読売新聞の記事によると、オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告は控訴審は「弁護側が期限までに控訴趣意書を提出しなかった」為に控訴棄却となった模様。
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3/26 福岡市東区にて 信号できたf(^^;; |
弁護側は「被告には訴訟能力が無く治療が必要」と主張を繰り返しているが、どういう根拠があって言っているのだろうか? 普通の精神状態じゃないのは認めるとしても、もはや治療で回復可能な状態とはとても思えないんですが。もちろん、何の根拠も無い素人考えですけどね。
狙いはやっぱり時間稼ぎなのかなぁ。でも時間を稼いだところで何が嬉しいのかさっぱりわからないが、遺族や事件関係者にとっては甚だ迷惑な話だ。このまま審理されずに事件の本質が明らかにならないのは残念だが、裁判をずるずる先延ばしにするだけでは犠牲者も浮かばれないんじゃないかと思うし、こういう幕引き止むを得ない気がしないでも無い。
1999年の山口県光市母子殺害事件絡みで、3月14日の最高裁上告審弁論において弁護士2名が欠席したという事例だが、日刊スポーツの記事によると、その弁護士は第二東京弁護士会の安田好弘氏と広島弁護士会の足立修一氏と伝えられている。
毎日新聞の記事によると「それぞれ2月28日と3月3日に選任された後、2審段階の弁護人が辞任した」という事情から弁論の延期を訴えていたそうだが、このタイミングで弁護人が交替すると言うのはちょっと理解し難く「裁判長の退任待ち」を狙った時間稼ぎという話の方が現実味を帯びてくる。
もしこれが本当なら、遺族らの感情を踏みにじるあまりに無礼千万な話だ。
また今日はカネボウの粉飾決算事件で有罪判決というのもあった。元社長に懲役2年/執行猶予3年、元副社長に懲役1年半/執行猶予3年の有罪判決で、いずれも控訴せず確定する見込み。
東証をも揺るがしたライブドアの粉飾決算だが、およそ50億円でホリエモン1代に限った話だ。単年度額面で800億円以上、昭和50年代から延々と監査法人を巻き込んだ不正経理を行い、被告が「責任は私を含めた歴代の全社長にある」と言い切ったカネボウの粉飾決算の方がはるかに根が深くて深刻な問題だと思うのだが、どうして扱いが小さいかなぁ。
【参照】
●読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/
┣カネボウ粉飾事件、元トップ2人に有罪判決 2006年3月27日
┣社員の士気維持が最大の課題…判決後のカネボウ 2006年3月27日
┗オウム松本被告の控訴棄却、東京高裁が決定 2006年3月27日
●MSN-Mainichi INTERACTIVE http://www.mainichi-msn.co.jp/
┣光市母子殺害:弁護人不出頭、上告審弁論が延期 最高裁 2006年3月15日
┣カネボウ粉飾決算:帆足元社長らに有罪判決 東京地裁 2006年3月27日
┣オウム:松本被告の鑑定書要旨 2006年3月27日
┣オウム:「きちんと審理してほしかった」遺族や被害者ら 2006年3月27日
┗オウム:松本被告側の控訴棄却 識者らがさまざまな声 2006年3月27日
●日刊スポーツ http://www.nikkansports.com/
┗安田好弘弁護士らの処分を求める 2006年3月15日
●Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/
┣光市母子殺害 弁護人不出頭、上告審弁論が延期 最高裁 2006年3月15日
┣カネボウ粉飾決算 帆足元社長らに有罪判決 東京地裁 2006年3月27日
┗<オウム>松本被告、死刑の公算大に 高裁が被告側控訴棄却 2006年3月27日