。
そのため第三者よりもし移管申請を行われても現在の管理者様がメール承認しない限りは移管されることはございませんため、その点どうぞご安心くださいませ。
そもそも.comドメインの「移管手続き」ではドメイン名に加えて認証コード(AuthCode)が必要で、第3者による勝手な申請自体ができない仕組みになっているし、ムームードメインではWHOIS情報を「代理公開情報」としていれば"client transfer prohibited"を返すいわゆる「ドメインロック」状態となっていて、「移管手続き」を始める事すらできないそうだ。
というわけで先日書いたようなドメインジャックの心配をせず、10連休を謳歌できそうだ。
【参照】
●ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/
┣第三者に疑似ドメイン名を取られた――「偽ドメイン」奪取の一部始終、JPCERT/CCが公開 2017年5月22日
┣「ラブライブは我々が頂いた!」 人気アニメの公式サイト乗っ取りか 公式「原因究明中」 ドメイン移管された? 2019年4月5日
┣「ラブライブ!」公式サイト乗っ取り、ドメイン登録名義がサンライズに戻る 2019年4月5日
┣ラブライブ!公式サイト乗っ取りに使われた「ドメイン移管」の仕組みとは “10連休”に危険潜む? 2019年4月5日
┗「ラブライブ!」乗っ取りを“教訓”に ドメイン名の価値に見合った管理方法 2019年4月11日
●JPCERTコーディネーションセンター公式ブログ https://blogs.jpcert.or.jp/
┗偽JPCERTドメイン名を取り戻すための60日間 ドメイン名紛争処理をしてみた 2017年5月19日
●JPDirect https://jpdirect.jp/
┗他社へドメインを移管する
●ムームードメイン https://muumuu-domain.com/
┣ドメインを他社へ移管したい。(『.jp』以外)
┣認証コード(AuthCode・オースコード)
┣移管申請の流れ
┗移管完了までの流れ
●Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/
┣ドメイン名
┣ラブライブ!
┗サンライズ (アニメ制作会社)