Fedora Core 5の最新インストールイメージがFedora Unity Projectから公開された。これは3月に公開されたFedora Core 5のベースパッケージに各種アップデートを適用したバリエーションで、Windowsでいうところの"Service Pack 統合版"にあたるモノだ。
7/15 旧東町筋にて |
この最新イメージファイルを使う事によってインストール直後に行うアップデート作業が効率的になる。最新といえども6月21日版なのでそれ以降のアップデートは適用する必要がありアップデート作業が省略されるわけではないものの、確実に時間短縮が約束されるし、もっとも重要なのがアップデートしてる最中に攻撃を受けるリスクが大幅に低くなる事だ。初版に存在するセキュリティホールは狙われ易いので、僅かな時間といえども攻撃を受けてしまう可能性は少なくない。
さてリリースされているファイルはお馴染みのCD/DVD-ROMイメージだが、BitTorrent経由での公開となっている。
要するに一般的なInternet ExplorerやFirefox、Irvine等でのダウンロードはできず、「BitTorrentクライアント」と呼ばれるBitTorrent対応ソフトを使う必要がある。で、Windowsベースでは一番人気と言われているBitCometでシコシコ落す。
ちなみにこのBitTorrentの仕組みはGive&Takeがお約束のP2Pなので、ネットワークからの接続を受け付けるべくファイヤウォールやルーターのNAT設定を変更しなければならない。その点、BitCometはWindows XP限定ではあるもののUPnPポートマッピングに対応しているので手作業でルーターに穴を開ける必要は無く、少しだけ楽ちんだ。
結局3GBのDVDイメージをダウンロードする為に費やした時間はおよそ10時間。終盤では180KB/s程度まで上がっていたが、ダウンロード終了までの平均転送レートは88KB/s。リリースされて間もない「Fedora Core 5 Unity」だけにピアがまだ少なかったせいか、えらく遅かった。
何度にも分けてダウンロードする事もできるが、一気に落そうと思ったら一晩パソコンを立ち上げたままにしておかなければならない。確かにBitTorrent経由でのダウンロードはひと手間だが、利便性のみならずセキュリティ的なメリットは大きいので、Unityリリースを積極的に活用すべし。
【追記】fc-5-i386-dvd-unity-20060621でインストールした後、yumでupdateしたら早速110件のパッケージがアップデートされた....
【参照】
●Fedora Project http://fedora.redhat.com/
●Fedora Unity Project http://fedoraunity.org/
┗Fedora Core 5 Re-Spin 20060621 Released! 2006年7月12日
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┣Fedora Core 5の最新版が毎月公開へ 2006年6月6日
┗Fedora Core 5の定期更新版が公開,アップデートの手間を大幅に軽減 2006年7月14日
●BitTorrent http://www.bittorrent.com/
●BitComet - C++ BitTorrent クライアント http://jp.bitcomet.com/
●Fedora Unity Torrents http://torrent.fedoraunity.org/
┗Fedora Core 5 - i386 DVD