World of Watson

先月開催されたIBM World of Watson 2016

IBM World of Watson 2016

クラウド Watch 記事より

クラウド Watchの基調講演レポートが出ているが、イスラエルTeva Pharmaceuticals(Teva)が制作したビデオ、

ここで放映したTevaが制作したビデオは、近い将来の製薬業界の姿を示したものだといえるだろう。  慢性疾患のひとつである「喘息」を持つ男性が、深夜に発作を起こし、やっと見つけだした吸入器を使ったが、すぐに症状が緩和するわけではない。だが、そのときに病院に行くのではなく、その症状をバイタルデータとともに、いまの状況をかかりつけの医師に送信。ビデオチャットにより医師と対話し、その症状をもとにどんな薬がいいのかを判断。患者の自宅に設置された3Dドラッグプリンタから最適な薬を打ち出し、それを飲むことで対処するというものだ。  3Dドラッグプリンタから薬が打ち出されるシーンには、会場から思わず歓声があがった。

の件とか、東京大学医科学研究所の

東京大学医科学研究所では、癌治療において、突然変異をとらえた治療を開始したが、そのためには、発表されている2600万件の医学論文を読む必要があったという。「これを紙で印刷すると富士山の高さを超えるものになる。癌だけでも20万件の論文が発表されている。人間は、これだけ膨大な資料を読むことはできない。癌を理解するのは人間の能力を超えている。だが、幸いにもこれらの資料はデジタル化されている。それをWatsonに読み込ませたら、理解し、学習できるだろうと考えた」と、癌治療においてWatsonを活用するきっかけに触れた。 ~~  Watsonを2015年7月2日に研究目的で導入したが、すぐにWatsonを使って、山下さんの病状について解析を行ったという。約10分間でWatsonが弾き出した解析結果は、別の白血病にかかっており、それはアクション可能な突然変異であるということだった。その結果をもとに、新たな抗癌剤を投与したところ、山下さんは完全に回復したという。

…という活用事例が興味深かった。

一方、2015年のZDNetの記事では

「AIの技術がコグニティブシステムに使われていることは間違いないが、AIとコグニティブシステムは“ゴール”が違う。AIは科学分野における技術であり人間ができることのイミテーションを目指している。一方、コグニティブシステムは人間が中心。人がより良い作業が行えるようにサポートするものだ」

という事だったが、今回の基調講演では、

これまで、Watsonについては、「コグニティブ」という表現しかしてこなかったが、今回の講演では、「The AI Platform」として、「Watsonは、AI(人工知能)プラットフォームである」と定義。

見直されたそうだ。

そう言えば10月にAIアシスタントの話を書いたが、上期にはLINEの「bot開発API」やマイクロソフトの「Rinna Conversation Service」が限定公開されたのを始め、QiitaにもDeepLearningとOpenCVを活用した事例Microsoft Cognitive ServicesFlashAirのLuaスクリプトから叩く事例が公開されるなど、間口も随分と拡がって手が届くようになってきたので「Cognitive Service元年」とでも言っていいのかも。

参照

クラウド Watch http://cloud.watch.impress.co.jp/

ZDNet Japan http://japan.zdnet.com/

IBM - Japan https://www.ibm.com/jp-ja/

Qiita http://qiita.com/

Microsoft https://www.microsoft.com/

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/